昨日の夜から待望の雨が降った。
これで露地みかんの実もぐっと大きくなるはずだ。
新葉は雨粒を纏い、光を乱反射しながら葉先は立ち上がってくるだろう。
雑草コントロール栽培という名のもと、
自然に枯れる草はそのまま残して、
昆虫の多様性を維持している地面には、
この雨でナギナタガヤが上手く敷草となる。
この草の種は市販されているが、
観察眼さえあればどこにも生えている自然の草なのがわかるはずだ。
つまり自然の恵みによる節約だと言えるのではないかと思う。
この草の下に生活の基地を置く虫達は、
害虫を駆除する精鋭部隊なのが頼もしく見える。
ところでこの時期になると気にになることがある。
薬局やホームセンターでかなりのスペースを取っている家庭用の殺虫剤に、
どうも釈然としないものがある。
特にクモとダンゴムシ用のものに目が行ってしまう。
河合果樹園の栽培ではクモやダンゴムシをとても大切にしてる。
連鎖の頂点にいるクモが無農薬レモンづくりには欠かせないのである。
6月ぐらいから温室の中はスパイダーハウス化して、
憎き飛行部隊の害虫をやっつけてくれているのだ。
ダンゴムシは森の掃除屋さんで有機物をほどよく分解してくれる。
家庭では確かに気持ち悪いので、駆除したいのは山々だが
それが環境や生態系を壊しているのでは。
虫の世界はちっぽけだけれど、やはり魂はある。
有効成分はフェンプロパトリン、我が家では絶対使わない成分だ。
多くの矛盾が根底に流れている事は、「引き算の美学」はやはり通用しないのだろうか。