初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

大映、天然色映画の準備

2010年02月25日 18時07分28秒 | Weblog


写真説明:近くに千代田検車区(南海電車)という

電車整備工場があります。

散歩に出ると,前を南海電車、制服姿の数人が歩いています。

手に提げたヘルメットの黄色が綺麗なので撮りました。




大映で総天然色映画を考えている矢先,

米国コダックが,イーストマン・カラーという

ネガ・ポジ方式のカラーフィルムを

1952年(58年前)に完成しました。

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それまで、アメリカの総天然色映画は,

テクニカラーが主流です。

映像を赤,緑,青の三色にプリズムで分解して

それぞれ3本の白黒フィルムで同時に撮影します。

3本のフィルムを駆動するカメラは大きくなります。

後の現像,プリント処理も大がかりのものでした。

コダックのイーストマン・カラーの方式は,

カラー・ネガ1本で総天然色映画の撮影が出来ます。



大映には,白黒用のNCミッチェル・カメラしかありません。

このNCミッチェルカメラで総天然色映画が撮れるのです。

イーストマン・カラーで大映の

第1回総天然色映画を撮ることに決まりました。





衣笠貞之助・監督をはじめ、主だったスタッフでハリウッドへ

総天然色映画の現場を見学します。

もちろん,コダックとの打ち合わせもあったのでしょう。

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総天然色映画では,照明器具も変わるだろうと,

照明器具製作所のR電舎の若社長、

R敬一郎氏も勉強に渡米します。

当時は,今と違って,渡米は大変だったてしょう。

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アメリカでは,スーツは全部既製服になっていた。
日本の背広は洋服店で採寸誂えでした。

アメリカでは革靴は全部既製品になっていた。
日本の皮の短靴は靴店で採寸誂えでした。

高速道路を走っていると、速い車とすれ違うと

「シューッ…」

と音が聞こえる。

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約一カ月の渡米からの土産話でした。