今,話題の映画「アバター」は3D(Three Dimensions=
スリー・ディメンション=三次元・立体映画)映画です。
映画館では,偏光フィルターの眼鏡を貸してくれます。
その眼鏡で上映スクリーンを見ると,
被写体が飛び出して見えます。
今までの興行成績を塗り替える作品らしいです。
立体映画は,遠くモノクロ映画時代からありました。
左目、右目をそれぞれ担当する2台のキャメラで撮影して,
左目担当カメラの映像は赤色に、
右目は青色に染めてプリントします。
プリントは,赤色と青色の映像がダブってプリントされます。
そのプリントを映画館で見るには眼鏡を掛けます。
左目には青色のフィルターを
右目には赤色のフィルターがかかっています。
その眼鏡で上映スクリーンを見ると,立体映画になります。
カラー映画になって、立体映画には眼鏡は必要です。
カラー映画では赤色,青色のフィルターは
使えませんから、偏光フィルターが使われます。
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アルフレッド・ヒッチコック作品「ダイヤルMを廻せ」を
50数年前(学生時代)に京都朝日会館で見ました。
出演は,資産家の妻役にグレース・ケリー,
その夫にレイ・ミランドです。
ヒッチコックのキャメラマンは「ロバート・バークス」です。
「見知らぬ乗客」「裏窓」「泥棒成金」など
一緒に仕事をしています。
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モノクロ映画「見知らぬ乗客」での冒頭ローアングルで歩いている
白と黒のコンビの靴の描写は素晴らしいショットでした。
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映画の終わり近くでのテニスコートの場面では
スリリングなショットの連続でした。
キャメラにラケットがぶつかっても大丈夫なように
演技で使うテニス・ラケットをゴムで作って
キャメラのレンズの側で振り回しました。と
雑誌の裏話で読みました。
それ以来,ヒッチコックと気の合うキャメラマンになったのでしょう。
続く…