前に計算尺、数表などを使って苦労して
実験レポートを作っていた経緯を
記していましたが
その続きとして設計製図がありました
パワーは××のモーターを作れとか
△△キロVAのトランスを作れと
教授から問題が出されます
そのモーターやトランスの構造を
大体検討して、筐体をどうするかとか
コイルに使用する銅線はどうするか
鉄心はどうするか考えて、大まかな形ができあがります
大まかな計算書に基づいて次に
図面を描かなくてはなりません
… … …
当時は、大きな製図板の上に
画用紙の四隅をテープで固定します
製図道具は、三角定規、T定規、などに
烏口(からすぐち)で細い線、太い線を記入して
図面を仕上げます
… … …
教授に図面を提出すると、まず
図面がキレイに描かれていると…まずOKがでますが
描かれた機器の構造で、教授から
「このシャフトはどこから入れるの…」と
返されることがありました
また、苦労して描いている図面に、最後の線引きで
烏口の墨が定規について図面を汚してしまい
描き直しになることもしばしばでした
… … …
今は、コンピューター上で、簡単に製図ができて
烏口の製図は昔語りになってしまいました
私にはこの烏口の製図は貴重な思い出になりました