果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

情報のキャッチボール(ITC)

2006年07月16日 21時00分42秒 | 日記・エッセイ・コラム

 無農薬レモンを買って頂いているお客様から、お電話があった。自宅の前で家庭菜園をしている人たち(定年帰農)が、野菜づくりに何度も農薬散布をして野菜を作っているので、なんとか無農薬で作るようにしてもらえないかというと言う相談だった。その方は当園が無農薬レモンを作るためにEM菌を利用しているということを、覚えていてくださってEM菌を使えば簡単に無農薬栽培ができると思ったらしい。無農薬栽培の条件をいろいろとアドバイスさせて頂いて、なおかつこの時期の野菜栽培ではそれが難しいことも合わせて理解して頂いた。

 先日も同級生のI君が私が水かけをしているところへ通りかかり、しばしの近況報告。そのとき無農薬の野菜ってスーパーに売ってない?という質問。その質問の背景には農産物の栽培の難しさが一般の消費者に伝わっていないため、イメージだけが先行して簡単に作れるものと錯覚させられているのではと思う。

 農薬を減らすためにはそれに代わる技術を習得していかなければならないのが現状である。その代替技術の物語がが皆さんのところへ届くように、伝えてくれる場所や機会があれば錯覚はなくなるはずだと思う。ただそれを伝えられるのは、代替え技術を習得した本人と地域を愛する心を持った応援団の人たちに限定される。少しずつキャッチボールができたらいいなと・・・。

コメント
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