里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

イチジク「蓬莱柿」の剪定をする

2022年12月20日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」の剪定をしました。
今年のイチジクは10月上旬から穫れ始め1ヵ月は穫れたのでまずまずと言っていいでしょう。
遅い年だと殆ど穫らずじまいといった年もありました。
今年は纏まって穫れた時期もあって、助っ人は甘露煮にもしたようです。
そもそもこの品種は生食用なので、甘露煮が得意でない小生向きではあります。
しかし、当地では昔からの慣習で依然甘露煮の方が馴染み深いのでしょう。
収穫したのは11月はじめまでで、今年もやはり未熟の果実がかなり残りました。
イチジクの葉は11月末には全て落葉。


今年は例年より早めに剪定を終わらせることにしました。
この「蓬莱柿」と言う品種は秋果専用種のため、その年に伸びた枝に実が着きます。
新しい枝は春から僅かな期間で凄く伸びます。
8月初めにはかなり強く摘芯しましたが、それでもこの状態です。
かつて作っていた在来種はほぼ半放任、この品種を放任したらとんでもないことになってしまいます。
まずこのイチジクから剪定。


地べたに付きそうな枝は元から切ります。
主要な枝は2、3芽を残して切り戻します。


今年伸びた枝の大部分は切ることになります。


必要な枝は20数本確保できればいいのですが、剪定時にこれを見定めるテクニックはないので、伸びたあとで透かせることになります
別のイチジク。


同様に剪定しました。


一挙に丈が詰まりました。


この程度の剪定量。


全て剪定しました。
丸坊主になってしまうので、大丈夫かと思ってしまいます。


この頃はようやく慣れてきました。当初はこれで良いのかと疑心暗鬼でした。
翌年には芽が伸びてきますが、それでも芽が伸びてくるまでは不安なものです。
近隣でこの品種を作っている方はいないので、見ることも難しい。
この辺りで昔から作られている在来種は、当県の研究機関が「ブルンスウィック」という品種であることを明らかにしています
我が家でかつて作っていたイチジクも同様の在来種で姿が全く異なるため、この「蓬莱柿」は未だ手探りです。