【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 7月8日 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて 第38段2 名利に使われて 名誉や利欲を求めることは?
平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。
この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。
日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。
紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。
【 注 】
日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。
■【小説風 傘寿の日記】
私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。
7月8日(月)
日本経営士協会が毎月発行しているメールマガジンに定期連載しているシリーズを執筆しています。
これまではひとつのシリーズを一年とか二年という区切りで、年度切り替え時に変更していました。
現在連載中の原稿は、区切りが、年度にマッチしないので、シリーズ毎に原稿をまとめて、掲載を依頼しています。
次のシリーズの原稿を書き始めました。
しばらくは、隙間時間を中心にその原稿を仕上げて、編集担当者に送付するつもりでいます。
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徒然草シリーズは、数年前に部分的に当ブログに投稿しました。
その内容を追補したり、新規に加えたりして参ります。
「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、老いぼれコンサルタントが、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
【 注 】 加筆等再編集して、再掲の原稿を含んでいます。
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◆第38段2 名利に使われて 名誉や利欲を求めることは?
第38段は、徒然草の中でも第109段の「高名の木登り」と同様、私が講演などでしばしば援用するところです。
名誉や利欲を追う人生というのは愚かなことで、その中でも、最も好ましくないのが利に迷う事であり、高位高官という出世を望むことがその次に良くないことであると兼好は言っています。
兼好の人生観が最も滲み出ている段で、老子や荘子の影響を受けているとも言えます。
俗世を離れている、出家者なれば事その発想ですが、それをわれわれ凡人の立場に置き換えると、そこに学ぶべき事が浮かんでくるような気がします。
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第38段1に続きます。
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【原文】 名利に使われて
うづもれぬ名を長き世に残さんこそ、あらまほしかるべけれ。
位高く、やんごとなきをしも、優れたる人とやは言ふべき。愚かにつたなき人も、家に生まれ時にあへば、高き位に上り、奢を窮むるもあり。
いみじかりし賢人・聖人、自ら卑しき位にをり、時にあはずしてやみぬる、また多し。ひとへに高き官・位を望むも、次に愚かなり。
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【用語】
うづもれぬ名: 後世にまで残る、不朽の名声
やんごとなし: 高貴である、尊い
家: 名門の家柄
いみじかり: 程度がはなはだしいことを意味する形容詞で、ここでは「大変立派である」の意
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【要旨】 名利に使われて
埋もれてしまうことない不朽の名声を長く後世に残すことは、誰もが願う望ましいことであります。
しかし、そうは言いましても、位が高く、身分の尊い人ばかりが、優れた人であると言うことがてきるのでしょうか。いや、位が高く、身分が貴いからといって、その人が、必ずしも優れた人ということはできないでしょう。
ところが、愚かでつまらない人でも、名門に生まれ、運良く時流に乗りさえすれば、高い位に上り、贅を極めた生活ができます。
これとは逆に、優れた賢人や聖人でありましても、低い位にいて、時流に乗り切れずに一生を終えてしまう人も、また多いのです。ひたすら高位高官を望み、利欲に迷うことは、それに次いで愚かなことといえます。
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【 コメント 】 名利に使われて
伝統的な世界では、必ずしも実力主義とは言えなくて、自分が持てる実力を発揮しきれない企業が結構あります。
人事採用などでは、有名大学であるというだけで、あるいは、親が社会的地位が高いからというだけで採用されることもまだまだ多いようです。
一方で、就職氷河期に卒業した方に見られることですが、実力がありますのに、就職の機会を中々得られず、実力を発揮できることもなく埋もれてしまうことがあっては社会の損失です。
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ノーベル賞の受賞が続いてきました日本ですが、受章者が口を揃えて日本の将来を危惧していらっしゃいます。
博士号をとった優秀な方が、大学や研究所・室などで、薄給や無給で上位研究者のアシスタントというより雑用係として働きながら、自分の研究を続けているのが現状のようです。それでは、研究者になろうという人の絶対数が減少してしまい、その結果日本の研究者層が薄くなってしまいます。そして、それが質の低下に繋がってしまうのではないかという懸念です。
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実力なり、希少性なりが認められ、それ相応の待遇がえられる社会でない限り、成長や発展の速度は低下してしまいます。公正な判断が為される世の中であって欲しいですね。
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■ 「日暮パソコンに向日て」 バックナンバー
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/eb88c477696adc4e2e78376c81b7274b
■【今日は何の日】
当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
■【今日は何の日】 7月9日 ■ 四万六千日と浅草ほおずき市 ■ ジェットコースターの日 一年365日、毎日が何かの日
■【経営コンサルタントの独り言】
その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。
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◆ 一六銀行のビジネスモデルが大きく変質 708
質屋さんのことを「一六銀行」と呼ぶことはご存知の方も多いでしょう。
質屋というのは、経済的に厳しい人達のためのものというイメージから、かつてはあまり良い響きではありませんでした。
そこでこのような呼び方をしたのだろうということは想像できます。
「セブン銀行」と呼ばれていたこともあるようです。
今日では、セブン銀行といえば、インターネットバンキングの大手です。
昔とはすっかり違って来ました。
質屋さんのビジネスも、物を担保にお金を貸すお店というイメージではなく、宝飾品や貴金属、有名ブランド品などの売買するビジネスに業態変化をしています。
近年では、掘り出し物があるということから質屋組合のイベントの常連さんも多いそうです。
(ドアノブ)
■【老いぼれコンサルタントのブログ】
ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。
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