遊びをせんとや

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千本釈迦堂 木造六観音菩薩像に会いに行く

2024-12-04 09:09:02 | 美しい物
「美の壺」で現代仏師が「千本釈迦堂の鎌倉時代の定慶作の木造准胝観音立像を観て仏師になろうと決心した。」というのがあって、是非観たいと思った。
かなり以前に息子が良かったと言っていたので、「観に行った。」ということだが、5年以上前なのでわすれている。
私の能のハードディスクは少ないのでところてん式にどんどん記憶は消えていく。

ということで晴れた日は逃さない。
9時に千本釈迦堂に着くべく阪急電車の特急は超満員で押しつぶされそうになった。
大宮でバスに乗り換え、千本通りで降りて、旦那に着いて行くとやっぱり迷う。
やっとたどり着いた釈迦堂は街中の通りを入ったところにあり

住民の憩いの場であるようだ。
ちょうど秋の特別拝観と大根炊きが行われる間の日。
大根を切る音が境内に響き渡っていた。

本堂の建物も国宝指定

 
堂内に入るとなんだか庇が深い。
この本堂を建てる時に棟梁が間違えて柱の一本を切ってしまい、女房のおかめさんが全ての柱を切り、繋ぐと言った感じの起死回生の策を提案。その策でかえって個性的な屋根が完成したそうだ。女房の助言で切り抜けたとは聞こえが悪いので完成を待たずしておかめさんは自刃したそうだ。なんだかなーの話であるが、それがおかめさんが自分の命と身代わりに神頼みしてある策を神様に授けてもらったとなっていて、おかめさんの碑がある。


境内の紅葉はやっと盛りを迎え、とても美しい。

この日は小地谷紬とアンティーク帯。
 
   

 
  

比較的新しい霊宝殿があり、そこに惜しげもなく、国宝が大挙してある。写真撮影はダメなので全て写真はWebよりお借りしました。

 
今年、国宝指定を受けた木造六観音像

右から二つが肥後定慶が自ら彫ったと言われている。

二つ目の准胝観音像にその仏師の方は心奪われたようだ。確かにこの二体尋常ではないオーラを放っている。

これも好き。如意輪観音坐像。

反対側の快慶作の十大弟子像。これも顔の様子や表情が豊かで超リアルである。

ものすごく日本人離れしたお顔の人もいて、

私が気に入ったイケメン弟子、目徤蓮立像。
筋肉や血管の表現もリアルだった。
さすが快慶。

もう一つ重文にもなってなくて、飛び級で国宝になった木造地蔵菩薩立像


そして、私が凄く気に入ったラブリーな唯我独尊お釈迦様の銅像。銅釈迦誕生仏

空極にフォルムが省略されていて、左右の腕が同じ長さ。突き立てた指も面白い。

秋の特別拝観では1000円でこれ+狩野山楽の屏風絵も観れた。
この日は貸し切り状態で700円でした。超お得。堪能した。やっぱり好きです鎌倉彫像。

ということで上七軒当たりをブラブラして

近くの公園に木々が美しい

 
   

バスで寺町へ
寺町通から少し入ったところでこの前は一杯だったSUGIZENで定食を食べる。


お野菜が一杯で、結構ボリュームあった。これで900円。
午後からポカポカして暖かい。
阪急で爆睡しながらかえってきた。

昨日の晩御飯はカレー











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