かったかくんのホームページ

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「6月の悲しみ」

2018年06月07日 | 大分県
今日は市総体の最終日でした。
そんな日に・・・。かつての野球部の顧問をしていた時の感動です。

県総体予選の決勝戦。0対0のままで延長戦。これで点が入らなければ、判定戦にもつれ込む9回の裏。


セーフティーバントなどをからませながら、2アウト満塁というチャンス。

バッターはKちゃん。粘って2ストライク3ボールまでもっていきました。みんなにとって、人生でそう味わうことのできないシチュエーション。
かっちゃんは、見事ピッチャーが投げた球をレフト前にはじき返し、サヨナラ勝利。サヨナラ優勝となりました。



 
県総体へ。お家の方もしっかりと生徒たちを毎日のように、練習では、水を届けてくれたり、試合ではおむすびを作ってくれたりしました。
今でも忘れることのできないたくさんの思い出が心にあふれるほどに残っています。
 


それから間もなく、選手たちをこよなく愛してくれていたKくんのお母さんが病気となりました。

次の年、伝統を引き継いだ生徒たちは、好投手を擁したH陽中学校に判定戦の末、サヨナラ勝ちで県総体への切符を手にしました。
県総体に子どもは卒業していたのですが、北九州の病院から応援に駆けつけてくれました。

「子どもたちが好きだからね。」

と声援を送ってくれました。
 

1年後の6月20日、旅立っていきました。
亡くなったというメールが早朝に届きました。

「返信は不要です」


という言葉は今でも頭から離れません。生徒たちは、みんなでお参りをしました。



 
そして、昨日の朝のことです。お父さんが病のために他界をしていきました。市総体の真っ最中の6月です。

「父が息を引き取りました。母が亡くなった時と同じような時間です。久しぶりの連絡が訃報ですみません。」
という内容でした。

 
今日の朝、お参りに行かせてもらいました。お兄ちゃんのMくんがいました。


「今日が、市総体の野球の決勝戦というのが、何かお父さんやお母さんとの縁を感じるね。」


とMくんと話をしました。


お参りに行った時に、あのサヨナラヒットを打ったかっちゃんのお家の方も来ていました。

昨年、Kくんの結婚式に旅立ったお母さんの分まで思いを持って、お父さんは参列できました。
お父さんは、息子のKくんのしあわせな姿を見届けて、お母さんのところに行ってしまいました。
 

何かにつけ、心からお世話になったKくんのお父さんやお母さんがいなくなって、寂しくてたまりません。
 

6月は、感動の思い出もあり、寂しい季節の月でもあります。
市総体の時期がやってくると、いろんなことが蘇ります。