私の専攻は理工学部ですから
授業実習で実験結果のデータをいろいろ
計算してレポートを作成しなくてはなりません
当時はいまのような便利な計算道具はありません
対数や三角関数の数値を記入された数表がありました
また、計算尺がありました。
図のように固定尺を挟んで滑尺が左右に動いて
計算の答が得られるのです。
計算尺の欠点は、位取りがわかりにくく、答は概算でした
扱えるのは対数、三角関数、平方根、立方根などでした
苦心して出来上がったレポートをK教授の研究室へ
持っていくと,教授の机にはタイガー計算機が置かれていました
タイガー計算機は機械式の計算機で、
機械のハンドルを回していくと「チーン」と音がして
答が出たことを音で知らせてくれます
私の学生時代の計算の道具は、数表か
計算尺で、この機械式のタイガー計算機は一度も触れませんでした
数十年前、大阪十三(じゅうそう)でタイガー計算機と書かれた
ネオンサインを見たことがありました