高校生にラジオを作る趣味が広がって
いたころ,ラジオは全盛時代でした
音声だけのラジオで放送される舞台中継、
各種スポーツ番組など
当時は担当するアナウンサーの話術のみで
舞台、競技場、球場が目に浮かびました
… … …
担当するアナウンサーの力量もさることながら
現場の情景を心に描く
聴取者の想像力も大したものでした
戦後、ラジオにテープレコーダーが導入されて
始まった、名物番組「街頭録音」の
藤倉修一(ふじくらしゅういち)、
相撲中継、舞台中継の
和田信賢(わだしんけん=わだのぶかた)
プロ野球中継の志村正順(しむらせいじゅん=しむらまさより)
などの名アナウンサー
と野球解説の小西得郎(こにしとくろう)さんの
「なんと申しましょうか…」の名調子も覚えています
公共放送のNHKの第一放送、第二放送のところへ
広告収入で経営する民間放送がスタートしました
最初、大丈夫かと案じられていましたが
全国的に民間放送が次々に開局されて
ラジオのダイアルが賑やかになりました
しかし、NHKではテレビジョンの
試験放送が始まりました
ラジオ製作の教科書的な雑誌
ラジオ技術などもテレビジョンの
解説が載るようになりました