日本の企業が21世紀に勝ち残って行くための戦略を、日本政府が標榜する「文化産業立国に向けて ~文化産業を21世紀のリーディング産業に~」という課題である「クールジャパン」に見てみようと思います。
経営者・管理職として、経営士・コンサルタントとして、あなたの生きる道が拓けるかもしれません。
2.今後の日本のグローバル重点市場
2-2 ターゲットとなる重点市場の国別、カテゴリ別考察
すでに前回で分類した4つの大分類分野を国別にマトリックスで見ると、国毎に殿分野を重点ターゲット市場とするかを見ることができます。経産省では、下記の国別にマトリックス分析をし、重要性の高い順にA~Iの9つのランクに分類しています。
中国、香港、韓国、インドネシア、シンガポール、インド
サウジアラビア
ロシア
EU(西欧)
米国
ブラジル
南アフリカ
ファッションの分野では、中国がAランク、香港と韓国がBランクです。メディア・コンテンツ分野ではEUとアメリカがAランク、韓国とロシアがBランクです。食の分野では、韓国、ロシア、EU、アメリカがAランク、香港がBランクです。
その他の分野では、Aランクとしては、日用品部門でEUとアメリカの先進国、Bランクはロシアとブラジル向けの日用品と、中国、韓国向けの化粧品があげられています。
非常にランクの低いIランクの評価がないのは、ファッションと食の分野が上がっています。すなわち、ファッションと食の分野では、どの市場向けにも需要が見込めることがわかります。この2つは、先進国ではいずれもAランクであることから、経済的余裕も関連しているのかもしれません。
経産省では、この分析において、下記のようにまとめています。
「中国を中心としたアジア圏」および「欧米」をターゲットに据え、メディア・
コンテンツを軸に「ファッション」、「食」、「日用品」を売りこむ戦略が有効と
考えられる。
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