初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

浅見光彦とシャーロキアン

2016年04月20日 21時09分54秒 | Weblog


内田康夫が「死者の木霊」を自費出版して

朝日新聞の書評で注目を浴びて

推理小説作家スタートします

そして「後鳥羽伝説殺人事件」で

国民的名探偵?の浅見光彦が誕生しました



浅見光彦シリーズは「棄霊島」で100事件目を迎えます

このシリーズはテレビドラマ化されてお茶の間で人気者になりました


… … …

当然、小説の愛読者、熱烈な浅見光彦ファンもいて

内田康夫氏宛てに、ファンレターが数多く届いたことでしょう



http://kazeno.info/karuizawa/6-minani/6-minani-1-02.htm

浅見光彦倶楽部が軽井沢に生まれました


http://asami-mitsuhiko.or.jp/

浅見光彦記念館も誕生したようです



小説の主人公が実在の人物として研究する

集まりが他にもありました

推理小説(探偵小説)の古典的名探偵

シャーロック・ホームズを実在の

人物として研究する世界的に熱狂的な集まり

シャーロキアンと呼ばれる人々です

米国、フランクリン・ルーズベルトや

日本シャーロック・ホームズ・クラブの

開高健や長沼弘毅がいます



浅見光彦のイメージ

2016年04月19日 23時56分09秒 | Weblog


浅見光彦の家族は

兄の陽一郎は警察庁刑事局長で警視監

事件の捜査の陰で光彦になにかと協力しています

浅見光彦、兄の陽一郎と母親の雪江の三人です。

それにお手伝いの吉田須美子、愛称「須美ちゃん」

彼女は光彦のことを「坊ちゃま」と呼んでいます



浅見家の居間から物語は始まります

小説を読んでいると、登場人物のそれぞれの

イメージを読者の私は勝手に膨らましていきます



いずれもベストセラー小説でしたから

当然、テレビドラマとして映像化されます

浅見光彦は長身かつ甘いマスクの33歳で独身貴族

という設定です、それを演じる俳優さん大変です

篠田三郎、高嶋政伸、国広富之

沢村一樹、辰巳琢郎、中村俊介

榎木孝明、水谷豊 などが演じました



テレビで浅見光彦を演じられた俳優さんと

私の読んだ浅見光彦のイメージが

皆それぞれ微妙にずれて感じられました

浅見光彦のイメージに限らず

評判の小説のテレビドラマ化、映画化で

イメージが違うことがありますが

これは仕方の無いことですね






青年・浅見光彦

2016年04月18日 19時14分02秒 | Weblog


浅見光彦が事件に乗り出すと、

美女が現れますそして、解決に向かうのと

比例して浅見光彦に美女は好意を寄せてきます

浅見光彦はその女性の好意を丁重にかわします

そして独身を貫くのです

独身を貫くことで光彦は青年のまま

数十年、膨大な事件の解決に専念できました



連続物語のヒーロー、ヒロインが

結婚するとストーリーに妙なリアリティが生じて

作者の年齢、愛読者の年齢とともに

主人公の年齢も加算されてしまうのですね



平岩弓枝の旅籠「かわせみ」を舞台にした

人情捕物帖「御宿かわせみ(おんやど)」の主人公、

神林東吾(かみばやしとうご) と庄司るい(しょうじるい)は

幼なじみでお互い恋人なのに、なかなか結婚しませんでした

… … …

「御宿かわせみ」シリーズの終のほうで、遂に

東吾とるいは結婚します

すると、愛読者からお祝いのファンレターが殺到し

次に、二人の間に女の子が生まれて一年経つと

また、「誕生日おめでとう」のファンレターが寄せられたと

平岩弓枝の随筆で読んだことがありました

連続物語のヒーロー、ヒロインが結婚すると

途端に、現実に歳を取り出すのでした



イアン・フレミングの「007シリーズ」で

冒頭、ジェームズ・ボンドが結婚式を終えて

自動車で新婚旅行へ出発するストーリーがありました

ジェームズ・ボンドを結婚させてどうするのと

思ったことがありました…







名探偵・浅見光彦

2016年04月17日 21時05分54秒 | Weblog


江戸川乱歩賞は初夏に発表されるので

毎年私は、楽しみに読んでいました

この乱歩賞に入賞していない作家がいました

… … …

「死者の木霊」の作者、内田康夫です

乱歩賞を逃した内田康夫は

この作品を300冊ほど自費出版します

そして、名刺代わりに知人に配ったそうです



「死者の木霊」と「本因坊殺人事件」の

2冊の自費出版のあとこの「死者の木霊」が

朝日新聞書評に載ります

世間の注目を浴びます

… … …

この「死者の木霊」がなぜ乱歩賞を

受賞出来なかったのでしょう?



「後鳥羽伝説殺人事件」から

名探偵、浅見光彦が登場します

… … …

この浅見光彦は日本中を駆け巡ります

内田康夫は西村京太郎、山村美紗とともに

トラベル・ミステリー作家として出発します



浅見光彦(あさみ みつひこ、33歳)は次男、

ブルゾン姿でトヨタ・ソアラを乗り回す

フリーのルポライター。主に旅雑誌「旅と歴史」を中心に、

紀行文、旅案内の原稿など。

ルポの取材先などで殺人事件に巻き込まれる事が多い

家庭の事情から自身が警察庁刑事局長の浅見陽一郎の

弟だというのを隠しているのだが、それが判明すると

地元警察は態度を変えて、刑事が協力的になります







西村京太郎・トラベルミステリー

2016年04月16日 19時23分56秒 | Weblog


江戸川乱歩賞のことをもう少し

森村誠一が「高層の死角」で

受賞してプロ作家としてスタートしました



森村誠一受賞より数年前に

西村京太郎が受賞しています

受賞作は「天使の傷痕(しょうこん)」で

当時の社会問題を扱った小説でした



次に西村京太郎はなんと

華々しくトラベルミステリーで登場です

このイメージ・チェンジにびっくりしました

… … …

国鉄・JRの列車時刻表を克明に調べた

アリバイのトリックはすばらしいものでした



十津川警部シリーズは随分、続いて

テレビドラマ(テレビ映画)も

十津川(とつがわ)警部役が次々に変わって長続きました

… … …

十津川警部役に三橋達也(みはしたつや)、

渡瀬恒彦(わたせつねひこ)、天知茂(あまちしげる)

高橋英樹、それに十津川警部の部下の亀井刑事の

愛川欽也(あいかわきんや)が好きでした

番組はロングランを続けました







森村誠一「高層の死角」

2016年04月15日 17時55分52秒 | Weblog


新しく始まった推理小説の

江戸川乱歩賞の作品を

読む楽しみが始まりました

女流作家の仁木悦子さんの入賞(第三回)で

世間で評判になりました

… … …
第一回目は「探偵小説辞典(中島河太郎)」

第二回は「ポケット・ミステリーの出版(早川書房)」

だったので、小説の受賞は初めてでした

それに女流作家作品でした



乱歩賞作品は初夏に発売されるので

毎年楽しみにしていました

乱歩賞を受賞する新人がそれを機会に

プロとして出発される作家も大勢でした



「濡れた心」多岐川恭(たきがわ・きょう)

「危険な関係」新章文子(しんしょう・ふみこ)

「枯草の根」陳舜臣(ちんしゅんしん)

「大いなる幻影」戸川昌子(とがわ・まさこ)シャンソン歌手

これらの受賞作がとくに印象に残りました

1969年、第十五回受賞作「高層の死角」森村誠一は素晴らしく

以後、この作家のファンになりました

「新幹線殺人事件」から「人間の証明」「野性の証明」と続きます

… … …

岡田茉莉子(おかだ・まりこ)、松田優作(まつだ・ゆうさく) 主演で

映画化された「人間の証明」も良かったですね。

「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね …」の西条八十作詞の

主題歌も覚えています






松本清張「点と線」

2016年04月14日 20時04分14秒 | Weblog


江戸川乱歩の明智小五郎シリーズや

小林少年の活躍する少年探偵団

「怪人二十面相」も、読みました

… … …

高木彬光(たかぎあきみつ)の

「刺青殺人事件」はすばらしい小説でした

つぎに探偵・神津恭介(かみづ・きょうすけ)が

入院してベットの上で推理する

「成吉思汗の秘密」の義経=ジンギスカンという

設定、また「邪馬台国の秘密」も面白い小説でした

「白昼の死角」は手形詐欺を扱ったピカレスクロマンで

映画化・テレビドラマ化されて評判になりました



横溝正史の「本陣殺人事件」「夜歩く」「八つ墓村」なども

読みました、私立探偵、金田一耕助が登場すると

殺人事件が始まります、探偵が折角登場したのに

事件が次々に起こっていきます



推理小説は謎解きが中心になっているときに

社会派ミステリーとしてリアルな生活を背景に

松本清張の「点と線」が現れました

広大な東京駅のホームで出入りする列車の間を

ぬってプラットフォームを見通せるのは数分、

完璧なアリバイを崩すストーリーでした

… … …

松本清張の登場で、推理小説大きく変わりました



探偵小説を奨励するため江戸川乱歩賞がはじまりました

最初は、仁木悦子(にきえつこ)の「猫は知っていた」が

授賞します。女流推理小説家の先駆けとなりました







コーネル・ウールリッチ

2016年04月13日 18時59分18秒 | Weblog


コーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)の

「幻の女」が好きでした

たしか「夕暮れになると街の半分は化粧する?…」という

書き出しで始まる推理小説でした



ウールリッチの作品はかなり読んでいますが

ストーリーはかなり忘れてしまいました

… … …

「黒衣の花嫁(こくいのはなよめ)」は傑作で

映画化されました



フランソア・トリフュオー監督、ジャンヌ・モロー主演で

教会での結婚式から始まるのですが、指輪の交換の際に

銃声で、夫が倒れるところから始まります

花嫁になるジャンヌ・モローは復讐を誓います

… … …

特に、ラストシーンは忘れられません



ウールリッチの「裏窓」も映画化されて

面白い映画でした

ジェームズ・スチュアートとグレイス・ケリー出演の

ヒッチコック映画でした

… … …

ストーリーは事故で足を骨折して、車椅子で生活している

カメラマン(ジェームズ・スチュアート)は望遠レンズの

カメラで隣のアパートの住人を覗いて人間模様を観察する

生活でした



ジェームズ・スチュアートが手にする小道具のカメラは

エキザクタ・ヴァレックス?でした。

カメラ好きの私も、このエキザクタは

触ったことがありません

… … …

ヒッチコック映画でコンビのカメラマン

ロバート・バークスはこの映画でアカデミー撮影賞に

ノミネートされました









ノックスの「十戒」

2016年04月12日 18時12分42秒 | Weblog


推理小説、ミステリーに

密室ものがあります

部屋の中に死体があって

ドアに鍵が掛かっていて犯人の

出入りが出来ないというストーリーの

密室トリックで「ユダの窓」という

カーター・ディクスンの名作(法廷ミステリー)がありました…

… … …

名探偵ファイロ・ヴァンスがシリーズで活躍する

ベンスン殺人事件 、カナリヤ殺人事件

グリーン家殺人事件 、僧正殺人事件など12作



F・W・クロフツの処女作「樽」も名作でした

波止場の荷揚げで重い樽を落とします

壊れた樽からとんでもないものが現れます…



アガサ・クリスティーもよく読みましたが

「アクロイド殺人事件」のトリックには

唖然としました



推理小説、ミステリーに

ノックスの「十戒」というのがありました

1.犯人は物語の当初に登場していなければならない

2.探偵方法に超自然能力を用いてはならない

3.犯行現場に秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない

4.未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない

5.中国人を登場させてはならない

6.探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない

7.変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない

8.探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない

9.“ワトスン役”は自分の判断を全て読者に知らせねばならない

10.双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない






いろいろの捕物帖

2016年04月11日 22時13分46秒 | Weblog


エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」が

推理小説の原点らしいのですが

私はコナン・ドイルの

シャーロック・ホームズを随分読みました

シャーロック・ホームズ物は随分出版されて

「事件簿」「冒険」「回想」とシリーズがあります

… … …

作者のコナンドイルがこのシリーズを

終わらせたいと考えて、シャーロック・ホームズは

悪漢と谷底へ落ちていくのですが、読者の反対で

復活させました。

いずれも短編で読みやすい小説でした



長編として「緋色の研究(ひいろ)」

「四人の署名」「パスカヴィル家の犬」

「恐怖の谷」などがありました

私は、このシャーロック・ホームズの

短編をよく読みました



日本の「半七捕物帖」は

引退した岡っ引き半七老人が思い出の事件を

若い新聞記者に炉端で

「英国に素晴らしい探偵がいるらしい?…」で

始まったように覚えています

… … …

英国の素晴らしい探偵とは、シャーロック・ホームズでしょう



岡本綺堂(おかもと・きどう)の「半七捕物帳」も

よく読みました。江戸、八百八町の描写も

素晴らしいものでした

野村胡堂『銭形平次 捕物控』、佐々木味津三『右門捕物帖』、

城昌幸『若さま侍捕物手帖』横溝正史『人形佐七捕物帖』

といろいろありました