かったかくんのホームページ

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「昔の写真を懐かしむ」

2017年03月31日 | Weblog
『写真見てあの頃こと懐かしむ
    兄貴と過ごした朝のひととき』

 
2016年度もあと1日です。ふーっと一息をつきたいところです。

昨日、かつての写真が必要なことがあって、パソコンのHDDにいれてある写真ファイルを見ていました。懐かしい写真がいっぱいありました。
 

かつて一緒の学校に勤務した五十二郎さんがいます。兄貴的な存在でした。


五十二郎さんは、環境整備をしてくれていました。五十二郎さんと一緒に写っている写真がありました。もともとは建設会社の役員をされていましたが、退職してから故郷に戻ってこられました。


ふるまいも風貌もゼントルマン五十二郎さんです。
 

わたしが現在、ルーティンにしていることの2つには、五十二郎さんのしていたことがあります。それは、職員室の朝のコーヒーを入れることと、朝のそうじです。
 

コーヒーは、朝、学校に行くと、
「さあ、コーヒーをいれるよ。」
と一緒に台所に行きます。
 

コーヒーの粉をドリップに入れていると、

「そりゃ、いれすぎ。これは山盛り4杯でちょうど、おいしくできるんだよね。」

計算しています。コーヒーメーカーが壊れて、家から代替品を持って行くと、
「こりゃ、ちょっと、プラスチックの味がする。」
おっ。こだわる。コーヒー通です。確かに入れてくれたコーヒーはおいしいです。



そしてそれから、2人でそうじに回ります。戻ってきたら、コーヒーが出来上がっています。そうじをしながら、校舎内で壊れたところなどをチェックします。


壊れたところは、大工仕事です。ベニヤ板を買ってきたり、寸法を測って、ホームセンターに行きます。板材を買って、ホームセンターの機械でカットしてもらいます。

そして、学校に戻って、修繕。
 


数々のものを修繕してきました。かつての学校に行ったときに、その修繕のあとを見ると、五十二郎さんとのあの頃の思い出がよみがえります。ちょっとでも失敗すると、
「まだまだですなあ。」
と突っ込みが入ります。おかげで、トイレの故障の修繕などもできるようになりました。
 

環境の任期が終わり、辞められてからも学校評議員をしてもらいました。評議員会では一番先に来てくれ、いろいろと会話を楽しみました。


「せんせい、妻の車のタイヤをスタッドレスと交換して、冬の間、タイヤを置いてくれる店を知らないかなあ。もう自分も交換できんしなあ。」


という電話がありました。「???」と思いながらです。

病気であることは知っていたものの、タイヤ交換できないことが「旅立つ」につながることとは思いもよりませんでした。

五二郎さんは、死を予期していたのでしょうか。
奥さまへの思いやりも最後までゼントルマンでした。



五十二郎さんのようにゼントルマンにはなれませんが、五十二郎さんのやっていることの少しだけ継承しています。それが日課となっています。