折角、組み立てたラジオのスイッチを
入れても,うんともすんとも、云わない時は
まず、配線ミスですから、配線を1本1本
たどっていきます
配線図の読み違いや、部品の極性を
間違えていることもありました
各ポイントの電圧をサーキット・テスターで
計っていきます
何とか間違いを見つけて電源を再投入すると
ザーッと空電が受かります。
しかし,組み立てたラジオの間違いを直した
時は、すでに深夜なので、
折角のラジオ局はその日の
放送を終了していることがありました
… … …
当時は、今のように深夜放送はありませんでした
ラジオは国内の中波放送以外に
海外から短波(たんぱ)放送が入ってきます
5球スーパーラジオを組み上げた次は
短波放送も受信できるオール・ウェーブ・ラジオを
組み立てました
戦時中は,国内で短波放送を受信すると
スパイ容疑で逮捕されたのが
敗戦によって,短波帯が開放されました
… … …
京都四条寺町のラジオ部品街の中川ムセンから
短波用の同調コイルとバンドスイッチを組み合わせた
トリオ製(旧春日無線=現・ケンウッド)の
部品を使って作りました