里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

鬼百合が鮮やかに咲く

2019年08月09日 | 

 今、庭のオニユリが鮮やかに咲いています。昨年よりはかなり遅いです。
 オニユリは方々で見かけることができます。
 我が家の庭の一角に大きな株が1本。背丈も人の背丈ぐらいあります。この場所に毎年咲きますが、増えてはいません。

 オニユリは実にユニークな姿をしています。橙色の赤い花びらに黒の斑点。完全に反り返った花びら。その独特の風貌が「赤鬼」に似ていることが鬼百合の由来らしいのですが、これはオニユリにとって有り難いことなのかどうか。
 山百合など他のユリに比べると甚だ異質ですが、絵にはなります。
 こちらにはあまり大きくない株が2本。


 実はここには昨年までオニユリがかなりの本数ありました。以前に写真を撮っているはずなので探してみました。



 ムカゴから自然に繁殖したものです。


 オニユリは葉の付け根に多数のムカゴを着けます。これが落ちて自然に繁殖したものでしょう。多少は分球したものもあるかもしれません。

 いずれにしろ、これほど沢山あったのですが、一夜してになくなりました。
 イノシシです。もちろん現場を見たわけではありませんが、それ以外は考えられません。途上部が枯れた後、ゆり根を探し当ててきたものと思われます。庭にイノシシが出没したと思われるのはこの時だけです。一面を荒らしたわけでなくこのオニユリのところ表面だけなので、小さいイノシシ1、2頭か。イノシシが庭にまで出るとはショックです。

完熟の九重栗カボチャを穫る

2019年08月08日 | 畑:果菜類

 4月末に我流の直播きをしたカボチャ。品種は九重栗EX。
 親蔓と子蔓1本の2本仕立てにしていますが、2番果も着けているので蔓は数メートル伸びています。


 蜂が飛んでいるので、1番果が結構自然に着果したようです。
カボチャは収穫した後、追熟して糖に転化してから食べるのがいいと言われますが、先日、著名産地の生産者の方が畑で完熟させるのが一番と語っていたので、1ヵ月半以上置いてみました。
 雑草が茂っているのはご愛敬。


 軸は縦にひび割れがたち、褐色になっています。日数が経過したので1番果が着いているあたりまでの葉は大分変色しています。
 この九重栗カボチャはホクホク感が非常に強く評判がいいので、何年か前から作っています。皮は緑が濃く鮮やかで光沢があります。実の形は先が少し尖り、ハート形のようになります。

 
 2番果も早いものは着果して1ヵ月くらいのものがあるので、軸も変色してきました。


 2本仕立てにし、さらに2番果まで着けているので、ここから先の収穫は、実の軸のひび割れと変色の状態をみて収穫していきます。
 少し極端なハート形のものを採ってみました。

 半分に切ってみました。


 こちらは6月末に種を播いた遅穫り用のカボチャ。

 こちらも2本仕立てするように誘引しました。白爵という品種。昨年は別の品種でした。しばらくぶりの品種です。貯蔵に向く品種なので、収穫後、冬至までもたせます。


トマト連続摘芯栽培は第9花房が開花し、3本目を捻枝

2019年08月07日 | トマト連続摘芯栽培
 
トマト連続摘芯栽培は第9花房が開花しています。そして、3本目の捻枝を行いました。昨年と比べると大分遅れています。
 最初に捻枝した第1基本枝に着いている第2花房は収穫がほぼ終わり、収穫の中心は第3花房です。
 この株は、第1基本枝の第2花房がまだ1個残っています。その下に第3花房。
 上の方に2本目に捻枝した第2基本枝の実が見えています。

 反対側から見ると、第2基本枝に上から第4、第5,第6花房と着いています。

 この上、誘引している茎の第7花房の下のところで、捻枝しました。そして第8花房、その下に開花しているのが第9花房。


 別の株で見てみます。
 第1基本枝の第2花房の収穫は終わり、第3花房が2個残っていますが、間もなく収穫です。

 反対側の第2基本枝は第4、第5,第6花房と着いています。第6花房はうまく着果していないようです。この第6花房は今年初めて着けてみたものですが、第7花房と開花がすっかり重なったため、うまく着果しないものが出るのは織り込み済みです。

 上の第7花房の下のところで、捻枝しました。そして花収まりしていない第8花房、その下に開花しているのが第9花房です。

 支柱に誘引されている枝の第10花房はまだ開花していません。
 連日の真夏日で、次々と熟れてきます。第2花房から第5花房までほぼ順調に着果し、いい実が着いているので、しばらく最盛期が続きます。
 第1基本枝側から見ると、赤くなっている実が目立ちます。


 第2基本枝側から見ると、よく着果し、順調に肥大しているのが分ります。


 トマトは差し上げてもあまり迷惑がられることはないようです。


今年のイネは穂が綺麗に出揃う

2019年08月06日 | 田んぼ
 
 イネの穂がすっかり出揃いました。
 こちらは、家のすぐ前の田んぼ。

 以前予想したとおり、先月末から出始め、8月5日には出揃っています。出穂期は半数の穂が出た時だそうなので、8月2、3日でしょうか。
 こちらの田んぼもよく揃っています。

 花収まりした穂もかなり見られます。

 当地方は7月に平年を大幅に下回る低温と日照不足が続きました。アメダスデータをみると、特にこの辺りの天候が特異的に悪く、深刻な冷害が懸念されました。
 幼穂形成期の7月5日以降1週間くらい危険な気温が続き、特に7月10、11日は最低気温が12℃台と極端に下がり、これがどの程度ダメージを与えているのか心配でした。
 その後、低温に最も弱いといわれる花粉ができる減数分裂期、いわゆる穂ばらみ期は低温障害を受けるかどうかギリギリの日が続きました。
この時期、一日の平均気温が20℃以下又は最低気温が17℃以下の日が数日続くと極めて危険とされます。
 7月22日までの10日間のアメダスデータをみると、最低気温が17℃を割った日はありませんが、平均気温20℃以下の日が5日あり、低温障害を受けるかどうかのボーダーラインだったのです。この頃、我が家の田んぼも減数分裂期まっただ中にありました。しかし、何とか耐えてくれているのではないかと希望的観測をしていました。田んぼのできるだけの深水管理はしたつもりです。
 その後、7月23日から徐々に気温が上がり始め、7月26日には真夏日となって、低温からは脱しました。以降、連続の真夏日となっています。
 穂の出る時期は好天に恵まれて、揃いは非常にいいです。
 こちらの田んぼも非常によく揃っています。

 低温障害さえ受けていなければ、授粉の条件としては文句ありません。

 一見したところ、正常に授粉しているように見受けられます。ギリギリで低温に耐えてくれたように思います。
 いま盛んに開花している穂です。イネの花は独特です。

 しかし、7月の低温日照不足の影響がどの程度のものだっかは、もう少し経たなければ分りません。お盆頃になればはっきりします。
 そして、これから1ヵ月余り、しっかりと稔るかどうかの大事な時期になります。心配の種は尽きません。