里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

干し柿づくり'22~小振りの柿はあんぽ柿出来上がり

2022年12月16日 | 干し柿づくり

干し柿は、硫黄燻蒸し干し始めて3週間あまり。
今年の蜂屋柿は大不作で、干柿にできたのは昨年の約半分しかなく大事に扱わないといけません。


干し始めは気温が高く、湿気もありましたが、最近は冷え込みも厳しくなり、乾燥の進み具合も順調です。
こちらの縦吊りにしている中玉、小玉のものはあんぽ柿がほぼ完成したように見えます。
乾燥が進んだので当初に吊したところから下に下ろし少し寄せました。


色は綺麗な飴色であんぽ柿らしい姿になってきました。
表面は乾き縦じわも少し出てきました。


こちらの縦吊りの干し柿は主に身内で消費するので気楽ではあります。
しかし、何分数が少ないので余裕はなく、しっかり管理することが肝要。
小振りのものは乾燥が進みやすく、いつまでも空気に晒し続けると硬くなってきます。
ここで直接空気に晒されないよう紙袋で覆いをします。


紙袋は30キロの米袋を利用します。
紙袋は3層になっているので、1枚を外すと綺麗な状態で使えます。
一定期間この状態を保った後、干し柿の様子を確認しながら、タイミングを見て室内に取り込みます。
この方法は昔のやり方とは異なる簡易な方法で、助っ人が叔母から教わったと言います。
こちらは横吊りにしている大玉。


窓を開放していたところ、数日前、何とここに害獣が侵入し数個やられました。
おそらくハクビシンに間違いないでしょう。
これは初めての経験で、遂にここまで来たかとショックを受けました。
窓に網など掛けてみたものの、結局下屋側の窓は締め切ることにしました。


縦吊り方式は縄の跡が付かないので玉回しの必要がなく、風の通りが良いので乾きも安定しています。
綺麗な飴色でボリュームがあり、今のところ見かけは悪くありません。


しかし、やはり大玉は乾燥が進みにくい。小振りの干し柿と比べると大分違います。
あと数日はこのままの状態を保つ必要がありそうです。
こちらは贈答用に何とか確保したいので、これ以上無駄にはできません。


中玉の干し柿を1個取ってみました。


綺麗な飴色で、縦じわも若干出ています。
手応えがあり、トロトロの熟柿状から中身が固まってきたことが分ります。
割いてみるとあんぽ柿らしいゼリー状。
食してみれば、甘さはもちろん干し柿らしい旨味も感じられます。


しかし、味に一層の深みが出るようになるまでには、しばし時間を要します。