初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

既製現像薬を使って

2016年01月03日 22時41分30秒 | Weblog


私の写真の話に戻します

押し入れ暗室で使っていた

現像液は上皿天秤とビーカーで

写真用の処方箋集から作っていました



フィルム現像にはフィルム感度を

犠牲にしないで微粒子現像できる

Dー76を作っていました

引伸しプリントの現像液は

Dー72を処方していました



何年か経つうちに街の写真材料店に

既製の現像薬が目立つようになりました

既製現像薬は缶詰になっていて

何CCの微温湯で溶いてすぐ使えるのでした



富士フイルムからはフジドール、ミクロファイン

パンドール、コレクトールなど

… … …

小西六からはコニドールファインなどの商品名でした

… … …

コダックからはマイクロドールXが出ました

微粒子に仕上がるのですが

フィルム感度が少し犠牲になるようでした

私はイギリスのプロミクロールを愛用していました



数年後、仕事の関係で

若いプロカメラマンと知り合いになりまた

彼は、写真専門学校出の新進気鋭の

料理専門の写真家でした

… … …

写真家の彼と何かの話で

「昔は現像液を作るのに大変でしたね…」と云うと

彼は

「現像液は処方箋から作れるのですか?…」と

不思議そうに問い返してきました

… … …

今の、写真学校の現像液の講義では

缶詰の既製現像薬しか教えないでしょうか?

… … …

私には時代が変わったなあとつくづく思いました