「アサヒカメラ」創刊70周年記念出版として
『昭和10~40年 広告に見る 国産カメラの歴史』が発売されました。
「アサヒカメラ」に載せられたカメラの広告を年代別に編集して集めた本が
1994年(16年前)に出ました。
私は写真を撮るのは好きですが、
新発売のカメラにも関心がありますから
楽しい本でした。
その本の表紙は「アサヒカメラ10月号」とあります。
その表紙の女性は,松竹大船の角梨枝子(すみ・りえこ)の大写しでした。
当時のカメラ雑誌の口絵には,
映画女優のポートレートがよく載りました。
秋山庄太郎、はじめ 松島 進(まつしま・すすむ)の
カメラはレフレックス・コレレ(6×6)と独特の
ライティングの女性写真がよく載っていました。
当時,私はレフレックス・コレレに憧れました。
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第1回の天然色映画『カルメン故郷に帰る』(1951年・59年前)では、
作品の色彩の具合が悪いときは、モノクロ作品に差し替えると
慎重な構えで、作った作品がうまくゆきました。
それに興行成績も良かったので,第二回の総天然色映画が企画されます。
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松竹大船撮影所の第二回総天然色映画
『夏子の冒険』(1953年・53年前)の主演女優が
角梨枝子(すみ・りえこ)でした。
原作は三島由紀夫。
主演の角梨枝子(すみ・りえこ)の相手役は,
若原雅夫(わかはら・まさお)です。
脇役は東山千栄子(ひがしやま・ちえこ)
、
高橋貞二(たかはし・ていじ)、
淡路惠子(あわじ・けいこ)…。
前作『カルメン故郷に帰る』は木下惠介作品で、
キャメラマンは楠田浩之(くすだ・ひろゆき)でした。
『夏子の冒険』では 監督,中村 登(なかむら・のぼる)
キャメラは 生方 敏夫(うぶかた・としお)です。
楠田,生方はともに松竹大船を代表するキャメラマンです。