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卒業証書授与~100センチの距離~

2017年03月03日 | 大分県
『微笑みを交わす二人の空間に
         未来を託す卒業証書』


 

お雛祭りの3月3日。今日は、中学校の卒業式を迎えました。この日に向けて、生徒たちは、準備や練習を進めてきました。昨日の最後の練習は本当に感動的でした。
 

朝、学校に着くと、校舎の中を回りました。静かな3年生の教室は、下級生がしっかりと飾りつけをしています。間もなく、3年生がやってきました。



すると、教室の飾りつけなどに見入っていました。


いい笑顔です。



体育館に行くと、ちょっと冷え切った体育館には、担当の先生や音楽担当の先生たちが最後の調整をしていました。準備万端です。
 

先生たちの最後の打ち合わせをして、来賓を待ちました。どんどんと来賓の方々が控室にやってきてくれました。卒業生が地域からあたたかく見守られていることを感じます。
 

来賓を連れて会場に入ると、間もなく卒業式が始まりました。卒業生の入場。3年間共に過ごした生徒たちが緊張した顔で、「主人公」としてメインロードを通りました。
 

式が始まり、最初に卒業証書授与です。
 

以前にも書いたことがありますが、授与するときの空気が何ものに変えられなものがあります。渡すわたしと授与される生徒としかわからない空間があります。


生徒はどのように感じているかわかりませんが、わたしにとっては、喜びとせつなさが入り混じる生徒との空間であると感じます。
 

向かい合ったとき、緊張がにじみ出ている生徒、にこっと笑顔で見つめてくれる生徒・・・18人全員と見つめあいました。



「おめでとう。」と言うと、「ありがとうございます。」と小さな声で答えてくれる生徒、声には出さないけれど、「ありがとうございます。」と口を動かしてくれる生徒・・・名前を読み上げ、証書を渡すとき、生徒が手にし、自分の方に証書をひきよせます。



わたしの手からゆっくりと証書が抜けていきます。



わたしにとっては、これが生徒が巣立っていくことを感じる瞬間だといつも感じます。


100センチの距離が卒業式の時の神聖な空間だと感じています。誰にもわからない大切な距離です。
 


生徒たちが幸せな生き方をして欲しいと願いながら、名前を読み上げました。たくさんの思い出を心の中に残しながら、3年生が学び舎から巣立っていきました。



卒業式という節目の時が終わっていきました。