

歓声響きグランド燃える


朝から雪が降る予報。しかし、雪が積もることもなくほっとしました。そんな中、昨日の夕方、ちょっと「青春」を感じさせる出来事がありました。
生徒たちも下校した頃、高校3年生の卒業生の生徒から電話がかかってきました。
「先生、最後のクラスマッチで今、まとまって練習をしているんです。よかったら、グランドを貸してくれませんか。」
グランドのルールを守ることを話したあとに、「時間も決めてするなら、こちらもその間、学校に残っているから。」と言うと、気持ちのいい「ありがとうございます。」という言葉が返ってきました。

間もなくすると、10人くらいのクラスの仲間たちを連れてやってきました。卒業生が二人いました。部屋にやってくると、
「先生、ありがとうございます。」
と御礼を言ってくれました。また就職が決まって、就職先なども話をしてくれました。3年間、それぞれに目的をもって頑張って、しっかりと社会人になることが嬉しく思いました。

「それはそうと、もう外は真っ暗だよ。それで、サッカーできるのかなあ。」
「あっ、そうか。」
これだけは、「まったく・・・。」です。
「照明を使うには、予約もいるし、お金もかかるよ。」
道路の電灯などの明るさでできるのかと思っていたのでしょう。暗くなっているグランドを見て、悩んでいました。
「サッカーをしている間、グランドの上から車のライトを照らしてあげるよ。」

ということで、サッカーを始めました。サッカーならできる明るさでした。見ていて、自分たちの高校時代を思い出しました。よく下宿の仲間たちと小学校や中学校、高校のグランドに行き、野球やサッカーの試合をしていました。青春時代でした。
寒いグランドの中を楽しそうに、サッカーをしている姿を見ると、うらやましさを覚えました。終了5分前になったので、
「そろそろ片付けようか。」
と言うと、「もうちょっと。」と言うのかと思ったら、「はい。」という返事とともに、みんなで片付けはじめました。すごく礼儀正しさを感じました。
そのうちの一人が、「みんな来いよ。」と言って、自分のところに走ってやってきました。
いい笑顔で、声を合わせて御礼を言われました。きっと科の中や、部活動の中で、しっかりと礼儀を教えられているのでしょう。若い人たちの中には、コミュニケーションがとれにくく、内にこもったり、ゲームなどに没頭してしまいがちになりがちな人も多くいますが、彼らに新鮮なさわやかさを感じました。
さっと片付けて、帰って行きました。これからの時代を背負う若者たちに頼もしさを感じました。
まとまりのあるきっと思い出に残るクラスマッチだったことでしょう。