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「なぎ子さんの秋は夕暮れ・・・」

2021年10月22日 | 大分県
『夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも
 世に逢坂の関はゆるさじ』(清少納言)


秋は夕暮れ。
夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行く とて、三つ四つ、二つ三つなど、飛びいそぐさへあはれなり。
まいて雁などの つらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。
日入りはてて、風の音、虫の 音など、はたいふべきにあらず。


今は、小学校5年生でも文語を学んでいきます。
枕草子を読んで味わう単元があります。
子どもたちと「枕草子」の秋の部分を何度も読みながら、「秋」を感じました。
 
今日、家に帰ろうと校舎から外に出ると、山ぎわがとてもきれいでした。
何となく「秋は夕暮れ・・・」の趣がありました。
そのきれいな山ぎわを見ながら車へと向かいます。

せっかく枕草子を学ぶのですから、「清少納言」について少し学習をしました。
〇清少納言って、本当の名前ではないんだ。
少納言という位があり「清」少納言ということです。
「清」というのは、本名は、「清原なぎこ」さんで、宮中で「清少納言」と呼ばれていたんだね。

 
〇清少納言は、紫式部とは仲が悪かったんだね。
そうみたいです。
紫式部日記でも、
「ひらがなをふつう使うのですが、漢字をよく、清少納言は使っている。でも間違いが多すぎる。」
と批判をしています。
清少納言は、紫式部とは活躍の時は少しずれていますが、同時代に生きています。
清少納言は、頭脳明晰で、なんでもできて、みんなからもてはやされ、ねたむ人が多かったということです。


〇清少納言は離婚をしていたんだね。
紫式部も清少納言も平安時代の「リコ活」版でしょうか。
橘さんと離婚して、藤原行成さんと仲良くなり、微妙な冷たい言葉の中でも愛が隠れた言葉を藤原さんに送った歌です。

 
でも、行成さん、「世に逢坂の関はゆるさじ」となぎ子さんが、だめだと言っても、それは嘘の気持ちなので、逢坂の関を突破して、許さないと言っても逢いにいきましょうか。
平安時代に行ってみたい===。