当時、写真雑誌,各誌で取り上げた問題がありました
いままで、カメラやレンズ、フィルムの粒状問題が
仕上がる写真(作品)の鮮鋭度を左右すると
云われていました
… … …
それにたいして暗室の引伸し作業に
関心が寄せられていなかったのは何故か?…
というのでした
私の押し入れ暗室を振り返りました
引伸し機は藤本ラッキー・ジュニアで
レンズは付属のレンズです
… … …
試しに、引伸しレンズの代わりに
ライカのエルマー50ミリF3,5をつけて
プリントしてみました
コントラストはしっかりして鋭いピントを結ぶ
自分でも驚くほど、綺麗なプリントに仕上がりました
… … …
カメラブレを気にして三脚を使って、レリーズで
静かにシャッターを切ったフィルム(陰画)でも
最後の引伸し機のレンズを吟味しなくては
何にもならないことがわかりました
写真雑誌で問題にした引伸し機のレンズの記事が出て
すぐにキヤノン、富士写真光機から、ワンランク上の
引伸し用レンズが発売されました
私は、ニコンの引伸し機用ELニッコール50ミリF2,8を
使い出しました。
引伸し機レンズを吟味すると同時に、印画紙に
正確にピントを合わせるフォーカス・スコープを
使うことにしました。
スコープを覗くと、フィルムの粒子が見えます
その粒子がハッキリ見えるように引伸し機レンズの
ピントを調節します。