経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【世界経済の読み方】 エッセンスをコンパクトにまとめました

2012-10-14 21:11:07 | ◇経営特訓教室

■■【世界経済の読み方】 エッセンスをコンパクトにまとめました

 日本経済とアメリカ経済ヨーロッパ、中国については、お手数でもそれぞれ独立したブログをご参照くださるようお願いします。

 ここでは、それ以外の国の経済環境に関するニュースついて、独断と遍編でもって選択し、できるだけ公平・公正にお伝えします。その後に、私見を簡単に述べさせていただくこともあります。

 ご参考にして下さると幸いです。

◇ 東南アジアで水ビジネスを開始 2012/10/16

 フランスなど、水ビジネスのメジャーが日本へも進出しつつあります。中国は、すでに北海道の私有林を購入したというニュースも入りました。

 一方、日本も水ビジネスでグローバル展開をしようと商談が始まっています。

 その一つがタイの首都バンコクにある水道公社と都の外郭団体が近く契約を結ぶ運びとなりました。

 本格的な水ビジネスとはいえませんが、タイの水道管の水漏れに対する補修工事などをする際に技術支援を行っていくことになったのです。

 タイでは水道管の水漏れや水道メーターの計量ミスなどによって、水道料金の収入に結びついていない割合が約30%を上っているようです。

 すでに昨年バンコクの一部地域で試験的に対策工事を行ったところ、3%にまで改善したということです。

 今回は、補修工事という一部の受注です。

 日本の水道は技術的には高いものの、これまでは縦割り行政のために総合力で課題が懸念されています。官民一体となってトータルで水ビジネスにおけるサービス提供を開始したわけです。

 総合力での力がつけば、各技術は高いだけにグローバル世界での活躍が期待されます。

◇ IMF・世銀総会が東京で開幕 2012/10/09

 IMF(国際通貨基金)と世界銀行には、世界中の188か国が参加しています。各国の財務相や中央銀行総裁が集まって開催されるのが年次総会です。ラガルド専務理事をはじめ、民間の金融機関なども含まれ、約2万人の関係者が日本を訪れます。

                 IMFと世界銀行の年次総会は原則としてワシントンで開かれます。しかし3年に1回はワシントン以外で開催され、当初はエジプトで開催される予定であったものが、政情不安のため急遽開催地が変更されました。

                 その結果、10月9日から14日まで東京で開催されることになり、東京での開催は東京オリンピックが開かれた昭和39年以来、48年ぶりのことです。

                 日本との関係が悪化している韓国のパク・チェワン企画財政相や中国の政府高官も来日する予定です。

                 今回は、長引くヨーロッパの信用不安や、これに伴う中国をはじめとする新興国の景気減速への対応など、世界経済の安定と成長に向けたさまざまな議論が行われる見通しです。

                 また総会とともに、先進7か国によるG7、財務相・中央銀行総裁会議も開かれます。また、経済や金融、貧困など、直面する課題を話し合う、約200ものセミナーや会議も開催されます。

【Wikipediaを基に編集】 IMF(国際通貨基金 International Monetary Fund)

 為替相場の安定を図ることなどを目的に1944年7月にアメリカ合衆国ニューハンプシャー州のブレトンウッズで開かれた国際連合の「金融・財政会議」のブレトン・ウッズ協定によって、戦後復興策の一環として国際復興開発銀行と共に1946年3月に29ヶ国で創設された。
 本部はアメリカ合衆国のワシントンD.C.。現在の加盟国は188ヶ国。

◇ APEC閣僚会議が開幕 2012/09/05

 太平洋を囲む21の国と地域が参加するAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の閣僚会議が、ロシアのウラジオストクで開催されます。

 天候不順を背景にした世界的な穀物価格の高騰を受けて、輸出規制などの保護主義的な行動を規制し、食料の安定供給体制について意見が交わされます。

 環境関連の製品の関税を2015年までに5%以下に引き下げるという目標についても踏み込んだ討議がなされることを期待しています。

◇ APECにおけるロシアのしたたかな狙い 2012/09/06

 APEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が、ロシアのウラジオストクで開かれました。

 今回のAPECは、その討議の中味よりは、開催国のロシアは別の所に狙いがあるのです。

 NHKの解説委員である山内聡彦氏は、「APECを利用して国の威信を高め、国内の開発や対外戦略を進めるという狙いがある。その戦略はシベリア極東を開発し、アジア太平洋地域に進出するというものだ。背景には欧米の経済が悪化して石油やガスが売れなくなり、生産も減り始めているという事情がある。このためAPECをきっかけに東シベリアや極東の資源を開発し、アジア市場に売りこもうとしている。」と述べています。

 ロシアの東の玄関といわれるウラジオストクは、単なる宮こうから一台工業地帯に変貌しています。それもそのはず、ロシアが約2兆円もの資本を投じているのです。

 エネルギー輸出のために全長4000キロパイプラインを建設しています。マツダが進出するほど自動車産業の一大拠点としても注目を浴びています。

 中国と良好な関係を保ちながら、日本や韓国とも関係を強めようというしたたかさが、その裏に見え隠れするAPEC開催です。


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■■【日刊経営マガジン 日】 世界標準の日  ISOの原点に戻って考える

2012-10-14 20:20:00 | ◇経営特訓教室

■■【日刊経営マガジン 日】  一日の情報をワンストップで

【今日は何の日】【経営コンサルタントの独り言】など、その日のブログをワンストップで見ることができます。
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  ◇ 経営者・管理職の皆様
  ◇ 経営コンサルタントを目指す人
  ◇ プロの経営コンサルタント

の皆様に、時宜に即した情報を毎日お届けします。

 季節の移ろいを見せる毎日ですし、毎日が変化の日です。今日の出来事は何なのかを起点に、経営の視点で物事を見て、徒然に自分の思いを記述した、エッセーとは異なる文章にまとめています。
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毎日、【今日は何の日】の内容をコンパクトにご紹介し、ご興味のあった日の詳細はリンク先を見てください。
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 【今日は何の日インデックス】のリンクは、見たい日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できルようにしました。
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【今月の今日は何の日】は、【今日は何の日】を月単位で閲覧できますし、その詳細のリンクも貼ってあります。・・・・・MORE ←クリック

今 日 は 何 の 日  一年365日、毎日が何かの日です。
                     季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。
                     これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
                 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。
 詳細 ←クリック
今日は何の日インデックス   日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます
 今月の【今日は何の日】   【今日は何の日】のダイジェストを月単位で閲覧できます
世界標準の日 2012/10/14

 10月14日は「世界標準の日(World Standards Day)」であることは、ISO関連のコンサルティングをしている先生には既知のことでしょう。世界標準を策定した人たちに感謝するために国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)が制定しました。

 ISOというと・・・・・<続き

今 日 の 出 来 事

【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p>
 漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視える」ようになります。
                 今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また
、最新記事を時系列的に掲載している【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。

10月8日(月)
                体育の日
アメリカ:コロンブス・デー
欧州安定メカニズム(ESM)初会合、ユーロ圏財務相会合

9日(火)
国際通貨基金(IMF)・世銀年次総会開幕(14日まで)
                内閣府:9月景気ウオッチャー調査
                財務省:8月国際収支、9月対外・対内証券売買契約〔指定報告機関ベース〕
                日銀:10月金融経済月報
                9月企業倒産、米倉経団連会長記者会見
                EU:財務相理事会

10日(水)
岡村日商会頭記者会見、10月のESPフォーキャスト調査、9月工作機械受注額速報値
アメリカ:地区連銀経済報告書(ベージュブック


11日(木)
主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議、ラガルドIMF専務理事記者会見、キム世銀総裁記者会見
                内閣府:8月機械受注、9月消費動向調査
                日銀:9月貸出・資金吸収動向、金融政策決定会合議事要旨
アメリカ:8月貿易収支

12日(金)
IMF・世銀年次総会全体会合
                経産省:8月第3次産業活動指数
                日銀:9月マネーストック・企業物価指数
アメリカ:  9月卸売物価指数(PPI)、10月消費者態度指数速報値
シンガポール:金融通貨庁金融政策決定、7~9月期国内総生産(GDP)速報

今 日 の 独 り 言
【経営コンサルタントの独り言】 
                 独断と偏見で、その日のニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまとめて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。

◇ ルネサス再建へ
 2012/10/14

 韓国勢に軒先を貸して母屋を乗っ取られた日本の半導体製造ですが、最後の牙城といえるのが「ルネサスエレクトロニクス」です。

 官民でつくるファンドの「産業革新機構」の経営再建支援を受けている同社ですが、アメリカの投資会社「KKR」が出資を提案しています。

 これまでも当ブログで何度か主張してきましたが、何とか日本の意地を示すためにもルネサスには生き残り、勝ち進んでいって欲しいと考えています。

 ルネサスの取引先であるトヨタ、ホンダ、日産の3社がそろって出資する方針を大筋で固めました。

 取引先である3社の出資を受けると価格などに影響力を及ぼすのではないかという懸念の声もありますが、今はそのようなことを言っているときではないと考えます。

 皆様はどうですか?

◇ 3か月連続下方修正の月例経済報告 2012/10/13

 日銀の発表によると9月の企業物価指数は、前年同月比で6か月連続でマイナスになりました。

 また、政府の月例経済報告でも、3か月連続で下方修正されました。

 まだまだ世界経済の減速を背景に輸出が振るわず、企業の生産が減少している状況に変化がないということでしょう。

 前原経済財政担当大臣は「財政や金融の面で対応をとることが必要だ」と懸念を述べています。

◇ 9月後半の世界動向を時系列で見る ←クリック

経 営 情 報 「中小企業高度グローバル経営人材育成事業費補助金」の3次公募を行っています

中小企業庁では、中小企業者が、海外における新たな事業展開を図る際の社内人材の育成を支援する事業の公募を行っています。

                [公募期間]9月3日(月)~10月9日(火)
                      ※郵送の場合は、受付最終日の17:00までに必着のこと。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/koyou/2012/0903GlobalEmp.htm

                ◆BOPビジネス・ミッションを西アフリカに派遣します

                ジェトロでは、現地BOP層のニーズ把握及び市場開拓を目的とした「BOPビジネス・ミッション」を、西アフリカに派遣します。 本ミッションは、ガーナ(アクラ)及びナイジェリア(ラゴス)を訪問し、BOP層の生活実態や現地で展開されているBOPビジネスの先行事例等の視察を通じて、現地のビジネスニーズ及び成長性の把握などを行います。

※BOPとは「Base of the Pyramid」の略。世界の所得別人口構成の中で、最も収入が低い所得層を指す言葉で、約40億人が該当。直接的な利益の獲得を目的としないCSR活動の発展形とも言えるもので、企業の利益を追求しつつ、低所得者層の生活水準の向上に貢献できるWin-Winのビジネスモデルが求められる。

                [派遣期間]11月3日(土)~11月11日(日)
[定  員]18名(先着順)
                [締め切り]10月4日(木)
http://www.jetro.go.jp/events/mission/20120914513-event

  出典: e-中小企業ネットマガジン
■東京:中小企業経営革新塾 ―――■

 いま中小企業に求められるIT戦略とは何か!?
                 ~ 危機管理にクラウドを使い、BCP(事業継続計画)をどう生かすか ~
                 
                【講師】 小沢 広文 氏(株式会社IT・フィット 代表取締役 )

■概 要

                 クラウド・コンピューティングと呼ばれるサービスでは、顧客管理のような企業の業務アプリケーション、メールサービス、ファイルを保存するストレージ・サービスやワープロや表計算といったオフィスアプリケーションを使用することが出来ます。

                 本プレゼンテーションでは、クラウドサービスの特長と中小企業のBCP(事業継承計画)にどのようにクラウドサービスを活用したら良いのかについてご紹介します。


■日 時:平成24年10月17日(水) 18:30~21:00

■会 場:大田区産業プラザPIO 6階 E会議室
>> http://www.pio-ota.jp/plaza/map.html

                ■参加費:2,000円(当日徴収させていただきます)

■問合せ:俵経営コンサルタント事務所
>> TEL:090-7244-6058 begin_of_the_skype_highlighting 無料 090-7244-6058 end_of_the_skype_highlighting  E-Mail:info@consultor.jp

                ●詳細情報・受講申込み
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■■【経営コンサルタント道場】 経営コンサルタントの独り言

 「経営コンサルタントって、平素どんなことを考えているのですか?」という質問を受けたことがあります。
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 「経営コンサルタントも人の子ですから、皆さんと大して変わりませんよ。ただ、好奇心が人一倍強いので、見えるものが多少異なっているかも知れません」とお答えすることが多いです。
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 その経営コンサルタントが、平素どのようなことを考えているのか、その一端を私どものウェブサイトで紹介しています。

 経営コンサルタントの独り言 詳細 ←クリック<o:p></o:p>

 


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■■【経済の読み方】 10月上旬編 時系列的に見ると見えないものが見えてくる

2012-10-14 17:12:00 | ◇経営特訓教室

■■【経済の読み方】 10月上旬編 時系列的に見ると見えないものが見えてくる

◇ IMF・世銀総会が東京で開幕 2012/10/09

 IMF(国際通貨基金)と世界銀行には、世界中の188か国が参加しています。各国の財務相や中央銀行総裁が集まって開催されるのが年次総会です。ラガルド専務理事をはじめ、民間の金融機関なども含まれ、約2万人の関係者が日本を訪れます。

 IMFと世界銀行の年次総会は原則としてワシントンで開かれます。しかし3年に1回はワシントン以外で開催され、当初はエジプトで開催される予定であったものが、政情不安のため急遽開催地が変更されました。

 その結果、10月9日から14日まで東京で開催されることになり、東京での開催は東京オリンピックが開かれた昭和39年以来、48年ぶりのことです。

 日本との関係が悪化している韓国のパク・チェワン企画財政相は来日する予定です。

 中国政府は国際社会の批判を避けるため、年次総会に財政省や中央銀行の幹部は出席させるものとみられます。しかし、大手銀行を参加させないことで、日本政府に強い反発を改めて示しています。

 今回は、長引くヨーロッパの信用不安や、これに伴う中国をはじめとする新興国の景気減速への対応など、世界経済の安定と成長に向けたさまざまな議論が行われる見通しです。

 また総会とともに、先進7か国によるG7、財務相・中央銀行総裁会議も開かれます。また、経済や金融、貧困など、直面する課題を話し合う、約200ものセミナーや会議も開催されます。

【Wikipediaを基に編集】 IMF(国際通貨基金 International  Monetary Fund)

 為替相場の安定を図ることなどを目的に1944年7月にアメリカ合衆国ニューハンプシャー州のブレトンウッズで開かれた国際連合の「金融・財政会議」のブレトン・ウッズ協定によって、戦後復興策の一環として国際復興開発銀行と共に1946年3月に29ヶ国で創設された。
 本部はアメリカ合衆国のワシントンD.C.。現在の加盟国は188ヶ国。


◇ 外国人旅行者像へ観光庁が企業と連携 2012/10/09

 昨日、中国反日感情による旅行客減少について記述しましたように、その対策が急がれています。

 観光庁は、日本を訪れる外国人旅行者の目標数を、年間900万人として掲げています。しかし、8月末現在で、約567万人にとどまり、このままでは目標達成が困難な見通しです。

 観光庁は、旅行者増加を目指して、アジアで人気のある日本の通信販売サイト企業と連携して、観光スポットの紹介などを始めることにしました。

 外国人向けのホームページ上で日本のブランド店や、観光スポットを詳しく紹介します。

 その効果の程は計り知れませんが、海外に展開している日本食レストランなども活用して、日本の魅力をアッピールするなどの活動も必要なのではないでしょうか。


◇ 中国の反日に対応する旅行業界 2012/10/08

 中国便に重点をおいていたANAが4万席のキャンセルがあったと報じられていましたが、JALが、中国便減便期間の延長を発表しました。

 中国の反日デモの影響で、中国行きツアー予約の約3分の1がキャンセルになるなど、旅行業界にも影響が出ています。

 キャンセルされた旅行予約者にもいい迷惑です。

 旅行代理店は、その様な客を対象に別のツアー紹介活動を始めました。

 今になって始めるというのも、対応の遅さがあるように思えます。キャンセル通知と共に、代替ツアーを企画するとか、別のツアー紹介情報を流すのは当然です。

 まだまだ日本企業の体質の甘さがあるように思え、残念です。

◇ 景気動向指数が5か月連続下落 2012/10/07

 内閣府より8月の景気動向指数が発表されました。相変わらず海外経済の減速が響き、自動車や電子部品の生産が減少したことが主因の一つでです。

 景気の現状を示す「一致指数」が、平成17年を100として93.6でした。5か月連続で下落したことになります。

 一方、先行きを示す「先行指数」は、液晶テレビや電子部品の在庫調整が進んだことから、93.6と前の月を0.6ポイント上回り、5か月ぶりに上昇しました。

 中国問題、エコカー補助金終了などの要素から、自動車の販売が落ち込み、景気に影響が出ることが懸念されるます。

◇ ユーロ圏の景気回復はまだ先 2012/10/06

 ヨーロッパ中央銀行は単一通貨ユーロの金融政策を決める定例の理事会を開きました。

 厳しい景気の現状を引き続き金融面から下支えするため、過去最低になっている今の政策金利の水準を、当面、年0.75%のまま維持することを決めました。これで金利の据え置きは3か月連続となります。

 ユーロ圏では、財政状況の厳しい国を中心に景気の落ち込みが続いています。その結果、失業率はユーロ導入以来最悪の水準です。

 製造業も低迷が続いています。

 政策金利はすでに0.75%台と低く、さらなる利下げの余地は狭まく、金利を下げても大きな効果を見込めない状況です。

 前回の理事会で「信用不安の拡大を食い止めるため、財政難の国がEUなどに申請すれば、連携してその国の国債を市場から買い取って支援する」という対応策を打ち出しました。その結果、各国国債の利率が大きく7%を超えることも少なくなってきています。

 これ以上の悪化は金利策では限界があるだけに、早い回復を期待します。


◇ 中国の反日デモの被害 2012/10/05

 9月に起きた中国の反日でもの被害総額は算出できないほどの被害が想定できます。

 イオン一社の建物と商品の被害額だけでも約7億円といいます。これには、修理費や店舗を閉めている間に本来あったはずの収益の機会損失額などを計算すると有に10~20億、あるいはそれ以上になるかもしれません。

 当初70店舗の新設を20店舗余りに修正したといいますから、その機会損失を勘案すると一企業で補える金額ではないですね。もちろん、保険に加入しているでしょうが、その求償は実損にも追いつかないでしょうから、泣きっ面に蜂ですね。

 その影響は日本企業だけではありません。

 中国経済にも大きなマイナス影響を及ぼすでしょう。

 保険会社は、再保険を利用しています。再保険の相手は海外の保険会社ですから、日本以外の保険会社も損失を被ることになります。

 オーストラリアが、中国の経済成長の減速で、鉱物資源の輸出が減少したことから、およそ4年半ぶりの大幅な貿易赤字となったと発表しました。

 これは、今回の直接的な影響ではありませんが、それが中国経済の減速に拍車をかければ、各国の輸出に影響を及ぼすでしょう。

 早く沈静化して欲しいですね。


◇ アジア太平洋地域の成長率予測が下方修正 2012/10/04

 アジア開発銀行は、今年のアジア太平洋地域の経済成長率の予測を、4月時点の6.9%から、6.1%に下方修正しました。

 ヨーロッパの信用不安の長期化や中国やインドの景気減速がここまで影響してきているのですね。

 まだまだ不確定要因が目白押しですので、この現状が好転することは期待薄です。

 ヨーロッパの信用不安が今後どのように変化してくるのかということが一番の関心事です。その上、金融緩和を続けているアメリカですが、いつ大規模な財政の引き締めを強行するのか解りません。その影響は大きいといえます。

 アジア開発銀行のエコノミストは、「日本と中国や韓国との領土を巡る対立は、問題が長引けばアジア経済に影響が出るおそれもある」と関係国に改善を促しています。


◇ バーナンキ議長、追加金融緩和を継続 2012/10/04

 FRBのバーナンキ議長は、先月決定した追加の金融緩和について、雇用情勢の改善が見通せるまで続ける姿勢を強調しました。アメリカの失業率が高止まりしていることがその大きな理由です。

 ただバーナンキ議長は、アメリカ経済は弱いながらも回復を続けており、不況に陥るとは思っていないということを強調しています。

 追加の金融緩和で大量のドル資金が市場にあふれると、インフレやドル安をもたらすだけにバーナンキ采配は微妙です。


◇ ユーロ圏の失業率最悪 2012/10/03

 ユーロ圏のことし8月の失業率は11.4パーセントと、ユーロ導入以来、最悪の水準が続いています。しかも3か月続けてのことで、失業率の悪化に歯止めがかからない状態です。

スペイン 25.1%
ギリシャ 24.4
ポルトガル 15.9
アイルランド  15.0
イタリア 10.7
フランス 10.6


 スペインの場合には25歳未満に限定すると52.9%と若者の半数以上が失業している状況です。


◇ 日銀短観に動き? 2012/10/03

 製造業の大企業は今年度の設備投資額を、昨年度に比べ、12.3%増やすことを計画していて、6年ぶりに高い伸びとなる見通しです。

 その背景は、企業経営者の多くが、当面、内需は底堅いたり、新興国の経済減速が反転するのではないかという見方があります。

 日銀短観では3ヵ月ぶりの悪化した結果となっています。

 日中関係の悪化は、業績に大きく影響することも懸念され、年度後半にかけて、企業業績や設備投資は下向きに修正されると考えて良いでしょう。

 就任早々の前原経済財政担当大臣は、日銀がデフレ脱却のため1%の物価上昇を目指すとしている金融政策について、「しっかりと対応を促すような発言をしていきたい」などと述べています。日銀に対し一段の金融緩和も含め、必要な対応を促していく考えを示したものです。


◇ 世界第2位の鉄鋼メーカー誕生 2012/10/02

 「新日鉄」と「住友金属工業」が10月1日に合併して「新日鉄住金」が発足します。これは、世界最大のアルセロール・ミタルについで、生産規模で世界第2位の鉄鋼メーカーとなります。

 合併によって工場の再配置や事務部門のスリム化などコストの削減を進められます。また、両社が持つ異なった先端技術を持ち寄って新たな製品の開発につなげられる相乗効果が期待されます。

 鉄鋼業界も、経済成長を背景に中国メーカーが規模の拡大を続け、韓国メーカーが技術面で追い上げを見せていて、厳しい競争が続いています。合併の成果として国際的な競争力を高めることができるかどうかが問われます。


 企業価値が激減 2012/10/01

 企業の価値を計る場合に、何をものさしにするのか、いろいろとあります。その一つに「株式の含み益」というものさしがあります。

 「株式の含み益」というのは、測定日の保有する株式を株価で計算した総額から、取得したときの総額を差し引いた金額のことです。

 野村証券の最近の試算によりますと、含み益は、総計で4兆2200億円となります。これは直近半年間で見ると39%もの大幅な減少に相当します。

 株価が低落すると、M&Aの対象になりがちです。

 例えば日産、株価が低落したときに、日産より規模の小さい企業に買収されてしまいました。日本人の能力の高さから、経営トップが代わったらとたんに業績が良くなりました。

 ゴーン社長がその経営手腕を高く評価されました。しかし、私は日産という会社はもともとすばらしいモノを持っていて、それをそれまでの経営陣が引出切れていなかったことと、むしろ日産の社員の能力が高かったことの証左と考えます。


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■■【一口情報】 身近な経営四字熟語

2012-10-14 10:38:31 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

■■【一口情報】 身近な経営四字熟語

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 四字熟語というのは、中国故事だけではなく、日本で作られた造語も結構あります。<o:p></o:p>

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 その多くは含蓄があり、視点を変えると多くの示唆を得ることができます。<o:p></o:p>

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 経営コンサルタントの視点で、四字熟語を見てみました。それをまとめてご紹介したり、「今月の経営四字熟語」としてエッセンスをご紹介したりしています。<o:p></o:p>

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  経営四字熟語    ←クリック<o:p></o:p>

  今月の経営四字熟語 ←クリック<o:p></o:p>

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 Googleで「経営コンサルタント」をキーワードで検索すると、「経営コンサルタントへの道」がトップ表示されます。これらはそこに掲載されています。<o:p></o:p>

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 そのページには、これ以外にも【今日は何の日】【今週の注目点】【経営コンサルタントの独り言】などなどを。毎日改定しています。経営者・管理職や経営コンサルタントに取って執拗な、時宜に即した、新鮮な情報をワンストップで見ることができます。・・・・・MORE ←クリック


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■■【今日の出来事】 2012年10月8日~

2012-10-14 10:33:01 | ◇経営特訓教室

■■【今日の出来事】 2012年10月8日~

 一週間の【今日の出来事】をまとめました。

【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p>
 漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視える」ようになります。
                 今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また
、最新記事を時系列的に掲載している【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。

10月8日(月)
                体育の日
アメリカ:コロンブス・デー
欧州安定メカニズム(ESM)初会合、ユーロ圏財務相会合

9日(火)
国際通貨基金(IMF)・世銀年次総会開幕(14日まで)
                内閣府:9月景気ウオッチャー調査
                財務省:8月国際収支、9月対外・対内証券売買契約〔指定報告機関ベース〕
                日銀:10月金融経済月報
                9月企業倒産、米倉経団連会長記者会見
                EU:財務相理事会

10日(水)
岡村日商会頭記者会見、10月のESPフォーキャスト調査、9月工作機械受注額速報値
アメリカ:地区連銀経済報告書(ベージュブック


11日(木)
主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議、ラガルドIMF専務理事記者会見、キム世銀総裁記者会見
                内閣府:8月機械受注、9月消費動向調査
                日銀:9月貸出・資金吸収動向、金融政策決定会合議事要旨
アメリカ:8月貿易収支

12日(金)
IMF・世銀年次総会全体会合
                経産省:8月第3次産業活動指数
                日銀:9月マネーストック・企業物価指数
アメリカ:  9月卸売物価指数(PPI)、10月消費者態度指数速報値
シンガポール:金融通貨庁金融政策決定、7~9月期国内総生産(GDP)速報

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■■【経営コンサルタントの独り言】 チャレンジ25

2012-10-14 06:47:00 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言

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