里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ハクサイの冬囲い

2022年12月23日 | 畑:葉菜類

ハクサイの冬囲いをしました。一昨日です。
8月25日に直播きしたもの。
品種は、トーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。
生育は順調で揃いも良い。すでに殆どが完全結球しています。


大球になりすぎないよう株間を狭くしていますが、11月の好天で何れも大球になっています。


4㎏級の特大球になっているものもあるようです。


全国的に作柄良好とみえ、市場価格も低迷しています。
さすがにここにきて、急に冷え込み降雪もあったので多少状況は変わるでしょうか。
この品種は外葉が大きく青々としているので、耐寒性がつくようあまり囲いは急がないようにしています。
しかし、当地にも雪雲が流れ込むようになり直ちに囲いが必要になりました。
囲い用は2畝で、1畝に20数株あります。


やり方は当地でごく一般的に行われている2通りの方法。
1畝は外葉を縛って畑に置いたままにします。


いずれも助っ人が縛りました。
この品種は外葉がパリッとしており、強く縛ると破れやすい。
それでも外葉が大きく枚数も多いため結球を完全に縛れるので問題ありません。


上から見ると、このくらい結球部を十分に包むことができれば、多少外葉が傷んでも大丈夫でしょう。


この後、さらに不織布で覆います。


この方法は、一番簡便です。
ただし、寒冷地のこの辺りでは極寒の年だとやはり凍害のリスクがあります。
逆に暖冬だと結球内では花芽が生長しやすい。遅くまで放置すると割れてくるので2月には中に取り込む必要があります。
1畝は作業場の中に取り込んで貯蔵します。これも助っ人がやってくれました。
少し乾かした後、外葉を数枚付けたまま新聞紙で包みます。

大球なので、2枚の新聞紙をずらして重ね、全体をすっかり包みます。


逆さにして立てます。こうすると芯が生長しにくい言われます


きっちりと寄せます。


覆いをして完了です。


この方法が天候の影響を受けないので、最も確実な方法です。
外葉を全部剥かず数枚付けて包むことが大事で、使うときに外葉を外せば鮮度の良い状態が保たれます。
但し、少々手間が掛かりスペースが必要なことが難点でしょうか。
こちらは早生種の「郷秋60日」。


10月半ばから穫り始めましたが、まだ若干残っています。
寒さで多少変色した程度で、全く問題ありません。
この分はあと僅かなので、この状態にしたまま収穫します。
一つ穫ってみました。早生種ながらずっしりと重く3㎏を越えていました。


切ってみると、ぎっしりと詰まっています。


黄芯系らしく黄色い葉が表面近くまで達しています。黄芯系ハクサイはやはり美味しそうに見えることは間違いない。