江戸川乱歩賞は初夏に発表されるので
毎年私は、楽しみに読んでいました
この乱歩賞に入賞していない作家がいました
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「死者の木霊」の作者、内田康夫です
乱歩賞を逃した内田康夫は
この作品を300冊ほど自費出版します
そして、名刺代わりに知人に配ったそうです
「死者の木霊」と「本因坊殺人事件」の
2冊の自費出版のあとこの「死者の木霊」が
朝日新聞書評に載ります
世間の注目を浴びます
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この「死者の木霊」がなぜ乱歩賞を
受賞出来なかったのでしょう?
「後鳥羽伝説殺人事件」から
名探偵、浅見光彦が登場します
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この浅見光彦は日本中を駆け巡ります
内田康夫は西村京太郎、山村美紗とともに
トラベル・ミステリー作家として出発します
浅見光彦(あさみ みつひこ、33歳)は次男、
ブルゾン姿でトヨタ・ソアラを乗り回す
フリーのルポライター。主に旅雑誌「旅と歴史」を中心に、
紀行文、旅案内の原稿など。
ルポの取材先などで殺人事件に巻き込まれる事が多い
家庭の事情から自身が警察庁刑事局長の浅見陽一郎の
弟だというのを隠しているのだが、それが判明すると
地元警察は態度を変えて、刑事が協力的になります