冬らしい天気になってきた。
まだまだ秋に戻りながら進んでいくのだろうけれど、
柑橘農家としてはこれからは寒くなってくれる方がなにかといい。
みかんの色付きとともに、ヒヨドリとメジロが鬼ごっこをしながら悪さを始める。
そうそうカラスも集団でやってきて・・・。
11月の下旬には河合果樹園の「地産地消型みかんのオーナー制」収穫祭が行われる。
オーナーさんの畑にはCDのネームプレートが、鳥追いも兼ねてかけられている。
先週の日曜日にはみかんの登録会に大勢のオーナーさん達が参加してくれた。
毎年のことなのでオーナーさんも手慣れたもので、みかんの木を選んでいく。
普段静かな里山に声が響き、周りの木々達もこちらを注目しているかのようだ。
このおかげで里山景観の一部が維持できていることは、オーナーさん達のおかげ。
そう!日本の里山景観は見るだけならただなのだが、
実は脈々と続く先人達の労働のたまものだと考えなければならない。
自然だけに任せると、どんなことになるかは荒廃園を見れば一目瞭然。
そこに立ち止まって景色を見て深呼吸をすることも無いだろう。
しかしちょっとした里山景観だったら、深呼吸したくなるかもしれない。
今回から若くてかわいいボランティアスタッフも手伝ってくれることとなった。
そのおかげできっと周りの木々たちは、来年の芽吹きが良くなるほどの刺激かもしれない。
人はいつも非日常を味わい、細胞を活性化させて元気になる。
この収穫祭に参加してくださる人たち全員が明日への糧を持ち帰ってくれるという、
参加型の農業もあっていいのではないかと思う。
収穫祭までみかんにとってよい天気が続いてくれますように!
祈りながら、自身の静謐さが物事の方向性を決めるような気がしてくる。
道はまだまだ続きそうである。