里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

冬越し前に茎立ち菜に追肥と土寄せ

2022年12月04日 | 畑:花菜類

冬越し前に茎立ち菜に追肥と土寄せをしました。
11月は気温の高い日が続きましたが、12月に入ってさすがに気温も下がり、一昨日は当県でも初雪を観測。ただ当地では確認できませんでした。
昨日はかなり強い霜が降りたものの大きな影響はなかったようです。
茎立ち菜は当地方での呼び名で通称「茎立ち」、別名はとう立ち菜。
春にアブラナ科の花芽が伸びたトウを利用するのでナバナ類と言って間違いありません。
今収穫している各種のアブラナ科野菜を春まで放置しておけばトウが伸びてきます。これも広い意味では茎立ち菜と言えるでしょう。
我が家で当初から茎立ち菜として作っているのは3種。
10月19日の種播き。大株にして冬越しさせた方が沢山穫れるので、一般よりは早播きです。
今年は畑がなかなか乾かず、水気の多いところ半ば強引に種まきしました。
それでも発芽は良く、その後の生育もまずまず。ただし、昨年よりは若干小振りです。
1週間ほど前に最終の間引きをして1本立てにしました。
これが仙台雪菜。


当地方のいわゆる伝統野菜で、葉物として美味しく食べられます。
最近は縮み雪菜が多く作られていますが、これとは全くの別種。
仙台雪菜は冬越して伸びてくるトウが大変美味しいので、我が家では茎立ち菜として作っています。
仙台雪菜は3種の中では一番弱く作りにくいのですが、今年は比較的揃っています。


まず畝の両側に速効性の化成肥料を追肥。


今回管理機は用いず、鍬だけで土寄せしました。

大株にして越冬させた方が明らかに沢山穫れます。


これは「かき菜」。


「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東でこう呼ばれます。
類似のアブラナは全国各地にあるようです。
丈夫で作りやすいので昔から作っています。ところが、今年は一番生育が遅れています。
且つ、ネキリムシの被害で欠株が出てしまいました。


同様に追肥して土寄せ。


仙台雪菜と違い、このまま葉物として食べるのには向きません。
春にトウ立ちし伸びてきた新葉を利用します。


こちらは「つぼみ菜」。


「かき菜」と同類で、よく似ています。
少しだけ「つぼみ菜」の方が艶があり明緑色。
当地方では、「かき菜」よりこちらの方が馴染みがあります。


追肥し、土寄せ。


他の2種より確実に早くから穫れるので作っています。


今、ナバナ類で収穫しているのはアスパラ菜と寒咲花菜。
この2種と違い、茎立ち菜は冬の低温に当たらないと花芽ができないので、単に早く播いても同じようには穫れません。