河津桜と３月

河津桜がそろそろ満開になる。
ピンク色の大きな花びらは陽の光透過して見ると少し含羞を纏う。
三寒四温という言葉がぴったりの天候の推移は、
外と内の極端な環境での仕事の体調管理にはちょっぴりたいへん。
そろそろ草むらの野蒜をつまみにいっぱいやりたいものだ。

無農薬レモンの収穫と発送もカウントダウンになってきた。
余分に収穫できたらお送りすることになっているお客様の分まで
あることを願うのだが、こればかりは収穫してみないと分からない。
木になっているレモンの収量を予測するのはとても熟練がいる。
この技だけでも一人工だと言うことは、誰も気づいていないと思う。
とにかく現場はたくさんの技術の集積で成り立っているので、
熟練するまではとても長い時間を必要とする。
そのための収斂はイコール苦労という言葉に置き換えられてしまう。
苦労ではなく伊達だとか鯔背だとかに置き換えてもらいたいと思う。
ホトケノザとオドリコソウが混じり合って咲く春草の絨毯に、
やけに惹かれる儂人である。

河合果樹園　http://www5.ocn.ne.jp/~kawaikje/