初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

木村伊兵衛さんと映画

2016年01月07日 22時47分48秒 | Weblog


昔は,映画館にショウウィンドウが表に

ついていて、上映中の映画の場面を

キャビネ判に写した写真(スチール)が数枚、

飾られていました

映画制作中のスタジオやロケ現場で

シーンの区切りがついたところで

スチールカメラマンが現れます



「すみません…ここでおにぎり一丁おねがいします」

と組み立て暗箱のカメラでそのセットに出演中の

俳優さんに適当に形を作ってもらって、

バルブシャッターで撮ります



カメラは組み立て暗箱ですから

フィルムではなく

ガラス乾板で撮ります。

どうして,学校の卒業写真のように

ガラス乾板で撮るのでしょうか?



全国の映画館に上映用の映画につけて

送るのですから,膨大な枚数のプリントが必要になります

キャビネ判のガラス乾板のネガを密着プリントで

処理しますから,暗室作業が楽なのと,ガラス乾板に

修正ニスを使って,俳優さんの肌の修正ができるからでしょうか?



しかし、組み立て暗箱の写真は、俳優さんの動きが撮れません

そこで、ライカ名人の木村伊兵衛さんに、映画制作中のセットや

ロケ現場で,自由に動いてもらって,スナップとして

動きのあるカット(スチール写真)を撮ってもらったのでしょう