レンジファインダー・カメラ(ライカ,コンタックス…)や
透視ファインダー・カメラ(オリンパス・ワイド…)では、
照準を見て銃を撃つように被写体を狙って撮ります。
写真では,(フラッシュ)ガン、エゼクター、シュート,
ショット、マガジン,カートリッジ,など銃の用語がよく出てきます。
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一眼レフカメラは撮影レンズの映像をミラーを介して
ファインダーでフィルム画面と同じサイズで
見ながら、撮影します。
また,どんな超望遠レンズを使っても
被写体に接近してアップを狙っても、
パララックスがありません。
カメラとして理想的です。
一眼レフで,景色を眺めると高価な撮影レンズと
意識しなくても,綺麗に見えます。
写真を撮るのには、ファインダーを眺めているときが
一番いいのかもしれません。
後で,フィルムを見ていて、どうしてこんなものを
何枚も写したのかと我ながら首をかしげることがよくあります。
その間に,横を向いて考えもなしに,
チョロッと写したカットがはるかに良いときがあります。
一眼レフは、ファインダーを覗いたときは、
撮影レンズの絞り開放です。
シャッターを押した瞬間に,所定の絞りに絞り込まれます。
レンズ開放だと,狙った被写体にピントがあっています。
それ以外は,ボケてファインダーで見えます。
傑作が撮れたように思っても仕上がったプリントを見ますと,
背景にもピントが合っていて,
主題の被写体が弱く写ってしまいます。
「見るは天国,仕上げて地獄」のような諺があります。
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写真を撮るにはまず,肉眼で被写体を探します。
例えば,風景のときは遠方にある
電信柱などが目に入りません。
主要な被写体だけに眼の神経がいきますから,
プリントすると,その電信柱が意外と目立ったりします。
風景の一部のハイライトが気になることもあります。
写真を写そうとする画面の範囲を主要な被写体と
同様に注意するようになるのは、
ある程度,時間がかかりました。
街の満開の桜を眺めても,周りの派手な看板,
目障りな電柱などは気になりません。
肉眼が,満開の桜以外は、
無視しているのかもしれません。
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聴覚の「パーティ効果」のようなことが
視覚でもあるのでしょうか…。