旦那が以前から「円空観に行きたい」とひつこく言っていた。
これは前売りを買ってなかったが、連日仕事やお出かけが続いたのでやっと出かけた。
15分前に着いたら30人くらい並んでいた。
ほどなく当日券チケットも販売となり、速やかに入場。
この日は黄色の紬にスワト―刺繍の黄檗色の帯。お雛さんイメージ。
かなり衿が抜けるようになって息子にラインで着付けを褒められた。あくまで素人どうし。
円空の彫る仏像の特徴はおおまかで即興で適当に彫っているだけという私の先入観は打ち砕かれた。
この表現は彼の考え抜かれたデフォルメなので。出来うる限りの簡素化でそれだけに観る人の胸に何かが届くようにと。
この展覧会が始まってからNHKの昔の「日曜美術館」で井浦新が円空像に会いに行くか回を再放送していた。
その時にこの大般若経の添絵を観て、「なんて計算され尽くした省略」ということを言っていた。
この写真はWebよりお借りしました。
改めてこの実物を観て「省略することによってより観る人に伝わる何か」と円空は思考錯誤を続けてあのような仏像に至ったんだと思った。
その姿勢は芸術家の探究にも似ているが、もっと宗教的な精神的な物だったんだろう。
それだけにあんなに沢山の仏像を彫り、今も崇拝されている。
円空の初期の仏像はもっと計算されていて、緻密で丁寧な作りになっている。
この写真もWebよりお借りしました。三重県浜城観音堂にある大日如来坐像である。
それでも円空自信の造形意図が十分感じられる他には観られない個性的な仏像である。
そんなこんなで一本の木から3~4体の仏像を彫ったり、そのままに朽木に彫ったりとその時、その木に出会った時にピッタリな仏像を彫り続けている。まるで即興カービングである。
感心したのは栃木県清瀧寺の不動明王立像である。
この写真もお借りしました。
光背の炎を木そのままを活かした、なんてアヴァンギャルド。
何ともグルーブ感あふれる力強い木彫なんだろうか。自然と調和している。
それぞれを病気の時に持ち帰って枕元に置いたという千光寺の観音三十三応現身立像
それぞれの僧衣の様子が違っているのに感心した。
狛犬
ユーモラスな鳥天狗立像
賓頭盧尊者座像
不思議な伝説を表現したダイナミックな両面宿儺坐像
という訳でまたまた圧倒されて、打ちのめされたような感覚だった。凄い。
大般若経の添絵を観た時になんだか棟方志功に似てるなと思ったら、円空像の絵が一枚あり、ぎょろ目で雰囲気が似てる。
小さい頃に水害で両親を亡くし、お寺に預けられて育った円空。それでも日々、北へ旅しながら一飯一宿のお礼にと沢山の仏像を即興で彫った。西への旅が奈良までなのは、やはり気候厳しい北の地に思いが行ったからだろう。
最期は死期を悟り64歳で川の傍に穴を掘り、生き仏となりながら亡くなった。その日その日、懸命に生きた人の勢いが伝わってくる展覧会だった。
旦那は珍しく図録を買っていた。
お昼は中華が食べたいとMIOの紅虎軒へ。
落ち着く店内
私は海鮮あんかけ硬そばと飲茶のセット。旦那は回鍋肉と鳥のから揚げセット。2人で3260円。
近鉄百貨店で探していた適当なお値段のお箸を三人分買い、早めに帰った。帰りはいいお天気。
昨日の晩御飯はおでんの残りとトマト、キュウリ、ワカメ、ゆで卵のサラダであっさりと。
これは前売りを買ってなかったが、連日仕事やお出かけが続いたのでやっと出かけた。
15分前に着いたら30人くらい並んでいた。
ほどなく当日券チケットも販売となり、速やかに入場。
この日は黄色の紬にスワト―刺繍の黄檗色の帯。お雛さんイメージ。
かなり衿が抜けるようになって息子にラインで着付けを褒められた。あくまで素人どうし。
円空の彫る仏像の特徴はおおまかで即興で適当に彫っているだけという私の先入観は打ち砕かれた。
この表現は彼の考え抜かれたデフォルメなので。出来うる限りの簡素化でそれだけに観る人の胸に何かが届くようにと。
この展覧会が始まってからNHKの昔の「日曜美術館」で井浦新が円空像に会いに行くか回を再放送していた。
その時にこの大般若経の添絵を観て、「なんて計算され尽くした省略」ということを言っていた。
この写真はWebよりお借りしました。
改めてこの実物を観て「省略することによってより観る人に伝わる何か」と円空は思考錯誤を続けてあのような仏像に至ったんだと思った。
その姿勢は芸術家の探究にも似ているが、もっと宗教的な精神的な物だったんだろう。
それだけにあんなに沢山の仏像を彫り、今も崇拝されている。
円空の初期の仏像はもっと計算されていて、緻密で丁寧な作りになっている。
この写真もWebよりお借りしました。三重県浜城観音堂にある大日如来坐像である。
それでも円空自信の造形意図が十分感じられる他には観られない個性的な仏像である。
そんなこんなで一本の木から3~4体の仏像を彫ったり、そのままに朽木に彫ったりとその時、その木に出会った時にピッタリな仏像を彫り続けている。まるで即興カービングである。
感心したのは栃木県清瀧寺の不動明王立像である。
この写真もお借りしました。
光背の炎を木そのままを活かした、なんてアヴァンギャルド。
何ともグルーブ感あふれる力強い木彫なんだろうか。自然と調和している。
それぞれを病気の時に持ち帰って枕元に置いたという千光寺の観音三十三応現身立像
それぞれの僧衣の様子が違っているのに感心した。
狛犬
ユーモラスな鳥天狗立像
賓頭盧尊者座像
不思議な伝説を表現したダイナミックな両面宿儺坐像
という訳でまたまた圧倒されて、打ちのめされたような感覚だった。凄い。
大般若経の添絵を観た時になんだか棟方志功に似てるなと思ったら、円空像の絵が一枚あり、ぎょろ目で雰囲気が似てる。
小さい頃に水害で両親を亡くし、お寺に預けられて育った円空。それでも日々、北へ旅しながら一飯一宿のお礼にと沢山の仏像を即興で彫った。西への旅が奈良までなのは、やはり気候厳しい北の地に思いが行ったからだろう。
最期は死期を悟り64歳で川の傍に穴を掘り、生き仏となりながら亡くなった。その日その日、懸命に生きた人の勢いが伝わってくる展覧会だった。
旦那は珍しく図録を買っていた。
お昼は中華が食べたいとMIOの紅虎軒へ。
落ち着く店内
私は海鮮あんかけ硬そばと飲茶のセット。旦那は回鍋肉と鳥のから揚げセット。2人で3260円。
近鉄百貨店で探していた適当なお値段のお箸を三人分買い、早めに帰った。帰りはいいお天気。
昨日の晩御飯はおでんの残りとトマト、キュウリ、ワカメ、ゆで卵のサラダであっさりと。