経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【日本経済の読み方】 近況のエッセンスをコンパクトにまとめました

2012-08-29 16:48:00 | 知り得情報

■■【日本経済の読み方】 近況のエッセンスをコンパクトにまとめました

◇ 景気判断10ヵ月ぶりに下方修正

 政府は月例経済報告で、景気判断を「このところ一部に弱い動きがみられる」などとし、10か月ぶりに下方修正しました。

 世界経済の減速を背景に輸出や企業の生産が影響を受けていましす、エコカー補助金効果も薄くなり、個人消費全体が減少していることも背景にあるといえます。

 先行きについては、ヨーロッパの信用不安→世界経済の悪化→円高→輸出・生産に悪影響という構図から変化がなく、引き続き懸念すべき状況とみて良いでしょう。(2012/08/29)

◇ 原発依存率

 政府が、エネルギー政策の見直しに関して世論調査を行いましたが、「少なくとも過半の国民は原発に依存しない社会の実現を望んでいる」と検証結果の原案を発表しました。

 原子力政策決定の在り方への不信や原発への不安が、その大きな背景です。過半数の人が2030年時点で「原発ゼロ」の意向ですから当然の帰結といえます。

◇ 貿易収支が2ヶ月ぶりに赤字

 貿易収支(輸出から輸入を差し引いた金額)は、2か月ぶりの貿易赤字となりました。


  輸出  5兆3133億円(前年同月比8.1%減)
  輸入  5兆8307億円(前年同月比2.1%増)
  収支  -5174億円


 輸出減の原因は、信用不安で景気が低迷しているEU向けの減少と、その影響で中国向けの輸出が大幅に減少したためです。

 輸入は、火力発電向けの液化天然ガスの輸入増が主因です。

 ヨーロッパの信用不安がいつまで続き、それが中国経済にどこまで影響を与えるかが、鍵といえそうです。


◇ 政府の経済成長率見通しは甘すぎないか?

 政府が、来年度(平成25年度)の経済成長率について、「名目成長率が16年ぶり実質上回る見通し」と発表しました。これで、デフレスパイラルからようやく脱することができるというのです。

 政府の見解によると、震災の復興需要を背景に個人消費が改善するので、名目成長率が実質成長率を上回るという、物価が上昇に転じるという見通しです。

 ヨーロッパの信用不安による海外経済の減速やそれに起因した中国経済の停滞、アメリカの景気回復が思うように進んでいないなどのことを勘案すると、政府の見通し通りになるのか不透明要因が強すぎるように考えます。

 勘ぐれば、消費税率引き上げ法を通したことを正当化するのが政府の狙いのように思えるのは私だけでしょうか。(2012/08/18)


◇ 景気動向指数

 内閣府は「景気は足踏みを示している」と「改善を示している」から、1年3ヵ月ぶりに下方修正しました。6月の結果により景気動向指数は、3か月連続で下落したことになります。

 「景気動向指数」は、さまざまな経済活動(企業の生産や雇用など)の指標を基に、内閣府が、指数が前の月を上回れば上向き、下回れば下向きと判断し、発表します。

 今後の見通しについて、内閣府は「いわゆるエコカー補助金に支えられている自動車販売の動向や、大きな輸出先となっているアメリカや中国など、海外経済の動向を注視していく必要がある」と話しています。 (2012/08/07)

◇ GDP4四半期でプラス 

 それに対して、GDPは4四半期連続でプラスです。しかし、伸びが大幅に鈍っきています。それが上述の景気指標の下方修正に繋がったのでしょう。

 日本経済は緩やかな回復基調にありますが、復興需要とエコカー購入補助金の2つの政策に支えられたものといえます。

 日本政策投資銀行経済調査室では「政策の効果が息切れするタイミングで民間の需要にうまくバトンタッチできないと日本経済は停滞する可能性がある」と述べ、景気の先行きに懸念を示しています。(2012/08/13)

◇ エコノミストの景気の読み方

 日本経済新聞アンケートによると、エコノミスト10人中9人が10~12月に個人消費が前期比でマイナスに陥ると答えました。

 その理由は、景気をけん引する内需が徐々に弱まり、海外経済の不透明性や減速が懸念されることです。

 海外経済が内需の落ち込みを補完できれば良いのですが、あいかわらず欧州の需要減、その影響がアジアでの生産減に繋がっていて、期待薄です。

 アメリカ商務省の発表によると、7月の小売り業の売上高は、市場の予想を上回り、前月比で0.8%増加しました。消費動向を示すこの数値は、今年4月から3か月連続でマイナスが続いていました。落ち込みにひとまず歯止めがかかったといえます。

 一方で、秋以降の日本経済に対するエコノミストの見方が分かれています。中国を中心とした海外経済をいかに予想するかで異なるようです。

 消費が伸びることで景気を牽引すると強いのですが、消費税率がアップすることで、すでに国民の財布の紐は固くなってきてブレーキは確実とみた方が良いでしょう。(2012/08/15)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■■ 文化財保護法施行記念日【今日は何の日】(日記) 8月29日(水)

2012-08-29 15:26:00 | 知り得情報

■■ 文化財保護法施行記念日【今日は何の日】(日記) 8月29日(水)


■ 第14回 夏季パラリンピック


 ロンドンで2012年8月29日から9月9日まで、ロンドンパラリンピックが開催されます。熱戦が期待されます。
■ 文化財保護法施行記念日
 1950年8月29日に、国宝・重要文化財等を保護するための基本となる法律である「文化財保護法」が施行され、翌年が制定されました。
 この法律施行の契機となったのが1949年1月26日に法隆寺金堂全焼です。文化財保護の重要性が認識させられ、従来からあった「国宝保存法」「重要美術品等保存法」「史蹟名勝天然記念物保存法」が「文化財保護法」として一本にまとめられました。
【Wikipedia】 文化財保護法
 文化財保護法(ぶんかざいほごほう、昭和25年5月30日法律第214号)は、文化財の保存・活用と、国民の文化的向上を目的とする日本の法律である。
 有形、無形の文化財を分類し、その重要性を考慮して、国の場合は文部科学大臣または文化庁長官、都道府県の場合は都道府県知事、市町村の場合は市町村長による指定、選択、選定、認定あるいは登録により、文化財の保護のための経費の一部を公費で負担することができる。
■ 【今日は何の日】その他
◇ 快存寂

【独り言】
 毎朝散歩をしていることはこのブログでも紹介しました。東京都文京区は、文教の街でもありますが、田園調布ほどではないにしろ、鳩山御殿や田中角栄邸に代表されますが、高級住宅街の一つでもあります。
 大きな邸宅は少ないですが、高級車がおかれていることからそれが窺えます。ここに越してきた当時はベンツやBMWなどはほとんどなく、国産高級車が主役でしたが、時代の変化を来るまでも感じられます。
■■ 士業に特化したセミナー  ←クリック
 コンサルタント・士業のために特化したセミナーが盛りだくさん

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■■【経営コンサルタントの独り言】  民放テレビ放送開始、テレビCMの日

2012-08-29 15:25:00 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■■【今週の注目 水】 原発依存率 ポイントを掴むと見えるものが異なる 

2012-08-29 11:22:00 | 知り得情報

■■【今週の注目 水】 ポイントを掴むと見えるものが異なる 原発依存率  


今日のひと言  原発依存率

 政府が、エネルギー政策の見直しに関して世論調査を行いましたが、「少なくとも過半の国民は原発に依存しない社会の実現を望んでいる」と検証結果の原案を発表しました。

 原子力政策決定の在り方への不信や原発への不安が、その大きな背景です。過半数の人が2030年時点で「原発ゼロ」の意向ですから当然の帰結といえます。
 

読者登録してね

【景気経済を易しく解説】

 解りにくい景気や世の中の経済状況を、わかりやすく、コンパクトにまとめて、私見も含みますが、できる限り中立な立場で解説しています。

 ただ今は、下記のテーマを掲載しています。

  ◇ 中国向け輸出額が3年ぶりに減少
  ◇ 穀物高騰の影響
 ◇ 政府の経済成長率見通しは甘すぎないか?
 ◇ エコノミストの景気の読み方

     < 経営コンサルタントの独り言 > ←クリック

■■【今週の注目】 ポイントを掴むと見えるものが異なる

 漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視る」ようになります。

 今週の動きを、NHKや日経サイト他を見ながら、独断と偏見で項目を選んでみました。 
詳細 ←クリック

8月27日(月)
 7月の白物家電の国内出荷実績、民生用電子機器の国内出荷実績・・・黒もの家電を追い抜く
 7月の外食売上高・・・ファストフィッシュの影響はまだ?
 中国:1~7月期の中国工業企業利益
 ドイツ:8月Ifo企業景況感指数
28日(火)
 8月の月例経済報告
 7月のパソコン国内出荷実績
 アメリカ:8月消費者信頼感指数
 スペイン:短期国債入札・・・ギリシャ問題再燃でスペイン、イタリアが注目

29日(水)
 内閣府:8月の地域経済動向
 7月の建設機械出荷額・自動車各社の生産・販売実績
 アメリカ:4~6月期国内総生産(GDP)改定値、地区連銀経済報告(ベージュブック)
 イタリア:短期国債入札・・・ギリシャ問題再燃で注目

追加情報 ←クリック

■■経営コンサルタント志望者の60%が見るサイト 【経営コンサルタント道場】<o:p></o:p>

~ 35年の経験からアドバイス<o:p></o:p>

 Googleで「経営コンサルタント」をキーワードで検索すると、「経営コンサルタントへの道」がトップ表示されます。(日時や検索サイトにより順番が異なる)<o:p></o:p>

 このページは、経営コンサルタントを目指す人の半数以上が参照するサイトと言われています。それもそのはず、経営コンサルタント歴35年、「コンサルタントのためのコンサルタント」というあだ名が付けられています。<o:p></o:p>

 日本で最初にできた経営コンサルタント団体の理事長を現在やっています。「お節介焼きの経営士」というあだ名でも知られています。<o:p></o:p>

 経営コンサルタントになる前にはどうしたらよいのか、経営コンサルタントの資格はとらなければならないのか、短期間に経営コンサルタントとして独立起業する良い方法はないのか、等々、これから経営コンサルタントとして独立起業したい人だけではなく、開業しているプロにも大きな示唆があるでしょう。

 

 経営コンサルタントへの道 クリック

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■■【元気な会社】  特殊用途を狙う  2-01

2012-08-29 10:31:18 | 知り得情報
■■【元気な会社】  特殊用途を狙う 01<o:p></o:p>

 

 日昭工業(株)(東京・青梅市)がトランス製造を始めたのは昭和42年。いわゆる「ガチャ万」と呼ばれる、機織り屋がガチャンと一織りするたびに万円単位の額が儲かると例えられるような、繊維の好景気が終わりを告げた時代だ。先代社長は織物からトランスへの転身を決断した。高度成長期で電化が進み、電源回路に必ず使われるトランスの需要が拡大していたのを見越した判断だった。

 「必要な技術が増えるたびに、とにかく必死で勉強した」。配線、電気設計を学び、現在ではトランス製造と電源装置の組み立てが2本柱に。少量品をほぼすべて請け負うようになったころ、主要取引先のトランスメーカーが倒産、電機メーカーと直接取引するようになる。自ら営業し、市場調査するようになり、高い技術力が求められる鉄道車両のトランスに注力することになる。

 同社製品の製造はほぼすべて、技術者が手作業で行う。だから「うちの資産は人材がすべて」とも。毎年社員一人当たり40万円を教育費として投資するほか、約60人の社員のうち12人を工場長候補として2週間おきに交代で工場長を経験させる。従業員全員の多能工化も進め部門間交流と頻繁なOJTを繰り返す。好調な経営を支える要因にこうした「人を育てる環境」も挙げられる。

  資料出典: J-NET21

■■ 中小企業施策総覧無料ダウンロード ←クリック<o:p></o:p>


 中小企業庁では、東日本大震災に係る支援策を含め、中小企業施策を網羅した「中小企業施策総覧」を編集(発行は(財)中小企業総合研究機構)しました。「中小企業施策総覧」は書店でも購入できますが、無料ダウンロードできますのでご利用ください。<o:p></o:p>


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする