初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

時代劇映画「黒田誠忠録」

2016年01月08日 22時00分19秒 | Weblog


映画館のショウウィンドウに飾られた

スチール写真に好きな俳優さんを見つけて

映画館に入った人はどのくらいおられたのでしょう



写真家の木村伊兵衛さんがスチール写真を担当したのは

松竹下加茂撮影所制作、衣笠貞之助 演出

俳優さんは,阪東寿三郎、薄田研二、千田是也

の豪華配役でタイトル「黒田誠忠録(くろだせいちゅうろく)」

でスチール写真を写真家木村伊兵衛さんに頼むのですから

野心的な映画だったのでしょう

ストーリーはわかりません



私の想像ですが…木村伊兵衛さんの35ミリのネガフィルムから

ガラス乾板にデュープして、そのガラス乾板で密着プリントを

作ったのでしょうか?…

… … …

当時の,セットで木村伊兵衛さんの仕事ぶりや、

父親との会話など聞いておくべきでした





数ヶ月して写真雑誌「アサヒカメラ」を見ると

カラー口絵作品に木村伊兵衛さんの「銀閣寺」が

掲載されていました

私にはすでに馴染みになっていた銀閣、

東求堂(とうぐどう)や銀沙灘(ぎんしゃだん)が

作品にされていました

なお添付写真は,木村伊兵衛さん作品ではありません



天気の良かったあの日木村伊兵衛さんとお弟子さんは

銀閣寺で仕事をなさってから、銀閣寺道駅で

発車待ちの市電に乗り込んでこられ,

私の向かい側に座られたのでした

… … …

父親からもっと話を聞いていたら

ご挨拶できたのに…ちょっと残念でした



折角、木村伊兵衛さんの新しい感覚の

スチール写真が生まれたのに、

その後、映画のスチール写真は再び、組み立て暗箱、

ガラス乾板のスタイルに戻って、戦後、カラー映画が

生まれるまで続きました