私が高校生で写真に興味を持ち始めた頃
世の中に写真雑誌がずいぶん刊行されていました
朝日新聞社の「アサヒカメラ」
毎日新聞社の「カメラ毎日」
サンケイ新聞社の「サンケイカメラ」や
「光画月刊」
カメラの構造や解説に重きをおいた
「写真工業」など
当時は、ずいぶん月刊写真雑誌が
ありました。
アサヒカメラには全日本写真連盟(ぜんにほんしゃしんれんめい)と
いう組織があります。略称、全日写連(ぜんにちしゃれん)です
一方、毎日新聞社の「カメラ毎日」には日本報道写真連盟で
略称,日報連(にっぽうれん)があります
当時、カメラもフィルムも発展進化の途上で毎月のように
新しいカメラやフラッシュバルブ、新しいフラッシュ発光器が
発売されて、写真雑誌の技術記事は参考になりました
銀塩フィルムは銀塩乳剤を塗布した化学製品ですし
カメラのレンズは光学、シャッターは機械工学でした
そこへ電池を使ったフラッシュバルブが入ってきて
化学、光学、機械、それに電気と勉強するのに
これら写真雑誌の記事は大変役に立ちました
写真雑誌の作家による口絵作品は世の中の写真を
リードしていました
やがてカメラはストロボが内蔵されたり、
自動露光、自動焦点となって
誰がカメラを操作しても綺麗に撮れるようになって
写真雑誌を見なくなったのでしょうか
… … …
古くから頑張っている写真雑誌は
「アサヒカメラ」と「日本カメラ」だけに
なりました