今週来るであろう、台風が心配で天気予報から目が離せない。
水をもたらしてくれるのは大いに歓迎だが、暴風での被害が心配だ。
2009年10月8日豊橋を襲った台風18号の記憶が蘇る。
そのときの被害を受けた木が再生してきたところなのにと泣きが入る。
今、収穫中の温室みかん、順調に成育中の無農薬レモンや無農薬レモネーディアは
施設が飛ばされないか心配だし。
露地のみかんは風で傷だらけにならないか心配だし。
初恋リーフは支柱ごと倒れないか心配だし。
はたまた予約を頂いている多くの方々にお送りできなかったら、
どうしようかと心配が増幅する。
とにかく万全をきして準備をしておこう。
河合果樹園の無農薬技術を支えている多くの昆虫たちを観察していておもしろいのは
年によって発生の密度が大きく違うことだ。
今年はミイデラゴミムシを多く見る事ができる。
通称「ヘッピリムシ」といわれ、100度もある有毒ガスを噴射する。
手で触るには要注意な虫だ。
「果樹園の虫たち」でも過去に紹介したのでご一読を。
さて「反応閾値」という言葉を最近知った。
これは「仕事に対する”腰の軽さ”の個体差」のことである。
アリやミツバチのような社会性昆虫で、反応閾値の低い”腰の軽い”ものは、
幼虫がお腹をすかせるとすぐに餌を与える。
しかし反応閾値の高いものはじっとして何もしない。
全員が同じ仕事に反応していたのでは集団がうまく機能しないのである。
そのことから考えると、”腰の軽い”働き者を休眠期に入ってもあまりにもこき使いすぎて、
養群崩壊症候群は起きるのではないかと。
もちろん”腰の重い”者を軽く扱うこともまたしかりであるはず。
微生物の世界の”日和見菌”など、無駄なものはないと言うことだろう。
ただ学習によって反応閾値を条件によって、
最大効果が出るように変えることができればすごいと思う。