経営コンサルタントへの道

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■■【日刊経営マガジン 独善解説】 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな7

2013-06-24 08:26:24 | ◇経営特訓教室

■■【日刊経営マガジン 独善解説】 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな7


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                 今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また
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今日は何の日

季節の移ろいを見せる毎日ですが、毎日が変化の日です。今日は何なのかを起点に、経営の視点で物事を見て、徒然に自分の思いを記述した、エッセーとは異なる文章にまとめてみました
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独善解説

【経営コンサルタントの独り言】 
 独断と偏見で、その日のニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまとめて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。



◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/24

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る

◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

 これまでだまし被害に遭わないための西田教授による5カ条の1~4までについて、ご紹介してきました。

 最後の第五条の心得です。

 危険だと察知したときは、とにかく逃げて、誰かに助けを求めることです。

 そのためには、味方をとっさに見いだす練習が必要だと西田教授は言っています。

 同じ立場でセールスを受けている人に遭遇したら、その相手が見知らぬ人でも思い切って話しかけ、本音を確認する、といった度胸をつけることを皆が心がけるべきと、西田教授が言っています。

 即断即決を求める相手をふりはらって、警察や消費者センターなどの公的機関に相談するといった一歩引いた行動が大切です。

 このような専門機関でなくても、誰かに相談するという行為が、心に余裕をつくり、あらためて怪しさに気づき、被害を免れた方も少なくないようです。

最後に西田教授による「だまし被害に遭わないための心得五か条」をまとめてみました。

 第一条 騙される可能性を忘れない

 第二条 売り口上の怪しさに気づく感性を高める

 第三条 ストレスやプレッシャーに負けない耐性を作る

 第四条 なるべく早くはっきりと断る

 第五条 見方をとっさに見出す

 第一条は、自分もだまされてしまう可能性があることを忘れない練習です。第二条は、売り口上の怪しさに気づく感性を高める練習です。第三条は、ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくる練習です。第四条は、なるべく早くはっきりと断る練習です。第五条は、味方をとっさに見いだす練習です。

 立正大学教授の西田公昭氏は、このように警告と対策を話していました。

 私も、このような状況に立たされたら、このことを思い出して、冷静に行動スタイと考えています。

 そのために、さっそく日頃の生活の中で、トレーニングを実践し、いつ遭遇するかわからない詐欺や悪質商法のだましに備えたいと思います。 <完>

◆ ユーロ圏で直接銀行支援合意 2013/06/23

 単一通貨ユーロを導入するユーロ圏各国の財務相が集まって、ルクセンブルクで会議を開きました。

                 ユーロ圏で作る基金「ESM(ヨーロッパ安定化機構)」を使って、経営が悪化した銀行に対して、政府を通さず直接資金を注入する新たな仕組みについて協議しました。

                 経営難に陥った銀行にユーロ圏で作る基金から直接、資金を注入して支援する新たな仕組みについて、拠出できる総額を600億ユーロ(日本円でおよそ7兆7000億円)としました。来年後半からの運用が開始されることを目指すと、大枠で合意しました。

                 また、運用開始前に経営が悪化した銀行に資本注入するかどうかは、加盟国政府の要請に基づいて個別に検討することになりました。

                 すでに政府を通じて支援を受けているスペインの銀行についても将来、この仕組みを使うことができるようになります。

                 EUは、この仕組みによって銀行の救済のために公的資金を投入し、財政が悪化するという悪循環を断ち切ることができるとしています。ただし、前提条件となっている域内の銀行の監督業務を一元化するための仕組みについては最終的な合意に至っていません。

                 このことから、運用開始までに時間がかかることが懸念されます。折角良い仕組みを作ろうとしても、自国の事情を優先して、総論賛成各論反対というのでは、何も決めないのと同じことと考えます。


◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/23

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく

◇第六回 なるべく早くはっきりと断る

 西田教授は、「悪質な相手が、感情を揺さぶってくる中で、こちらが理性を残して熟慮するのは簡単ではない」ので注意が必要だと言っています。

 西田教授は、その理由として「人間の心は、省エネのシステムでできています。少しでも深く考えたりせずに、直感的に判断を下していきたいと無意識に動き、日常的な習慣にもとづいて、いつものように意思決定したいと考えてしまいます」ということを挙げています。

 つまり、私たちは、安易で楽な対応に走りがちなのです。できれば積極的にストレスや緊張の場面を経験して、そんな場に耐える練習をしておくことは、いざというときに役に立つということです。

 そして、このような我慢強い心の基盤をつくると同時にやるべきことが、なるべく早く、はっきりと断るトレーニングです。

 これが第4の心得です。

 電話で断れない人は、会っていまうともっと断れません。

 礼儀やマナーは大事ですが、相手次第では無視しなくてはなりません。人には嫌われたくない、喜ばせたいという自己呈示動機と呼ばれる心理が誰にでもありますから、勇気がいることです。当然、慣れないとうまくできないものです。

【今後の掲載予定】
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/22

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)

◇第五回 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく

 2回にわたって、だましの手口を見破る方法を紹介してきました。

 相手は巧妙ですので、それに対処するためには、日頃からトレーニングして、身につけることが大事であると西田教授は述べています。

 なぜなら、詐欺や悪質商法の手口はたくさんあり、今後も変化していくでしょうが、悪用される状況は、記述のように8策ぐらいの数に集約できると言うのです。

 さて、こういう状況になったとき、敏感に気づいたら、次は、勇気をもった対処が必要となります。これにもトレーニングが必須です。

 「8策をわかってさえいれば大丈夫」と、高をくくってはいけないと、西田教授は警告しています。

 たとえ8策をわかっていても、そういう人はいざという時に不覚をとる可能性が高いと断言しています。

 地震や火災のような災害のときに、うまく対処するには、へそかR訓練して、身体で覚えるが大切と言いますが、それと同じことです。

 詐欺や悪質商法のときでもそれと同じことが求められています。

 振り込め詐欺の被害も、電話の主を確認するなどのとっさの判断や行動が、練習不足でとるべきことが取れないで生じた結果だったといえるのです。

 では、日頃、何をトレーニングしておくべきでしょうか。

 第一は、ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておくことです。これが、西田教授流の詐欺や悪質商法に対抗する心得の第3条なのです。

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/21

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)

◇第四回 怪しさを見破る8策(2/2)

 こちらの真理を突いて、うまくその気にさせる人達に共通している行動があります。それを理解していると、騙されずに済むかもしれません。西田教授による8策の4策までは前回ご紹介しました。今回は、残りの4策をご紹介します。

5 不得手な内容

 こちらの知識不足をついてくる手口もあります。

 こちらが詳しくない商品や契約内容を、話術でついてきて売り手を信じさせてきます。「わからないところは私たちプロにお任せ下さい」というように、任せておけば大丈夫という言い方です。

 通帳と印鑑を添えて出させるなど、相手の手口を見極める必要があります。

6 動揺した状態

 古典的なオレオレ詐欺の常習的な手口です。不安、恐怖、そして焦り、あるいは、好意、罪悪感、責任感などの感情に訴えてきて、記述の即断即決や即行動を起こさせようとする手口です。

7 権威者や合意者情報の強調

 有名人の名前を挙げて、「著名な人が使っている商品だから安心」とか、「大変な評判だから有名人も使っている」など、未確認情報を吹聴して信頼性を高めようとする手口です。

8 多勢に無勢の状態

 これも古典的なオレオレ詐欺の手口ですが、警察役とか弁護士役など、複数の人が関わり、こちら側が一人で、いろいろと言われるとどうしてもこちらの石を言葉に表現できなくなってしまいます。

 相手側が複数で、自分側はひとりといった状況で勧められている時には注意が必要です。たとえ、こちら側が複数であっても、群集心理を利用して、マインドコントロールする手口もあるので注意が必要です。

 上記にあるような状況に少しでも該当する場合、特にお金とか契約書とかを要求されたら、すぐさま怪しいと身構えましょう。慎重に対処すべきです。

【今後の掲載予定】
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/20

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス

◇第三回 怪しさを見破る8策(1/2)

 自分では騙されないと思っている人ほど、騙されやすいと言うことを認識すべきであるというのがこれまでのポイントです。

 相手が、自分を騙そうとしているとき、顔や話し方ではわかりません。では、それを見破る方法はないのでしょうか。

 犯人は悪役顔ではなく、やさしそうな顔立ちであったり、見かけは誠実そうで、立派だであったり、挙動も不審ではないことが多いので、騙されやすいのです。ところが、注意してみると見破るための8策があると西田教授は言っています。

 次回と2回に分けて、その8策をご紹介します。

1 稀有な機会の強調

 父上的な感じではありますが、通常ならあまり起こらないようなことがテーマになっていないかどうか、意識しましょう。実際には応募したことがないのに「あなたが当選しました」などと特別に当たったとか、滅多にない幸運なチャンスとか、その種のことで煽っていないかどうかを疑ってみましょう。

2 即断即決の要請

 多くのケースで、意思決定を急がせています。相手は、他の人に相談せないように、即断即決を求めてきます。

3 優しい勧誘者

 それまであまり日常には関わりなかった人なのに、急に現れて親切がおをして、相手を油断させて心の中に忍び込んできます。特別に親切だったりする場合には要注意です。

4 絶対得する話

 「これは法律で保護されている、特別なケースに相当するので、絶対に損をしません」「一般にあまり知られていないので、他の人は知らないのを私たちがあなただけに教えてあげるのです」というように、無料だとか特別に安いとか、簡単に儲かるとかいうような都合の良い話を持ちかけてきます。

 うまい話があれば、誰もが楽して大金を得たりすることができますが、昔から言うように「うまい話には気をつけろ」ということを肝に留めておくべきです。

【今後の掲載予定】
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/19

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!

◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス

 自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。

 この心構えができていないと、被害にあう危機に直面しても、人間というのは気づきにくいのだそうです。予め、相手に騙されることがわかっていると警戒心が強く働きますが、そうでないと騙されがちになってしまうのです。

 これを「正常性バイアス」と言うそうです。

 詐欺現場の再現放映番組を見て、「あんな簡単な手口に私なら騙されない」と思いますが、これは事前にオレオレ詐欺であるという予見をもって心構えがあるからそうおもうけど、実際には騙される人が多いのです。

 正常性バイアスは、実際に危機に直面していても、緊急事態や非常事態を否定して、自分の都合良いように解釈させてしまいます。

 実際に被害にあわれた人は、そのとき魔がさしたように、相手の怪しさに気づかなかったそうです。

 私自身が、正常性バイアス状態で失敗したことがあります。

 アメリカのロス空港だったと思います。

 空港で待っていると知らない人が声をかけてきました。始めは、そのなれなれしさが嫌でした。それでも受け答えをしないのは失礼だと思って、それなりに応答をしていました。

 「英語が上手ですね。留学生ですか?」などという言葉につい引っかかって、ニューヨークに住んでいるから話せて当然だというようなことを話しました。

 「ニューヨークに住んでいるのなら、アメリカの貧富の差が大きいことはご存知でしょう」などという言葉やそれに関する本を見せ、巧みに私を誘導し、最終的に私にその本をプレゼントするといい、できれば義援金をお願いしますという持ちかけで5ドルを召し上げられました。

 後になって冷静に考えてみると、どう見ても義援金集めではなく、安い本を高く買わせる手立てであったと思いました。

 心得の第2条は「売り口上の怪しさに気づく感性を高める」ことだと西田教授はおっしゃっています。

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 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/18

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!

 被害が、あとをたたないし、大きな被害も出ています。「どうしてだまされてしまうのだろう」と疑問に持たれている方も多いようです。

 なぜ詐欺などの被害にあってしまうのかについて、心理学の面から、「対策5条」を紹介しています。

 自分には関係ないと思っている人は、その態度を改めないと危険だと西田教授は警告して言います。なぜかというと、その自信の根拠がどこから来るのか、実に不確実なものだからです。

 誰でも、非現実的楽観主義傾向という心理があります。

 自分の周囲には、悪い人は多くいないだろうし、自分は疑り深いほうだとか、思っていたりします。しかし、詐欺の手口は、どんどん改良され、常に我々が知るより先をいっています。ですから、誰も最新の手口を知ることはむずかしいし、どういう人を狙っているかも、実のところわからないのです。このように西田教授は解説しています。

 全方位、24時間の監視体制をとれれば狙われても回避できるかもしれません。しかし継続することは、人間にとっては不可能なことです。

 今までは被害に遭っていなくても、それはスキがない人間であるという証明ではありません。

 私たちの世界は、基本的に、信じることを前提に成り立っていますし、すべてを疑うことは非現実的です。

 もし相手が、だまそうと全力で接近してきたら、これまでのようにはいかないかもしれないと、謙虚に考えることが必要です。

 自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。 <第2回「正常性バイアス」に続く>


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■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月23日 経営コンサルタント業務の範囲

2013-06-24 07:02:45 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月23日 経営コンサルタント業務の範囲



 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

【 注 】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。


【あらすじ】 【登場人物】 【作者紹介】 ←クリック

 6月23日 経営コンサルタント業務の範囲

 日曜日は、定例の儀式である妻の食料品や日用品の買い出しのアッシーであり、荷物持ちでのお供である。買い物が長くなったので、ファストフード店に入り、昼食を済ますことにした。

 食欲があまりないのでチキンのフライとレタスをバンで挟んだ○○チキンとコーヒーを注文することにした。子供達は暑いので冷たい物を注文したいという要求に妻が応えていた。

 私は、○○チキンを方張りながら、経営コンサルタントのバイブルを開いた。部分的には何度か読んでいるはずなのに、紐を解くとまた新しい発見がある。今日もその期待を込めてページを開いた。

 アッと小声を上げたらしく、妻や子供達だけではなく、周りの人の詰めたい視線を感じた。

「依頼主が、自分の会社・組織のどこに問題があるのか、問題点がわからないこともあります」という記述は、経営コンサルタントの存在価値を考えると当然である。ところがその次の文章である。

「問題はわかっていながら、どう対処したらよいのか困っていることもあります」

 企業は、自分で問題がわかっていながら、経営コンサルタントに依頼するというのは、具体的な解決策を経営コンサルタントに求めるので、ここも自分の理解が届く範囲であった。

 それに続く文章が「それどころか問題も、その解決策もわかっていながらコンサルタントに依頼してくることもあります」という下りで、どうも大きな声を上げたようである。

 経営者は、自分で、自社の問題点も、その解決策もわかっていながら、経営コンサルタントにコンサルティングを依頼するというのである。始めは「そんな莫迦な!」と思ったりもしたが、バイブルがおかしなことを教えてくれるはずはない。

 これこそが、先日、文具店の経営者が経営コンサルタントに業務を依頼するだろうかという疑問の答えなのかもしれないと思った。

 中小企業や零細企業では、問題も解決策もわかっていながら、それを実行するために人材がいないところが多いと言うことなのだろうと納得した。

 だが、それが気になり、帰宅後親友の秋元に電話をした。

 ショックだったのは、彼はすでにそのことを私以上に理解していたことである。

 経営コンサルタントは、知識や情報の切り売りだけではなく、実務的な部分までも支援することがあるのだろう。

 6月22日 体験日記ブログへの反応

 今年の四月から毎日自分の体験談を日記に認めてきた。それまでブログというモノを書いたこともなかったので、はじめは読者がゼロであった。ところが、フォローをしてくれる人がポツポツと出てきたのが連休明け当たりからである。

 コメントは、はじめは関係ない人が、関係ないことを書いてきていたが、今日、大きな反応があった。

 「経営コンサルタントとは、経営者の夢を叶える仕事」という言葉に、私と同様に共感してくれているのである。

 早速、お礼のコメントを返した。

 ついでにアクセス数の解析データを見て驚いた。なんと3桁のページビューがあるではないですか・・・それも六月に入ってから急増している。

 「よし、今夜も書くぞ」と気合いが入った。

 6月21日 経営者の夢を叶えるのが経営コンサルタント!!

 経営コンサルタントのバイブルには「経営コンサルタントというのは、依頼に基づき、依頼主の夢を叶えるために臨機応変に対処する方法を共に考えて支援していく職業」と書かれている。

 経営コンサルタントというのは、依頼主の夢を叶えるというミッションを持っていることを改めて教えられた気がする。しかも、臨機応変に対応しなければならないのだ。相手に応じて、状況を正しく判断して対応しなければ、臨機応変に対処できないのだろうなと思った。

 それも「共に」ということで、このことは、経営コンサルタントからの一方通行ではないと先日学んだばかりである。このバイブルを何度か読んでいるのに、それを先日まで走らなかったのである。ここ数日間は、バイブルに書かれているのに頭に入ってなかったことへの反省がしきりである。

 6月20日 疑問解決策は手元にあった

 朝、出勤前にメールをチェックしていたら、知らない人からのメールが入っていた。はじめはスパムメールと思っていたが、気になってプレビュー画面で中を覗いてみた。昨日メールをした相談員の先生からの返事である。

 「バイブルの第二章 なぜ経営コンサルティングに依頼するか」を参照してはどうかというアドバイスが書かれていた。簡単明瞭なメール、自分が何度も読んでいるはずの経営コンサルティングのバイブルに書かれていることを見落としていた恥ずかしさを、早速、その気持ちを相談員の先生に伝えた。

 折り返しのようにメールが返ってきた。

 日本経営士協会は、いろいろな方法で情報を発信しているので、人に聞くのも良いが、経営コンサルタントとして情報収集力を高めるためにも、先ず自分で調べてみることが必要とアドバイスが書かれていた。

 経営士補として、はずかかった。

 6月19日 相談員に相談

 日曜日以来、なぜ経営者は経営コンサルティングに仕事を依頼するのか、文具店のようなちいさな企業がコンサルティングを依頼してくるのだろうか、等々が気になって仕方がない。

 通勤途上で、日本経営士協会の相談員制度というのを思い出した。

 入会後、二年間、先輩会員が新規入会者の相談相手になってくれるという制度である。しかも無料である。

 会社から戻ってから、相談員の先生に、日曜日からの疑問に思っていた「経営者はなぜ経営コンサルタントに相談するのだろうか」ということについてメールで相談をかけて見た。

 6月18日 銀バッジ

 十時過ぎ、午後の会議の下準備を始めようかと思ったときに、スマホにメールが入った。妻からである。協会から五十センチほどもある筒状の宅配便があったと知らせてきている。仕事中に、家庭のことで電話やメールをするなと言ってあるのにメールをしてきたので、重要なことかもしれないと思った。

 トイレに行く振りをして、妻に電話をした。

 とにかく、すぐに開封するように指示をした。A3サイズほどもある、経営士補認定証、バッジ、身分証明証などが入っているという。
 五時を過ぎると、部課がまだ仕事をしているのに「お先に」と言って帰宅した。

 印刷ではなく、毛筆による立派な認定証である。直径15ミリほどの銀色のバッジは、会社の社章より大きく、立派で、重みも感じる。早速、背広にバッジをつけてみた。いつの間にか妻が写真を撮った。

 大きいので、額が高いだろうと、変な心配を妻がした。

 6月17日 ブルーマンデー

 また、大変な一週間が始まる。ブルーマンデーという言葉があるように、月曜日の朝は出勤に気が重い。鬱病にかかっているわけでもないだろうに・・・

 その答えは、日曜日に気晴らしらしい気晴らしもせず、「なぜ、文具店の店主は経営コンサルタントに仕事を依頼するのだろう?」「文具店が経営コンサルタントに仕事を依頼するのだろうか?」「もし、文具店の店主から経営コンサルティングの依頼があったら、自分はどうしよう?」などと考え続けたために、眠りも浅かったからである。

 6月16日 文具店はなぜ経営コンサルタントに仕事を依頼するのか?

 日本経営士協会との関係ができてきてから、日曜日の買い物は単に荷物運びという行事から、待ちを知るということに楽しみのようなモノを覚えるようになった。

 経営コンサルタント向けのバイブルには「依頼主が、自分の会社・組織のどこに問題があるのか、問題点がわからないこともあります。問題はわかっていながら、どう対処したらよいのか困っていることもあります」と書かれていた。

 例えば文具店の経営支援契約をした場合に、依頼主よりも経営コンサルタントである自分が、その経営者より優れ、いろいろと教えてやる職業であると思っていた。しかし、バイブルによるとそうではないらしい。

 では、何で経営者は、経営コンサルタントに仕事を依頼するのだろう?

 買い物の途上出見た、文具店の看板を思い出しながら、終日煩悶した。


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■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月23日 経営コンサルタント業務の範囲

2013-06-24 06:16:06 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■■初愛宕 【今日は何の日】 6月24日

                  
■ 初愛宕(はつあたご)
 
 毎月24日には、各地の愛宕神社で縁日が開かれます。新年最初の縁日である1月24日は「初愛宕」と呼ばれ、旧暦の6月24日とともに重んじられます。
 旧暦6月は千日詣といい、この日にお参りすると、千日分に相当するとして多くの参拝者が詰めかけます。
 東京都港区にある愛宕神社では、23日~24日にかけて「愛宕千日詣り(あたごせんにちまいり)」の行事が行われます。
 23日は前夜祭、24日が大祭です。この日に参詣すると千日詣でたのと同じご利益があるとされています。境内に作られた茅(ち)の輪をくぐると邪気を追い払うことができると信じられ、災難よけのお札や千成鬼燈を受けるために全国から参拝者が集まります。
 
■ 【今日は何の日】その他

◇ 芝愛宕千日詣
◇ 白馬山開
◇ 旧端午(年により日付が異なる)
◇ 清正公忌

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経営コンサルタントの独り言

2013-06-24 03:41:35 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言



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■■【ヨーロッパ経済の読み方】ユーロ圏で直接銀行支援合意 時系列的に見ると理解が深まる

2013-06-23 17:55:04 | ◇経営特訓教室

■■【ヨーロッパ経済の読み方ユーロ圏で直接銀行支援合意 系列的に見ると理解が深まる

 最近の経済ニュースのエッセンスを、独断と偏見でもってまとめてみました。


◆ ユーロ圏で直接銀行支援合意 2013/06/23

 単一通貨ユーロを導入するユーロ圏各国の財務相が集まって、ルクセンブルクで会議を開きました。

 ユーロ圏で作る基金「ESM(ヨーロッパ安定化機構)」を使って、経営が悪化した銀行に対して、政府を通さず直接資金を注入する新たな仕組みについて協議しました。

 経営難に陥った銀行にユーロ圏で作る基金から直接、資金を注入して支援する新たな仕組みについて、拠出できる総額を600億ユーロ(日本円でおよそ7兆7000億円)としました。来年後半からの運用が開始されることを目指すと、大枠で合意しました。

 また、運用開始前に経営が悪化した銀行に資本注入するかどうかは、加盟国政府の要請に基づいて個別に検討することになりました。

 すでに政府を通じて支援を受けているスペインの銀行についても将来、この仕組みを使うことができるようになります。

 EUは、この仕組みによって銀行の救済のために公的資金を投入し、財政が悪化するという悪循環を断ち切ることができるとしています。ただし、前提条件となっている域内の銀行の監督業務を一元化するための仕組みについては最終的な合意に至っていません。

 このことから、運用開始までに時間がかかることが懸念されます。折角良い仕組みを作ろうとしても、自国の事情を優先して、総論賛成各論反対というのでは、何も決めないのと同じことと考えます。

◆ オランド仏大統領が初訪日 2013/05/02

 フランスのオランド大統領が、2012年5月の就任以来、初めて6月6日から3日間の日程で、国賓として日本を訪問する予定です。滞在中、天皇陛下と会見するほか、安倍総理大臣と首脳会談を行う方向で調整中です。

                 EPA(経済連携協定)などの経済問題をはじめ安全保障やテロ対策などの幅広い分野で、日本とフランスの関係の強化を目指す方針です。

                 フランスとしては日本市場の一層の開放を求め、フランス企業による鉄道事業への参入などを目指すものとみられます。文化や安全保障、また、ことし1月に起きた「アルジェリア人質事件」を受けたテロ対策など、幅広い分野で関係強化を目指すでしょう。

                 サルコジ前政権が巨大市場としての中国を重視したのに対し、オランド政権は共通の価値観を持った日本との関係を重視する姿勢を打ち出しています。今回の訪問はその重要な一歩と位置づけてよいでしょう。

◆ なぜEUは日本との経済連携協定に踏み込めないか 2013/03/27

 ようやく改善の兆しを見せていたEU経済やユーロ信用不安問題ですが、キプロス問題で再び波紋が広がっています。

 アベノミクスで”ゆけゆけドンドン”と元気な日本政府はTPPに踏み切り、EUとの連携も積極的に模索をしています。

 EU(ヨーロッパ連合)としては、世界第3位の経済大国である日本との間で、貿易とサービスの自由化を目指すEPA(経済連携協定)になぜ踏み切れないのでしょうか。

 EPAが締結されれば、医薬品や食品などを日本向け輸出が約30%増えると試算されています。その効果として、EUのGDP(域内総生産)が1%近く押し上げられ、40万人の雇用創出に繋がることが期待できます。

 交渉が始まって1年以上になるにもかかわらず、EUは躊躇しています。

 その理由は、自動車業界の反対です。その点はアメリカのTPP反対論者と共通しています。

 信用不安の影響で、EU域内での販売台数が低迷している自動車業界は、日本車が押し寄せてくることが必定とみて反対しています。

 日本では乗用車への関税は、既にゼロです。EPAを結んでも自動車の輸出の伸びに期待が持てないからです。一方、EUは乗用車に10%の関税を現在かけていますので、それを撤廃しなければなりません。益々、日本車の輸入が増え、日本側に有利となるとみているからです。

 それだけではなく、今年6月に、EUとアメリカとの自由貿易協定に向けた交渉が始まる見通しです。EUは、アメリカとの交渉の進展や成果を踏まえて、日本側に強い態度で対応を迫ろうという腹づもりがあるのです。

 市場開放は、世界経済の活性化にもつながります。自由化を見直すいわゆる「セーフガード条項」を協定に盛り込むという方法もあります。”聖域”を作るなど本来の目的とは多少ずれても、現実性を重視するという方法も考えられます。

 EUは、ヨーロッパ経済が信用不安から抜け出し、力強い成長を取り戻すためにも自由貿易協定を積極的に進め、貿易を拡大すべきでしょう。

◆ フィリップスの音響部門を売却 2013/01/31

 オランダのフィリップスは、日本では電気シェーバーで知られていますし、音楽ファンには音響機器として根強いファンがいます。

 知らず知らずして使っているのが、CD、かつてはカセットテープですが、その国際規格を作った会社でもあります。

 かつてはフィリップスの核であった映像や音響機器関連の事業を、船井電機におよそ180億円で売却することが発表されました。対象となるのは、携帯音楽プレーヤーやヘッドホン、それにビデオプレーヤーなどの映像や音響機器の事業です。

 デジタル家電を巡る世界的な競争の激化の影響が大きいようです。今後は、得意とする医療や健康関連に経営資源を集中させる方針です。

 船井電機は、フィリップスのブランドを維持したまま、先進国だけでなくアジアや南米など新興国にも製品の販路を広げていく考えで、ブランド力を活かせるのは大きなメリットです。

◆ ヨーロッパ車の動向 2013/01/29

 ドイツのメルケル首相が、アベノミクスは、為替円安誘導であると、厳しいコメントを出しました。その背景には、好調なドイツ車に対抗できる日本車が円安で入りやすくなることへの警戒感があると考えます。

 日本の国内市場では、中古車が対前年比で6.4%増と、12年ぶりに中古車売上が伸びたと報道されました。タイムラグはありますが、まだまだ国民には先行きの不透明感が強い結果かも知れません。

 そのような中で、海外の自動車メーカー各社は、燃費のよさで車を選ぶ人が多い日本の市場にあわせた新型車を相次いで投入しています。

 中でも、ドイツにとって大きな市場であるだけに本腰が入っているように見えます。

 メルセデス・ベンツは、1月に日本で発売した新型車は、燃料の消費を抑える独自の機能がついているにもかかわらず、最も安い280万円台のクラスにも搭載しました。信号待ちなどで停車した際、自動的にエンジンが止まってガソリンの消費を抑え、燃費は従来のモデルより34%改善されたということです。

 フォルクスワーゲンは、運転状況に応じて一部のピストンを止めてガソリンの消費を抑える技術を搭載した新型車を、ことしの夏、日本で発売する計画です。

 縮小傾向の日本市場ですが、燃費を重視した車を増やしてきており、日本での販売台数を去年まで3年連続で伸ばしています。今年は、低価格車でも日本市場でさらに伸ばそうという勢いです。

◆ EUで金融取引税先行導入 2013/01/24

 金融取引には、時として投機のために金融界が振り回されることがあります。その様な動きにブレーキをかける方策をフランスが以前より検討していました。それが金融取引税です。

 金融取引税は、EU(ヨーロッパ連合)域内で行われる株式や債券などの取り引きに課税することによって、投機的な金融取引を制限するという、金融機関への規制強化が主なねらいです。

 EUは、財務相会議を開き、金融取引税導入を承認しました。ただし、ユーロ圏全体を統一的にというわけではなく、11か国のみで先行して導入します。国の枠を超えて地域レベルで導入されるのは初めてのことです。

 金融機関が集中するイギリスやオランダなどがEU全域で導入することに難色を示したため、一部の先行導入となりました。

 これを受けて、ヨーロッパ委員会は近く、金融取引税の対象や税率などを定めた法案を提出することになりました。早ければ2014年にも新たな税金が導入されます。

◆ ドイツ経済の昨今と見透し 2013/01/17

 EU信用不安が払拭されたわけではないですが、ユーロ高に診られるように、ここに来て落ち着きを示しています。

 ヨーロッパ経済をけん引するドイツの景気が気になります。

 2012年のGDP(国内総生産)の伸び率が、前年同期比で0.7%のプラスとなり3年連続でプラスを維持しています。2011年が3.0%のプラスでしたから、伸び率が鈍化していることが気になります。

 2012年の後半から企業の設備投資の落ち込みが顕著となり、景気が減速傾向になっているように見えます。

 一方、新興国などへの輸出が引き続き好調だったことや、自動車の好調にみられるように、個人消費が堅調ですので、心配するほどではないといえるのかもしれません。

 信用不安がくすぶっていますので、ドイツの景気減速状況の先行きについては注視する必要があります。

◆ ロンドンの地下鉄は開業150年 2013/01/15

 多くの人が地下鉄を利用していると思います。近年は、主な都市に行くと地下鉄が走り、公共交通機関だけで、かなりいろいろなところに移動できます。

 その便利な地下鉄ですが、150年も前にロンドンでお目見えしています。当時は蒸気機関車が牽引していたのですから、煙に悩まされたのではないでしょうか。

 ロンドンで地下鉄に乗った方はご存知のように、車両が大変小さいです。幅も高さも寸詰まりの感じがするだけではなく、トンネル部分が小さいです。チューブのように遠景をしているので地下鉄のことを「チューブ」の愛称で呼んでいます。

 東京の大江戸線も小型車両ですが、こちらはトンネル工事費を大幅に削減することができたそうです。リニアモーターで動いていることは、意外と知られていません。ただし、リニア新幹線のような磁気浮上式ではないので音は他の地下鉄と同じでうるさいです。

 パリはメトロ、ニューヨークはサブウェイと呼び名がそれぞれ異なります。

 私は1970年代にニューヨークにいましたが、当時は車両も汚く、犯罪率も高い場所でした。薄暗く、そこにいるだけでも良い気分ではありません。

 東京と同様に、いろいろな路線が走っていて、色分けされています。地下鉄専用の地図は結構大きく、持ち歩くには不便ですが、不可欠です。

 料金は、ロンドンも、パリもゾーン制で、一駅でもゾーンから出ると料金が上がります。ニューヨークは一律料金で、私が住んでいた頃は25セントでした。

 これからも地下鉄は重要な交通手段の一つといえますね。

◆ 信用不安の中での欧州中央銀行のユーロ金利政策は? 2013/01/12

 財政状況の厳しいスペインの国債の利回りが、一時的とはいえ4%台後半まで低下、比較的落ち着いた状態が続いています。

 記者会見でドラギ総裁は、「国債の利回りは下がり、株価も上昇するなど、ユーロ圏の傷は徐々に癒えていますが、実体経済の面では依然として、弱さが残る」と述べました。

 ヨーロッパ中央銀行は、ユーロの金融政策を決める定例の理事会を開きました。

 厳しい景気の現状を金融面から下支えするため、過去最低になっている今の政策金利の水準を当面、維持することを決めました。金利の据え置きは、6か月連続です。

 低い金利を維持して金融面から景気の下支えを図る考えです。

◆ ユーロの失業率が最悪 2013/01/09

 ギリシャに端を発した信用不安から、ユーロ圏だけではなく、元気であった中国を始め全世界の景気減速を引き起こしてから久しくなります。単一通貨精度そのものの存続にまで発展してしまいました。

 EU(ヨーロッパ連合)の統計局が、発表したところによりますと、通貨ユーロを導入しているユーロ圏17か国の2012年11月の失業率は11.8%と、前の月より0.1ポイント悪化し、ユーロ導入以来最悪を更新しました。

 失業率が最も高い国はスペインで26.6%でした。しかも前月より0.4ポイント悪化しています。とりわけ25歳未満の若者では56.5%で、かつ悪化しています。

 ユーロ圏では緊縮策だけでなく経済成長や雇用創出を重視する政策を進めていますが、まだ効果は現れてなく、雇用情勢の悪化に歯止めがかかっていません。

◆ フランスで原発論議が活発 2012/12/24

 NHK解説委員の広瀬公巳氏がフランス原発の廃炉問題について論評していました。

 フランスには、原発大国といわれるだけあって、日本よりも多い58基の原子炉があります。福島原発を契機に、原発依存への見直しが始まり、今後原子力への依存度を下げていく方針です。その具体的な方策が話題となっています。

 今焦点の一つになっているのは原子力発電所の閉鎖、廃炉です。オランド大統領はドイツとの国境近くにあるフェッセンハイムの2基の原子炉を2016年末までに廃炉にすると発表しています。

 2基とも老朽化の影響が心配されているのです。

 一方で、フランス原子力安全規制当局は、耐震補強など手当を行うことで、さらに今後10年間、運転できるという判断を示しています。そのために、なぜ廃炉にしなければいけないのかと、電力会社や労働組合側から疑問の声があがっています。
 
 オランド大統領は、電力業界、労働組合、環境団体、消費者など様々な立場の人が参加する討論会をスタートさせました。

 廃炉を含むエネルギー政策についての合意をまとめる考えです。時間をかけて冷静に、電力業界の専門家の意見もよく聞くという方法で新しいアイデアの誕生を期待したいところです。



◆ ギリシャへの次の融資が行われるのか 2012/12/06

 ギリシャが債務削減策の一環として、償還期限前ですが国債の買い戻し策を発表したのを受け、その状況次第で次の融資実行が正式に決まることになりそうです。

 スペイン政府が、経営が悪化した国内の銀行への資本注入を検討しています。ユーロ圏が新たに発足させた支援基金に対し、正式に支援要請を行い、最大で395億ユーロ(日本円で4兆2000億円余り)の支援を来週実行することを決めました。

 ユーロ圏の経済回復はまだ不透明ではありますが、改善の方向に動いていることは確かなようです。それが対円相場でもユーロが値上がりし始めていることにも現れています。

 ギリシャにしろ、スペインにしろ、国民の反発が和らがないと折角の策も実りません。


【 注 】 タイトル横の日付は、ブログ掲載日


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■■【経営情報・セミナー案内】 情報を失うことは、信用を失うこと、顧客を失うこと

2013-06-23 16:16:42 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■■【経営情報・セミナー案 情報を失うことは、信用を失うこと、顧客を失うこと



icon30 経営コンサルタント歴35年の経験から、

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経営情報


◆「ものづくり小規模事業者等人材育成事業」に係る技術継承支援者の公募を行っています

 中小企業庁では、ものづくり小規模事業者等の製造現場において中核として働く人材に対して技術・技能の継承に必要な能力の習得を支援する優れた技術・技能を有する指導者(技術継承支援者)の公募を行っています。

[公募期間]6月19日(水)18時必着

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2013/0531JinzaiJimuKoubo.htm

◆平成25年度「中小企業技術革新挑戦支援事業」の公募を行っています

 中小企業庁では、中小企業者が自らの技術力を活用して新たな事業につなげる機会を増やすための探索研究・実証実験(F/S)を実施する「中小企業技術革新挑戦支援事業」の公募を行っています。なお、本事業を終了した中小企業者は、その成果を基にして各府省における中小企業向け技術開発事業に応募していただくことが前提条件となります。

[公募期間]6月20日(木)まで

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2013/130520Challange.htm

◆海外展開のお悩み「ワンストップ」で解決!

中小機構では、中小企業海外展開ワンストップ相談窓口を設置しています。
ナビダイヤル番号(全国共通) 0570-073-600
受付時間 9:00~17:45(祝日、休日を除く平日のみ)


    出典: e-中小企業ネットマガジン



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うでしょう??

よく言われるのですが、お金なら頑張って働いて何とか挽回できるけど、無くし
てしまった信頼を取り戻すのはもっと大変です。それに又やられたらどうしよう
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お金よりも大きな被害となっています。

今回の講演は、セキュリティによっての情報漏えいを防ぎ、日々の事業の流れを
掴み、さらに発展するような鍵を握る講演といたします。

又、後半は、個人で起業して、年間3,000件以上の取引に至った、15年間の体
験談、ノウハウ、苦労談等についてお話し致します。

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本セミナーは、以下のような方に最適です。
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■日 時:平成25年6月30日(日) 13:00~16:00
            (意見交換会 16:10~16:40)

■会 場:横浜市技能文化会館 801視聴覚研修室
>> http://gibun.jp/gibun/index.html

■受講料:一般 3,000円(当日受付にて)
     会員 1,000円(当日受付にて)

■定 員:30人

■問合せ:日本経営士協会 横浜経営支援センター
>> http://www.jmca.or.jp/msc/yokohama/contact

●詳細情報・受講申込み
>> http://www.jmca.or.jp/msc/yokohama/news/semi/20130630.html

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■■【独断と偏見】 アベノミクスに期待して良いのか

2013-06-23 15:06:45 | ◇経営特訓教室

■■【独断と偏見】 アベノミクスに期待して良いのか

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 2013/06/09から全8回にわたりお届けした安倍政権の経済成長戦略ですが、大変好評でした。全8回を一本化して総集編としてまとめましたので、ご興味のある方はご覧下さい。。

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◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか?

 安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。

 私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。

     総集編 ←クリック

 なお、ご参考のために、以下にもくじを掲載しておきます。

  ◇1 なぜ成長戦略が注目されるか

  ◇2 成長どころか乱高下

  ◇3 成長戦略の中身

  ◇4 戦略市場創造

  ◇5 国際展開

  ◇6 安倍政権の成長戦略の評価

  ◇7 安倍政権成長戦略の問題点と実効性

  ◇8 安倍政権成長戦略の「家計への還元」問題とまとめ

  毎日複数本発信 

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■■【日刊経営マガジン 独善解説】 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな6

2013-06-23 13:37:34 | ◇経営特訓教室

■■【日刊経営マガジン 独善解説】 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな6


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【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p>
 漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視える」ようになります。
                 今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また
、最新記事を時系列的に掲載している【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。


【主な予定】

                    24日(月) 政府税調初会合
                    26日(水) 電力9社株主総会
                    28日(金) 消費者物価指数(5月)、鉱工業生産(5月)
                     先月・5月の全国の消費者物価指数が発表されます。
                     先行指標とされる東京都区部の5月の指数の速報値は4年2か月ぶりに上昇に転じました。全国でも指数が上昇すれば1年1か月ぶりです。


今日は何の日

季節の移ろいを見せる毎日ですが、毎日が変化の日です。今日は何なのかを起点に、経営の視点で物事を見て、徒然に自分の思いを記述した、エッセーとは異なる文章にまとめてみました
総合インデックス 日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます
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独善解説

【経営コンサルタントの独り言】 
 独断と偏見で、その日のニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまとめて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。



◆ ユーロ圏で直接銀行支援合意 2013/06/23

 単一通貨ユーロを導入するユーロ圏各国の財務相が集まって、ルクセンブルクで会議を開きました。

                 ユーロ圏で作る基金「ESM(ヨーロッパ安定化機構)」を使って、経営が悪化した銀行に対して、政府を通さず直接資金を注入する新たな仕組みについて協議しました。

                 経営難に陥った銀行にユーロ圏で作る基金から直接、資金を注入して支援する新たな仕組みについて、拠出できる総額を600億ユーロ(日本円でおよそ7兆7000億円)としました。来年後半からの運用が開始されることを目指すと、大枠で合意しました。

                 また、運用開始前に経営が悪化した銀行に資本注入するかどうかは、加盟国政府の要請に基づいて個別に検討することになりました。

                 すでに政府を通じて支援を受けているスペインの銀行についても将来、この仕組みを使うことができるようになります。

                 EUは、この仕組みによって銀行の救済のために公的資金を投入し、財政が悪化するという悪循環を断ち切ることができるとしています。ただし、前提条件となっている域内の銀行の監督業務を一元化するための仕組みについては最終的な合意に至っていません。

                 このことから、運用開始までに時間がかかることが懸念されます。折角良い仕組みを作ろうとしても、自国の事情を優先して、総論賛成各論反対というのでは、何も決めないのと同じことと考えます。


◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/23

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく

◇第六回 なるべく早くはっきりと断る

 西田教授は、「悪質な相手が、感情を揺さぶってくる中で、こちらが理性を残して熟慮するのは簡単ではない」ので注意が必要だと言っています。

 西田教授は、その理由として「人間の心は、省エネのシステムでできています。少しでも深く考えたりせずに、直感的に判断を下していきたいと無意識に動き、日常的な習慣にもとづいて、いつものように意思決定したいと考えてしまいます」ということを挙げています。

 つまり、私たちは、安易で楽な対応に走りがちなのです。できれば積極的にストレスや緊張の場面を経験して、そんな場に耐える練習をしておくことは、いざというときに役に立つということです。

 そして、このような我慢強い心の基盤をつくると同時にやるべきことが、なるべく早く、はっきりと断るトレーニングです。

 これが第4の心得です。

 電話で断れない人は、会っていまうともっと断れません。

 礼儀やマナーは大事ですが、相手次第では無視しなくてはなりません。人には嫌われたくない、喜ばせたいという自己呈示動機と呼ばれる心理が誰にでもありますから、勇気がいることです。当然、慣れないとうまくできないものです。

【今後の掲載予定】
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/22

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)

◇第五回 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく

 2回にわたって、だましの手口を見破る方法を紹介してきました。

 相手は巧妙ですので、それに対処するためには、日頃からトレーニングして、身につけることが大事であると西田教授は述べています。

 なぜなら、詐欺や悪質商法の手口はたくさんあり、今後も変化していくでしょうが、悪用される状況は、記述のように8策ぐらいの数に集約できると言うのです。

 さて、こういう状況になったとき、敏感に気づいたら、次は、勇気をもった対処が必要となります。これにもトレーニングが必須です。

 「8策をわかってさえいれば大丈夫」と、高をくくってはいけないと、西田教授は警告しています。

 たとえ8策をわかっていても、そういう人はいざという時に不覚をとる可能性が高いと断言しています。

 地震や火災のような災害のときに、うまく対処するには、へそかR訓練して、身体で覚えるが大切と言いますが、それと同じことです。

 詐欺や悪質商法のときでもそれと同じことが求められています。

 振り込め詐欺の被害も、電話の主を確認するなどのとっさの判断や行動が、練習不足でとるべきことが取れないで生じた結果だったといえるのです。

 では、日頃、何をトレーニングしておくべきでしょうか。

 第一は、ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておくことです。これが、西田教授流の詐欺や悪質商法に対抗する心得の第3条なのです。

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/21

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)

◇第四回 怪しさを見破る8策(2/2)

 こちらの真理を突いて、うまくその気にさせる人達に共通している行動があります。それを理解していると、騙されずに済むかもしれません。西田教授による8策の4策までは前回ご紹介しました。今回は、残りの4策をご紹介します。

5 不得手な内容

 こちらの知識不足をついてくる手口もあります。

 こちらが詳しくない商品や契約内容を、話術でついてきて売り手を信じさせてきます。「わからないところは私たちプロにお任せ下さい」というように、任せておけば大丈夫という言い方です。

 通帳と印鑑を添えて出させるなど、相手の手口を見極める必要があります。

6 動揺した状態

 古典的なオレオレ詐欺の常習的な手口です。不安、恐怖、そして焦り、あるいは、好意、罪悪感、責任感などの感情に訴えてきて、記述の即断即決や即行動を起こさせようとする手口です。

7 権威者や合意者情報の強調

 有名人の名前を挙げて、「著名な人が使っている商品だから安心」とか、「大変な評判だから有名人も使っている」など、未確認情報を吹聴して信頼性を高めようとする手口です。

8 多勢に無勢の状態

 これも古典的なオレオレ詐欺の手口ですが、警察役とか弁護士役など、複数の人が関わり、こちら側が一人で、いろいろと言われるとどうしてもこちらの石を言葉に表現できなくなってしまいます。

 相手側が複数で、自分側はひとりといった状況で勧められている時には注意が必要です。たとえ、こちら側が複数であっても、群集心理を利用して、マインドコントロールする手口もあるので注意が必要です。

 上記にあるような状況に少しでも該当する場合、特にお金とか契約書とかを要求されたら、すぐさま怪しいと身構えましょう。慎重に対処すべきです。

【今後の掲載予定】
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/20

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス

◇第三回 怪しさを見破る8策(1/2)

 自分では騙されないと思っている人ほど、騙されやすいと言うことを認識すべきであるというのがこれまでのポイントです。

 相手が、自分を騙そうとしているとき、顔や話し方ではわかりません。では、それを見破る方法はないのでしょうか。

 犯人は悪役顔ではなく、やさしそうな顔立ちであったり、見かけは誠実そうで、立派だであったり、挙動も不審ではないことが多いので、騙されやすいのです。ところが、注意してみると見破るための8策があると西田教授は言っています。

 次回と2回に分けて、その8策をご紹介します。

1 稀有な機会の強調

 父上的な感じではありますが、通常ならあまり起こらないようなことがテーマになっていないかどうか、意識しましょう。実際には応募したことがないのに「あなたが当選しました」などと特別に当たったとか、滅多にない幸運なチャンスとか、その種のことで煽っていないかどうかを疑ってみましょう。

2 即断即決の要請

 多くのケースで、意思決定を急がせています。相手は、他の人に相談せないように、即断即決を求めてきます。

3 優しい勧誘者

 それまであまり日常には関わりなかった人なのに、急に現れて親切がおをして、相手を油断させて心の中に忍び込んできます。特別に親切だったりする場合には要注意です。

4 絶対得する話

 「これは法律で保護されている、特別なケースに相当するので、絶対に損をしません」「一般にあまり知られていないので、他の人は知らないのを私たちがあなただけに教えてあげるのです」というように、無料だとか特別に安いとか、簡単に儲かるとかいうような都合の良い話を持ちかけてきます。

 うまい話があれば、誰もが楽して大金を得たりすることができますが、昔から言うように「うまい話には気をつけろ」ということを肝に留めておくべきです。

【今後の掲載予定】
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/19

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!

◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス

 自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。

 この心構えができていないと、被害にあう危機に直面しても、人間というのは気づきにくいのだそうです。予め、相手に騙されることがわかっていると警戒心が強く働きますが、そうでないと騙されがちになってしまうのです。

 これを「正常性バイアス」と言うそうです。

 詐欺現場の再現放映番組を見て、「あんな簡単な手口に私なら騙されない」と思いますが、これは事前にオレオレ詐欺であるという予見をもって心構えがあるからそうおもうけど、実際には騙される人が多いのです。

 正常性バイアスは、実際に危機に直面していても、緊急事態や非常事態を否定して、自分の都合良いように解釈させてしまいます。

 実際に被害にあわれた人は、そのとき魔がさしたように、相手の怪しさに気づかなかったそうです。

 私自身が、正常性バイアス状態で失敗したことがあります。

 アメリカのロス空港だったと思います。

 空港で待っていると知らない人が声をかけてきました。始めは、そのなれなれしさが嫌でした。それでも受け答えをしないのは失礼だと思って、それなりに応答をしていました。

 「英語が上手ですね。留学生ですか?」などという言葉につい引っかかって、ニューヨークに住んでいるから話せて当然だというようなことを話しました。

 「ニューヨークに住んでいるのなら、アメリカの貧富の差が大きいことはご存知でしょう」などという言葉やそれに関する本を見せ、巧みに私を誘導し、最終的に私にその本をプレゼントするといい、できれば義援金をお願いしますという持ちかけで5ドルを召し上げられました。

 後になって冷静に考えてみると、どう見ても義援金集めではなく、安い本を高く買わせる手立てであったと思いました。

 心得の第2条は「売り口上の怪しさに気づく感性を高める」ことだと西田教授はおっしゃっています。

【今後の掲載予定】
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/18

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!

 被害が、あとをたたないし、大きな被害も出ています。「どうしてだまされてしまうのだろう」と疑問に持たれている方も多いようです。

 なぜ詐欺などの被害にあってしまうのかについて、心理学の面から、「対策5条」を紹介しています。

 自分には関係ないと思っている人は、その態度を改めないと危険だと西田教授は警告して言います。なぜかというと、その自信の根拠がどこから来るのか、実に不確実なものだからです。

 誰でも、非現実的楽観主義傾向という心理があります。

 自分の周囲には、悪い人は多くいないだろうし、自分は疑り深いほうだとか、思っていたりします。しかし、詐欺の手口は、どんどん改良され、常に我々が知るより先をいっています。ですから、誰も最新の手口を知ることはむずかしいし、どういう人を狙っているかも、実のところわからないのです。このように西田教授は解説しています。

 全方位、24時間の監視体制をとれれば狙われても回避できるかもしれません。しかし継続することは、人間にとっては不可能なことです。

 今までは被害に遭っていなくても、それはスキがない人間であるという証明ではありません。

 私たちの世界は、基本的に、信じることを前提に成り立っていますし、すべてを疑うことは非現実的です。

 もし相手が、だまそうと全力で接近してきたら、これまでのようにはいかないかもしれないと、謙虚に考えることが必要です。

 自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。 <第2回「正常性バイアス」に続く>


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■■沖縄慰霊の日 【今日は何の日】 6月23日

2013-06-23 07:16:08 | ◇経営特訓教室

■■沖縄慰霊の日 【今日は何の日】 6月23日

 
■ 沖縄慰霊の日
 
 1945年(昭和20年)6月23日に、太平洋戦争激戦地である沖縄戦が終わった日です。沖縄県では、この日を「慰霊の日」と決めて、戦没者の霊を慰め、平和を祈ります。諸官庁、学校、金融機関や会社など全てが休みとなり、皆さんが心を一にしてこの行事に取り組みます。
 
 戦没者の皆様やそのご家族・関係者の皆様ととも追悼いたします。
 
■ 国連パブリック・サービス・デー
 
 6月23日は「国連パブリック・サービス・デー(United Nations Public Service Day)」です。国連加盟国が、この日に「公共サービスが開発に果たす役割」を周知させる日です。2002年の国連総会で制定されました。
 
 九州国連寄託図書館 ←クリック
 
 若かりし頃、国際紛争の解決になぜ国連が治安維持の機関として活動しないのか、大変不満に思っていました。例えば了解の定義についても200海里主義もあれば大陸棚主義もあり、統一性のないことが紛争の原因とわかっていながら何もなされない。

 フォークランド紛争という局地的な争いですが、大国と小国のぶつかり合い。北方四島の帰属問題もしかり。

 宇宙戦争時代が来るのかどうかはわかりませんが、国際裁判、国連軍や国連警察のような組織が機能すれば、各国が軍拡競争をしたり、核保有をしたりという、非生産的な部分に国民の血税を浪費しなくてもするのではと言うような青臭い考えをいまだに持っています
 
■ 【今日は何の日】その他

◇ オリンピックデー

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■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月22日 体験日記ブログへの反応

2013-06-23 06:59:06 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月22日 体験日記ブログへの反応



 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

【 注 】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。


【あらすじ】 【登場人物】 【作者紹介】 ←クリック

 6月22日 体験日記ブログへの反応

 今年の四月から毎日自分の体験談を日記に認めてきた。それまでブログというモノを書いたこともなかったので、はじめは読者がゼロであった。ところが、フォローをしてくれる人がポツポツと出てきたのが連休明け当たりからである。

 コメントは、はじめは関係ない人が、関係ないことを書いてきていたが、今日、大きな反応があった。

 「経営コンサルタントとは、経営者の夢を叶える仕事」という言葉に、私と同様に共感してくれているのである。

 早速、お礼のコメントを返した。

 ついでにアクセス数の解析データを見て驚いた。なんと3桁のページビューがあるではないですか・・・それも六月に入ってから急増している。

 「よし、今夜も書くぞ」と気合いが入った。

 6月21日 経営者の夢を叶えるのが経営コンサルタント!!

 経営コンサルタントのバイブルには「経営コンサルタントというのは、依頼に基づき、依頼主の夢を叶えるために臨機応変に対処する方法を共に考えて支援していく職業」と書かれている。

 経営コンサルタントというのは、依頼主の夢を叶えるというミッションを持っていることを改めて教えられた気がする。しかも、臨機応変に対応しなければならないのだ。相手に応じて、状況を正しく判断して対応しなければ、臨機応変に対処できないのだろうなと思った。

 それも「共に」ということで、このことは、経営コンサルタントからの一方通行ではないと先日学んだばかりである。このバイブルを何度か読んでいるのに、それを先日まで走らなかったのである。ここ数日間は、バイブルに書かれているのに頭に入ってなかったことへの反省がしきりである。

 6月20日 疑問解決策は手元にあった

 朝、出勤前にメールをチェックしていたら、知らない人からのメールが入っていた。はじめはスパムメールと思っていたが、気になってプレビュー画面で中を覗いてみた。昨日メールをした相談員の先生からの返事である。

 「バイブルの第二章 なぜ経営コンサルティングに依頼するか」を参照してはどうかというアドバイスが書かれていた。簡単明瞭なメール、自分が何度も読んでいるはずの経営コンサルティングのバイブルに書かれていることを見落としていた恥ずかしさを、早速、その気持ちを相談員の先生に伝えた。

 折り返しのようにメールが返ってきた。

 日本経営士協会は、いろいろな方法で情報を発信しているので、人に聞くのも良いが、経営コンサルタントとして情報収集力を高めるためにも、先ず自分で調べてみることが必要とアドバイスが書かれていた。

 経営士補として、はずかかった。

 6月19日 相談員に相談

 日曜日以来、なぜ経営者は経営コンサルティングに仕事を依頼するのか、文具店のようなちいさな企業がコンサルティングを依頼してくるのだろうか、等々が気になって仕方がない。

 通勤途上で、日本経営士協会の相談員制度というのを思い出した。

 入会後、二年間、先輩会員が新規入会者の相談相手になってくれるという制度である。しかも無料である。

 会社から戻ってから、相談員の先生に、日曜日からの疑問に思っていた「経営者はなぜ経営コンサルタントに相談するのだろうか」ということについてメールで相談をかけて見た。

 6月18日 銀バッジ

 十時過ぎ、午後の会議の下準備を始めようかと思ったときに、スマホにメールが入った。妻からである。協会から五十センチほどもある筒状の宅配便があったと知らせてきている。仕事中に、家庭のことで電話やメールをするなと言ってあるのにメールをしてきたので、重要なことかもしれないと思った。

 トイレに行く振りをして、妻に電話をした。

 とにかく、すぐに開封するように指示をした。A3サイズほどもある、経営士補認定証、バッジ、身分証明証などが入っているという。
 五時を過ぎると、部課がまだ仕事をしているのに「お先に」と言って帰宅した。

 印刷ではなく、毛筆による立派な認定証である。直径15ミリほどの銀色のバッジは、会社の社章より大きく、立派で、重みも感じる。早速、背広にバッジをつけてみた。いつの間にか妻が写真を撮った。

 大きいので、額が高いだろうと、変な心配を妻がした。

 6月17日 ブルーマンデー

 また、大変な一週間が始まる。ブルーマンデーという言葉があるように、月曜日の朝は出勤に気が重い。鬱病にかかっているわけでもないだろうに・・・

 その答えは、日曜日に気晴らしらしい気晴らしもせず、「なぜ、文具店の店主は経営コンサルタントに仕事を依頼するのだろう?」「文具店が経営コンサルタントに仕事を依頼するのだろうか?」「もし、文具店の店主から経営コンサルティングの依頼があったら、自分はどうしよう?」などと考え続けたために、眠りも浅かったからである。

 6月16日 文具店はなぜ経営コンサルタントに仕事を依頼するのか?

 日本経営士協会との関係ができてきてから、日曜日の買い物は単に荷物運びという行事から、待ちを知るということに楽しみのようなモノを覚えるようになった。

 経営コンサルタント向けのバイブルには「依頼主が、自分の会社・組織のどこに問題があるのか、問題点がわからないこともあります。問題はわかっていながら、どう対処したらよいのか困っていることもあります」と書かれていた。

 例えば文具店の経営支援契約をした場合に、依頼主よりも経営コンサルタントである自分が、その経営者より優れ、いろいろと教えてやる職業であると思っていた。しかし、バイブルによるとそうではないらしい。

 では、何で経営者は、経営コンサルタントに仕事を依頼するのだろう?

 買い物の途上出見た、文具店の看板を思い出しながら、終日煩悶した。


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経営コンサルタントの独り言

2013-06-23 03:41:34 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言



ブログを更新しました。 『■■【経済の読み方】 2013年 6月中旬を時系列的に見る』 http://t.co/5DznhPyOAN






ブログを更新しました。 『■■【経営情報・セミナー案内】 情報を失うことは、信用を失うこと、顧客を失うこと』 http://t.co/J2pSuAPrsO






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■■【経済の読み方】 2013年 6月中旬を時系列的に見る

2013-06-22 16:25:23 | ◇経営特訓教室

■■【経済の読み方】 2013年 6月中旬を時系列的に見る

 世の中の動向は、アラカルト的に見ることも大切ですが、時系列的に見ると、また異なった面が見えてきます。
 ここでは、これまでの流れをコンパクトにまとめてご紹介します。



◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/20

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

                     西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

◇第三回 怪しさを見破る8策(1/2)

                     自分では騙されないと思っている人ほど、騙されやすいと言うことを認識すべきであるというのがこれまでのポイントです。

                     相手が、自分を騙そうとしているとき、顔や話し方ではわかりません。では、それを見破る方法はないのでしょうか。

                     犯人は悪役顔ではなく、やさしそうな顔立ちであったり、見かけは誠実そうで、立派だであったり、挙動も不審ではないことが多いので、騙されやすいのです。ところが、注意してみると見破るための8策があると西田教授は言っています。

                     次回と2回に分けて、その8策をご紹介します。

                    1 稀有な機会の強調

                     父上的な感じではありますが、通常ならあまり起こらないようなことがテーマになっていないかどうか、意識しましょう。実際には応募したことがないのに「あなたが当選しました」などと特別に当たったとか、滅多にない幸運なチャンスとか、その種のことで煽っていないかどうかを疑ってみましょう。

                    2 即断即決の要請

                     多くのケースで、意思決定を急がせています。相手は、他の人に相談せないように、即断即決を求めてきます。

                    3 優しい勧誘者

                     それまであまり日常には関わりなかった人なのに、急に現れて親切がおをして、相手を油断させて心の中に忍び込んできます。特別に親切だったりする場合には要注意です。

                    4 絶対得する話

                     「これは法律で保護されている、特別なケースに相当するので、絶対に損をしません」「一般にあまり知られていないので、他の人は知らないのを私たちがあなただけに教えてあげるのです」というように、無料だとか特別に安いとか、簡単に儲かるとかいうような都合の良い話を持ちかけてきます。

                     うまい話があれば、誰もが楽して大金を得たりすることができますが、昔から言うように「うまい話には気をつけろ」ということを肝に留めておくべきです。


◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/19

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

                       西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス

 自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。

                       この心構えができていないと、被害にあう危機に直面しても、人間というのは気づきにくいのだそうです。予め、相手に騙されることがわかっていると警戒心が強く働きますが、そうでないと騙されがちになってしまうのです。

                       これを「正常性バイアス」と言うそうです。

                       詐欺現場の再現放映番組を見て、「あんな簡単な手口に私なら騙されない」と思いますが、これは事前にオレオレ詐欺であるという予見をもって心構えがあるからそうおもうけど、実際には騙される人が多いのです。

                       正常性バイアスは、実際に危機に直面していても、緊急事態や非常事態を否定して、自分の都合良いように解釈させてしまいます。

                       実際に被害にあわれた人は、そのとき魔がさしたように、相手の怪しさに気づかなかったそうです。

                       私自身が、正常性バイアス状態で失敗したことがあります。

                       アメリカのロス空港だったと思います。

                       空港で待っていると知らない人が声をかけてきました。始めは、そのなれなれしさが嫌でした。それでも受け答えをしないのは失礼だと思って、それなりに応答をしていました。

                       「英語が上手ですね。留学生ですか?」などという言葉につい引っかかって、ニューヨークに住んでいるから話せて当然だというようなことを話しました。

                       「ニューヨークに住んでいるのなら、アメリカの貧富の差が大きいことはご存知でしょう」などという言葉やそれに関する本を見せ、巧みに私を誘導し、最終的に私にその本をプレゼントするといい、できれば義援金をお願いしますという持ちかけで5ドルを召し上げられました。

                       後になって冷静に考えてみると、どう見ても義援金集めではなく、安い本を高く買わせる手立てであったと思いました。

                       心得の第2条は「売り口上の怪しさに気づく感性を高める」ことだと西田先生はおっしゃっています。

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/18

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

                       西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!

                       被害が、あとをたたないし、大きな被害も出ています。「どうしてだまされてしまうのだろう」と疑問に持たれている方も多いようです。

                       なぜ詐欺などの被害にあってしまうのかについて、心理学の面から、「対策5条」を紹介しています。

                       自分には関係ないと思っている人は、その態度を改めないと危険だと西田教授は警告して言います。なぜかというと、その自信の根拠がどこから来るのか、実に不確実なものだからです。

                       誰でも、非現実的楽観主義傾向という心理があります。

                       自分の周囲には、悪い人は多くいないだろうし、自分は疑り深いほうだとか、思っていたりします。しかし、詐欺の手口は、どんどん改良され、常に我々が知るより先をいっています。ですから、誰も最新の手口を知ることはむずかしいし、どういう人を狙っているかも、実のところわからないのです。このように西田教授は解説しています。

                       全方位、24時間の監視体制をとれれば狙われても回避できるかもしれません。しかし継続することは、人間にとっては不可能なことです。

                       今までは被害に遭っていなくても、それはスキがない人間であるという証明ではありません。

                       私たちの世界は、基本的に、信じることを前提に成り立っていますし、すべてを疑うことは非現実的です。

                       もし相手が、だまそうと全力で接近してきたら、これまでのようにはいかないかもしれないと、謙虚に考えることが必要です。

                       自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。 <第2回「正常性バイアス」に続く>


◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/16

 安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。

                 私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。

◇第8回 安倍政権成長戦略の「家計への還元」問題とまとめ

 安倍政権の成長戦略における今井解説委員が考えている問題点の第3項と氏の考えのまとめを今回は紹介します。

                 まず、問題点第3項であります「家計への還元」について、氏は下記のように述べています。

                 3点目は、家計への還元です。

                 安倍さんは、家計が潤うことが大事だとして、10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす考えを示しました。

                 しかし、国民総所得というのは、国の経済規模を示すGDPに、企業が海外から受け取る利益などを加えたもので、企業が利益をためこんでいても、一人当たりの国民総所得は増えます。

                 問題は、企業の利益をどう、私たちの家計に分配するかです。リーマンショックの前、企業が過去最高益をあげ続けたときも、企業は、利益を賃金には回しませんでした。

                 では、今後、どのように賃金を増やすのか、成長戦略からは、具体的な道筋は見えてきません。今回こそ、企業の利益が広く家計に還元されるよう、政府は、責任をもって、対応をしてほしいと思います。

                 この点については、GDIで150万円/国民という数値の出し方に、私は不満です。従来、GDP出見てきたのですから、それをGDP換算するとどうなるのかを示しませんと、単なる数字のマジックでしか過ぎず、結果的には国民の生活が楽にならないかもしれません。

                 なぜなら、インフレ誘導として2%がふくれあがり、GDIで表記することにより、海外資産等の数値が加算されますので、名目で150万円と言っても、実質で見る場合には、あまり現状より改善していないのではないかと、私は考えます。

                 最後に「まとめ」として、氏は下記のように述べています。

                 20年停滞していた日本経済の抜本的な構造改革を進めることは、簡単ではないでしょう。

                 しかし、今度こそ、うまくいきませんと、金融緩和と財政出動の、副作用だけが残ることになりかねません。

                 時間はあまりないかもしれません。

                 政府は、成長戦略の目標達成のための道筋、つまり、具体的な税制や規制緩和を早く示して、今度こそ、最後まで、きちんと実行してほしいと思います。

                 私は、氏のお考えを全面的に支持するわけではないですが、安倍政権が本当に本気で取り組めば、問題点を含んでいますが、日本経済は良くなると思います。

◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/15

 安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。

                 私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。

◇第7回 安倍政権成長戦略の問題点と実効性

                 先ず、今井解説委員は、問題点として3つ挙げていますが、その第1項「目標達成の道筋が見えていない」という点では、次のような意見を披露しています。

                1.一点目は、目標を達成するための具体的な政策の中身が、まだ見えていないという点です。例えば、3年後に設備投資を10%増やすという目標はありますが、どのような税制面の支援を打ち出すのかは、これからです。

                2.目玉のひとつ、国家戦略特区も、どのような規制緩和や税制優遇で、どういった特区をつくるのか。具体的な中味は、まだわかりません。

                3.企業は、需要のある海外での設備投資は増やしても、人口が減っている国内での投資には、依然として慎重です。海外から、国内へと、投資の流れを変えていくには、相当思い切った税制改正や規制緩和を打ち出していくことが必要ではないでしょうか。

                 また第2項「政策の実効性」については、次のようにその問題点を指摘しています。

                 2点目の疑問点は、政策の実効性です。これまでにも、成長戦略は、毎年のようにつくられ、それなりの目標も書かれていましたが、大きな成果をだしたとは言えません。政府は、今回、成長戦略を定期的に点検して、追加的な対策をとっていく、としていますが、今度こそ、成長戦略をつくって終わりではなく、目標達成まで粘り強く対策をとり続けてほしいと思います。

                 安倍政権成長戦略の問題点第3項及び、今井解説委員のまとめは、次回に回します。


◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/14

 安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。

                 私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。

                 今井解説委員は、安倍政権の成長戦略の中味を3項目にまとめています。

                1.企業や産業、日本の立地の競争力を強化すること

2.医療・介護や農業などの分野で新しい市場をつくりだすこと

3.海外での利益を増やすこと

 これまで、上記3項について私見を述べさせていただきました。


◇第6回 安倍政権の成長戦略の評価

                 成長戦略についての私見をこれまでに述べてきましたが、今井解説委員の考えを中心にご紹介します。

                 期限を定めて、多くの数値目標を掲げている点はわかりやすいと評価してもいいでしょう。

                 また、TPPへの参加など、抵抗が強くて、これまで決められなかった分野で決断をしています。また、依然、抵抗が強い規制緩和についても、国家戦略特区や、個別の企業の単位で、まず緩和を試してみるという、新しい試みが盛り込まれたりしています。

                 今井解説委員は、安倍政権の構造改革に踏み込もうという姿勢を評価しています。一方で、氏は、本当に狙い通りに、経済再生を果たせるのかとい観点で、私同様に疑問を感じています。

                 私の見方とは視点が異なる3点を挙げています。

                1.目標達成の道筋が見えていない

2.政策の実効性

                3.家計への還元


◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/13

 安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。

                       私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。

                       今井解説委員は、安倍政権の成長戦略の中味を3項目にまとめています。

                      1.企業や産業、日本の立地の競争力を強化すること

2.医療・介護や農業などの分野で新しい市場をつくりだすこと

3.海外での利益を増やすこと

 これまで、上記の第1項と2項について私見を述べさせていただきました。


◇第5回 国際展開

                       安倍政権の成長戦略の第3項は「海外での利益を増やす」ことです。

                       海外での利益を増やすための戦略として、次の2項が挙げられています。

                      1.TPPなど、自由貿易協定を締結した国との貿易額の割合を、2018年までに、今の19%から70%に高める

2.インフラの輸出額を2020年までに今の10兆円から30兆円規模に拡大すること

 第1項は、農業や保険などの業界におけます大反対の中、安倍政権が進めようとしています。

                       農業分野は、これまで国の手厚い保護を受けてきたこともあり、その既得権にしがみつき、製造業におけるような厳しい競争下における企業努力不足は否めません。その道の専門家によると、まだまだ経営努力をする方策があるように推測します。

                       一方で、食料というのは、絶対に死守すべき問題であり、その観点での考察が充分なされていないのが現状のように思えます。

                       国民健康保険という、世界で最も福祉面で進んだ制度が、TPPにより揺らぐ可能性を秘めています。その問題を解決できる秘策を政府は持っているのでしょうか、見出せると考えているのでしょうか。先が見えないままの現状は、大変不安です。



◆ アメリカ産業界が日本のTPP参加に警戒 2013/06/12

 内閣支持率が高い安倍政権ですが、株価の乱高下でアベノミクスへの評価も揺らぎ面が見られます。

                       そのような中、アメリカの産業界から意見を聞く公聴会で、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)への日本の交渉参加について、批判的な意見が出されました。

                       もともと自動車業界を中心に日本のTPPへの参加反対が強かったのですが、市場開放が日本で進んでおらず、それが原因でアメリカ製の自動車が日本向け輸出で低迷しているという、言いがかりに近い発言が出ています。

                       また、輸出が有利となるよう円安誘導が行われているという見方です。

                       「日本が対応を変えないかぎり、日本車にかけている今の関税を引き下げてはならない」と、アメリカ政府に厳しい対応を求めました。

                       一方で、金属製品のチタンを製造する企業からは、関税の撤廃で日本からの輸入が拡大しますと、国防関連の産業に打撃が及ぶなどと日本の参加に懸念を表明しています。

                       他方、アウトドア用品の業界団体からは、日本のTPPへの参加は市場拡大の大きなチャンスになるとして強い期待が示されました。

                       アメリカの製造業の一部に、日本の交渉参加について、強い警戒があることが改めて示されたといえます。

◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/12

 安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。

 私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。

 今井解説委員は、安倍政権の成長戦略の中味を3項目にまとめています。

1.企業や産業、日本の立地の競争力を強化すること

2.医療・介護や農業などの分野で新しい市場をつくりだすこと

3.海外での利益を増やすこと

 前回は、その第1項について私見を述べさせていただきました。

◇第4回 戦略市場創造

 安倍政権の成長戦略第2項は「医療・介護や農業などの分野で新しい市場をつくりだす」です。すなわち「戦略市場創造」と言え、次の2点を前面に出しています。

1.iPS細胞をつかった再生医療など最先端の分野で、医療開発や新薬の開発を、一元的に指揮する司令塔の機関を新たにつくること

2.インターネットを使った市販薬の販売を、原則として解禁すること

 iPS細胞は、京都大学の山中伸弥教授のノーベル賞受賞でクローズアップされました。日本は、研究段階では最先端を行っている部分の多い医療や新薬開発関係ですが、実用化への段階が遅れています。

 法改正などで、この分野でやるべきことも多いですし、分野を絞って集中的に促進していくことは重要です。この観点から、国が支援することは、その後押しをすることになります。

 上記の第2項ですが、これは本当に国民にとって好ましいことでしょうか。市販薬は、大きく3分類されていますが、第一分類は、薬剤師などのアドバイスなしで、インターネットで購入することができるというのは、使い方を誤り、薬害に繋がることも懸念されます。

 一方で、従来の法律では、わざわざ薬剤師のいる薬局まで足を運ばなければならない患者さんには厳しい規制です。それが緩和されることは結構なことです。

 インターネット販売のやり方を工夫すべきですのに、手抜きの方策で人気とりのために実施するように思えます。



◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/11

 安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。

                 私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。

                 NHKの今井純子解説委員の番組で探ってゆきます。

◇第3回 成長戦略の中身

                 では、安倍政権の成長戦略は、国民の期待に応えるだけのホンモノの内容になっているのでしょうか。

                 今井解説委員は、その中味を3項目としてまとめています。

                1.企業や産業、日本の立地の競争力を強化すること

2.医療・介護や農業などの分野で新しい市場をつくりだすこと

3.海外での利益を増やすこと

 安倍政権では、第1項については、設備投資の増加と競争力の強化に向けて、次の3項目を挙げています。

                1.古い生産設備を、最新の設備に買い替える企業を税金などで優遇すること

2.人が操作しないで、自動的に運転する車の開発に向けて、現在は認められていない公の道路での走行実験を認めるといった規制緩和を、個別の企業に対して認める制度をつくること

3.国が選んだ特定の地域で、大胆な規制緩和や税制優遇を検討する「国家戦略特区」を新たにつくる

 私は、この3項は、目新しい政策でも何でもないと考えます。しかし、だからといって、全然ダメだと言っているわけではないですが、私の考えをご紹介します。

                 第1項は、スクラップ&ビルドをすることにより、買い換え需要を引き出そうとしている、目新しい手法ではありません。資源保護という観点では逆行することであり、それに税金優遇すると言うことでは、反対する人も多いでしょう。

                 第2項は規制緩和という手法です。国内で生産や開発をすることへの魅力を高めることで、民間の設備投資を増やそうというのです。自動運転というのは、実はカーナビが最初目指したことで、ITSの実現を目指そうとしています。すなわち、目新しい技術ではなく、それを前面に出して、3年間で10%の成長を目指し、リーマンショック前の水準に戻そうという、「成長」に値することではなく、ようやく元に戻るだけです。

                 第3項も規制緩和です。建物の容積率を緩和したり、インターナショナルスクールをつくりやすくしたりしています。「世界で一番ビジネスがしやすい環境をつくって、海外からの投資を呼び込む」と言っていますが、目論見通り行くのでしょうか。


◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/10

 安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。

                 私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。

                 NHKの今井純子解説委員の番組で探ってゆきます。

                 1回目は「なぜ成長戦略が注目されるか」というタイトルでお話しました。

◇2 成長どころか乱高下

                 ここに来て株価が急落したりして、その影響で円安にもなったりしています。

                1.株価は、先月半ばから、一転して、下落に転じています。

                2.長期金利が上がったことで、住宅ローンの金利も上がっています。

                3.円安の影響で、輸入品を中心に食品や電気代、パソコンなど幅広い製品やサービスで値上げが相次いでいます。特に、家計や中小企業にとっては、重い負担です。

                 このままでは、私たちの生活に景気回復の恩恵が回ってくる前に、個人消費が落ち込んでしまいかねません。そうなりますと、経済の足を引っ張ることになるでしょう。

                 景気の回復を持続させるには、「金融緩和」や「財政出動」に頼った期待先行の段階から、民間主導の力強い経済再生の段階へと早く橋渡しをしていかなければなりません。

                 そのためには、経済の構造改革を進めて、企業の活力を取り戻すという政府の決意と、そのための道筋を盛り込んだ「成長戦略」を確実に実行することが求められるのです。

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■■【経営情報・セミナー案内】 情報を失うことは、信用を失うこと、顧客を失うこと

2013-06-22 14:07:37 | ◇経営特訓教室

■■【経営情報・セミナー案 情報を失うことは、信用を失うこと、顧客を失うこと



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経営情報


◆“ちいさな企業”成長本部において行動計画を取りまとめました

 6月4日に “ちいさな企業”成長本部(本部員会合)を開催しました。全国各地でいただいたご意見などを踏まえて、中小企業・小規模事業者、支援機関、国の3者が今後の具体的な取組を約束する「行動計画」を議論し、本部員のみなさまに賛同いただきました。

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/seicho/130611Seicho.htm

◆中小企業庁の公式Twitterを開設しました

 中小企業庁では、補助金の公募状況など中小企業・小規模事業者の皆さんや支援者の方々に役立つ情報を発信していきますので、是非、ご活用ください。

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
https://twitter.com/meti_chusho

◆ITクラウドを活用した経営支援基盤調査研究事業の公募を開始します

 経済産業省では、中小企業の信用創造のあり方、中小企業の経営力向上や円滑な資金調達につながる経営情報、それを実現するために中小企業や地域金融機関が抱える課題等を整理、検討し、今後の実証事業などに向けた中小企業経営支援の仕組みや方策作りにつなげるため、研究会の開催やアンケート調査の実施などを行う事業の公募を開始しました。

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/koubo/2013/130606it.htm

◆海外展開のお悩み「ワンストップ」で解決!

中小機構では、中小企業海外展開ワンストップ相談窓口を設置しています。
ナビダイヤル番号(全国共通) 0570-073-600
受付時間 9:00~17:45(祝日、休日を除く平日のみ)


    出典: e-中小企業ネットマガジン



セミナー案内



■ 九州地域 ■

◆女性起業家支援セミナー「夢で終わらせない!本気で起業をめざすあなたへ」を開催します

 (公財)福岡県女性財団と福岡県中小企業家同友会及び日本政策金融公庫では、起業予定の女性及び女性経営者を対象とし、「起業をしたいけれど何から始めればいいの?」「起業したけれど、もう一歩ステップアップしたい!」という新たな一歩を踏み出す勇気と進み続ける原動力について、ちょっと先行く先輩経営者たちのリアルな言葉を届けるセミナーを開催します。当日、講師は、ダイバーシティを活かした人材教育に取り組んでいる(有)サイズ・コミュニケーションズの高見真智子さんがつとめ、自身の体験をもとに、起業・会社経営のヒントについて講演します。

[日 時]7月19日(金) 13:00~16:30
    (セミナーの前に個別相談会を開催 10:00~12:00 事前予約制)
[場 所]クローバープラザ(福岡県春日市)
[参加費]無料  [定 員]100名(定員になり次第、締切り)
http://www.jfc.go.jp/n/seminar/pdf/seminar130531b.pdf

■ 首都圏 ■

◆「新しい市場のつくりかた」セミナーを開催します

 東京商工会議所板橋支部では、三宅秀道氏をお招きし、まったく新しい発想から新たな価値を生み出し新市場を創造するためのエッセンスを著書の具体例を交えながら説明するセミナーを開催します。

[日 時]7月31日(水)15:00~16:45(懇親会は17:00~18:30)
[場 所]東京商工会議所 板橋支部(東京都板橋区)
[参加費]無料(ただし、懇親会は2,500円、会員は1,500円)[定 員]40名
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-49809.html

◆「観光商材大商談会(東京トラベルマート)」を開催します

 東京商工会議所及び東京観光財団では、「東京の観光」をテーマに旅行会社(バイヤー)に直接売り込みできるBtoBの商談会を開催します。
 
[日 時]8月22日(木)  13:00~18:30
[場 所]東京商工会議所ビル(東京都千代田区)
[参加費]第1部:10,000円/1名(ただし、会員は5,000円/1名)
          第2部:3,000円/1名
[定 員]40企業 ※定員を超えた場合抽選
[対 象]商業施設、宿泊施設、レジャー施設、食品・雑貨販売、飲食店、
     産業観光施設、運送業者(タクシー等)など
[申込み締切]7月1日(月)
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-49662.html


  出典: e-中小企業ネットマガジン




■横浜経営支援センター ―――■

 あなたも狙われている!?
 ~ 情報を失うことは、信用を失うこと、顧客を失うこと

【講師】 経営士  横山 篤朗 氏

■概 要

事業を営む上で必要不可欠なものはいくつかありますが、何より大切で必要なモ
ノはお客様です。お客様がいないと話になりません。

さて、大切なお客様が増えていったら当然顧客管理をしなくてはなりません。と
同時に事業が発展していく中でノウハウが蓄積されていきます。そうした大切な
ものを守るためにはセキュリティ『鍵』が必要になります。

商売をするうえで大切なことは信頼です。万が一にも泥棒や賊に会社を荒らされ
、お客様の個人情報や自身のノウハウなどが盗まれてしまったらどうなってしま
うでしょう??

よく言われるのですが、お金なら頑張って働いて何とか挽回できるけど、無くし
てしまった信頼を取り戻すのはもっと大変です。それに又やられたらどうしよう
。知らない人が入ったなんて気味が悪い。などなど、対人や精神的なことの方が
お金よりも大きな被害となっています。

今回の講演は、セキュリティによっての情報漏えいを防ぎ、日々の事業の流れを
掴み、さらに発展するような鍵を握る講演といたします。

又、後半は、個人で起業して、年間3,000件以上の取引に至った、15年間の体
験談、ノウハウ、苦労談等についてお話し致します。

■対 象
本セミナーは、以下のような方に最適です。
・独立起業を目指している方
・自社の情報漏えい、セキュリティの強化に不安をお持ちの方
・今後のビジネスモデルのヒントを得たい方

◆ セミナー終了後、意見交換会を行います。

■日 時:平成25年6月30日(日) 13:00~16:00
            (意見交換会 16:10~16:40)

■会 場:横浜市技能文化会館 801視聴覚研修室
>> http://gibun.jp/gibun/index.html

■受講料:一般 3,000円(当日受付にて)
     会員 1,000円(当日受付にて)

■定 員:30人

■問合せ:日本経営士協会 横浜経営支援センター
>> http://www.jmca.or.jp/msc/yokohama/contact

●詳細情報・受講申込み
>> http://www.jmca.or.jp/msc/yokohama/news/semi/20130630.html

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■■【日刊経営マガジン 独善解説】 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな5

2013-06-22 10:52:47 | ◇経営特訓教室

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【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p>
 漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視える」ようになります。
                 今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また
、最新記事を時系列的に掲載している【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。


6月17(月)
経産省:4月第3次産業活動指数
民間:5月首都圏・近畿圏のマンション市場動向
主要国(G8)首脳会議(イギリス・北アイルランド、~18日)
アメリカ:6月ニューヨーク連銀景気指数・住宅建設業協会住宅市場指数
インド:中銀の金融政策決定会合


18日(火)
安倍首相記者会見(北アイルランド)
経産省:4月鉱工業生産指数確報・稼働率指数
民間:斉藤日本取引所グループCEO・清田東証社長・佐藤東証自主規制法人理事長・山道大証社長記者会見(15:30)
アメリカ:連邦公開市場委員会(~19日)、5月消費者物価指数・住宅着工件数
ドイツ:6月欧州経済研究センター(ZEW)独景気予測指数

19日(水)
安倍首相経済政策講演
内閣・日銀:6月QUICK短観
財務省:5月貿易統計
日銀:1~3月期資金循環統計
民間:岡村日商会頭・前日証協会長記者会見、5月電力需要実績・全国百貨店売上高
アメリカ:FOMCの結果発表、バーナンキ米連邦準備理事会議長記者会見
イギリス:中銀の金融政策委員会議事録


20日(木)
内閣府:4月の景気動向指数改定値
民間:5月エチレン国内生産実績・全国スーパー売上高・主要コンビニエンスストア売上高・民生用電子機の国内出荷実績(電子情報技術産業協会、14:00)
アメリカ:5月景気先行指標総合指数・中古住宅販売件数・半導体製造装置BBレシオ、6月フィラデルフィア連銀景気指数
ユーロ圏:財務相会合、6月のPMI(製造業購買担当者景気指数)速報値
中国:6月HSBC・PMI速報値


21日(金)
日銀:黒田日銀総裁あいさつ
民間:5月粗鋼生産量、木村石油連盟会長・松尾生保協会長会見
                EU:財務相理事会


今日は何の日

季節の移ろいを見せる毎日ですが、毎日が変化の日です。今日は何なのかを起点に、経営の視点で物事を見て、徒然に自分の思いを記述した、エッセーとは異なる文章にまとめてみました
総合インデックス 日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます
6月  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30



独善解説

【経営コンサルタントの独り言】 
 独断と偏見で、その日のニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまとめて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。



◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/22

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)

◇第五回 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく

 2回にわたって、だましの手口を見破る方法を紹介してきました。

 相手は巧妙ですので、それに対処するためには、日頃からトレーニングして、身につけることが大事であると西田教授は述べています。

 なぜなら、詐欺や悪質商法の手口はたくさんあり、今後も変化していくでしょうが、悪用される状況は、記述のように8策ぐらいの数に集約できると言うのです。

 さて、こういう状況になったとき、敏感に気づいたら、次は、勇気をもった対処が必要となります。これにもトレーニングが必須です。

 「8策をわかってさえいれば大丈夫」と、高をくくってはいけないと、西田教授は警告しています。

 たとえ8策をわかっていても、そういう人はいざという時に不覚をとる可能性が高いと断言しています。

 地震や火災のような災害のときに、うまく対処するには、へそかR訓練して、身体で覚えるが大切と言いますが、それと同じことです。

 詐欺や悪質商法のときでもそれと同じことが求められています。

 振り込め詐欺の被害も、電話の主を確認するなどのとっさの判断や行動が、練習不足でとるべきことが取れないで生じた結果だったといえるのです。

 では、日頃、何をトレーニングしておくべきでしょうか。

 第一は、ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておくことです。これが、西田教授流の詐欺や悪質商法に対抗する心得の第3条なのです。

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/21

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)

◇第四回 怪しさを見破る8策(2/2)

 こちらの真理を突いて、うまくその気にさせる人達に共通している行動があります。それを理解していると、騙されずに済むかもしれません。西田教授による8策の4策までは前回ご紹介しました。今回は、残りの4策をご紹介します。

5 不得手な内容

 こちらの知識不足をついてくる手口もあります。

 こちらが詳しくない商品や契約内容を、話術でついてきて売り手を信じさせてきます。「わからないところは私たちプロにお任せ下さい」というように、任せておけば大丈夫という言い方です。

 通帳と印鑑を添えて出させるなど、相手の手口を見極める必要があります。

6 動揺した状態

 古典的なオレオレ詐欺の常習的な手口です。不安、恐怖、そして焦り、あるいは、好意、罪悪感、責任感などの感情に訴えてきて、記述の即断即決や即行動を起こさせようとする手口です。

7 権威者や合意者情報の強調

 有名人の名前を挙げて、「著名な人が使っている商品だから安心」とか、「大変な評判だから有名人も使っている」など、未確認情報を吹聴して信頼性を高めようとする手口です。

8 多勢に無勢の状態

 これも古典的なオレオレ詐欺の手口ですが、警察役とか弁護士役など、複数の人が関わり、こちら側が一人で、いろいろと言われるとどうしてもこちらの石を言葉に表現できなくなってしまいます。

 相手側が複数で、自分側はひとりといった状況で勧められている時には注意が必要です。たとえ、こちら側が複数であっても、群集心理を利用して、マインドコントロールする手口もあるので注意が必要です。

 上記にあるような状況に少しでも該当する場合、特にお金とか契約書とかを要求されたら、すぐさま怪しいと身構えましょう。慎重に対処すべきです。

【今後の掲載予定】
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/20

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
 ◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス

◇第三回 怪しさを見破る8策(1/2)

 自分では騙されないと思っている人ほど、騙されやすいと言うことを認識すべきであるというのがこれまでのポイントです。

 相手が、自分を騙そうとしているとき、顔や話し方ではわかりません。では、それを見破る方法はないのでしょうか。

 犯人は悪役顔ではなく、やさしそうな顔立ちであったり、見かけは誠実そうで、立派だであったり、挙動も不審ではないことが多いので、騙されやすいのです。ところが、注意してみると見破るための8策があると西田教授は言っています。

 次回と2回に分けて、その8策をご紹介します。

1 稀有な機会の強調

 父上的な感じではありますが、通常ならあまり起こらないようなことがテーマになっていないかどうか、意識しましょう。実際には応募したことがないのに「あなたが当選しました」などと特別に当たったとか、滅多にない幸運なチャンスとか、その種のことで煽っていないかどうかを疑ってみましょう。

2 即断即決の要請

 多くのケースで、意思決定を急がせています。相手は、他の人に相談せないように、即断即決を求めてきます。

3 優しい勧誘者

 それまであまり日常には関わりなかった人なのに、急に現れて親切がおをして、相手を油断させて心の中に忍び込んできます。特別に親切だったりする場合には要注意です。

4 絶対得する話

 「これは法律で保護されている、特別なケースに相当するので、絶対に損をしません」「一般にあまり知られていないので、他の人は知らないのを私たちがあなただけに教えてあげるのです」というように、無料だとか特別に安いとか、簡単に儲かるとかいうような都合の良い話を持ちかけてきます。

 うまい話があれば、誰もが楽して大金を得たりすることができますが、昔から言うように「うまい話には気をつけろ」ということを肝に留めておくべきです。

【今後の掲載予定】
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/19

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

【これまでの目次】
 ◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!

◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス

 自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。

 この心構えができていないと、被害にあう危機に直面しても、人間というのは気づきにくいのだそうです。予め、相手に騙されることがわかっていると警戒心が強く働きますが、そうでないと騙されがちになってしまうのです。

 これを「正常性バイアス」と言うそうです。

 詐欺現場の再現放映番組を見て、「あんな簡単な手口に私なら騙されない」と思いますが、これは事前にオレオレ詐欺であるという予見をもって心構えがあるからそうおもうけど、実際には騙される人が多いのです。

 正常性バイアスは、実際に危機に直面していても、緊急事態や非常事態を否定して、自分の都合良いように解釈させてしまいます。

 実際に被害にあわれた人は、そのとき魔がさしたように、相手の怪しさに気づかなかったそうです。

 私自身が、正常性バイアス状態で失敗したことがあります。

 アメリカのロス空港だったと思います。

 空港で待っていると知らない人が声をかけてきました。始めは、そのなれなれしさが嫌でした。それでも受け答えをしないのは失礼だと思って、それなりに応答をしていました。

 「英語が上手ですね。留学生ですか?」などという言葉につい引っかかって、ニューヨークに住んでいるから話せて当然だというようなことを話しました。

 「ニューヨークに住んでいるのなら、アメリカの貧富の差が大きいことはご存知でしょう」などという言葉やそれに関する本を見せ、巧みに私を誘導し、最終的に私にその本をプレゼントするといい、できれば義援金をお願いしますという持ちかけで5ドルを召し上げられました。

 後になって冷静に考えてみると、どう見ても義援金集めではなく、安い本を高く買わせる手立てであったと思いました。

 心得の第2条は「売り口上の怪しさに気づく感性を高める」ことだと西田教授はおっしゃっています。

【今後の掲載予定】
 ◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
 ◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
 ◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
 ◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
 ◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す

◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/18

 「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。

 西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。

◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!

 被害が、あとをたたないし、大きな被害も出ています。「どうしてだまされてしまうのだろう」と疑問に持たれている方も多いようです。

 なぜ詐欺などの被害にあってしまうのかについて、心理学の面から、「対策5条」を紹介しています。

 自分には関係ないと思っている人は、その態度を改めないと危険だと西田教授は警告して言います。なぜかというと、その自信の根拠がどこから来るのか、実に不確実なものだからです。

 誰でも、非現実的楽観主義傾向という心理があります。

 自分の周囲には、悪い人は多くいないだろうし、自分は疑り深いほうだとか、思っていたりします。しかし、詐欺の手口は、どんどん改良され、常に我々が知るより先をいっています。ですから、誰も最新の手口を知ることはむずかしいし、どういう人を狙っているかも、実のところわからないのです。このように西田教授は解説しています。

 全方位、24時間の監視体制をとれれば狙われても回避できるかもしれません。しかし継続することは、人間にとっては不可能なことです。

 今までは被害に遭っていなくても、それはスキがない人間であるという証明ではありません。

 私たちの世界は、基本的に、信じることを前提に成り立っていますし、すべてを疑うことは非現実的です。

 もし相手が、だまそうと全力で接近してきたら、これまでのようにはいかないかもしれないと、謙虚に考えることが必要です。

 自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。 <第2回「正常性バイアス」に続く>


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■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月第2週総集編 コンサルティング意識の芽生え

2013-06-22 10:13:07 | ◇経営特訓教室

■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月第2週総集編 コンサルティング意識の芽生え

 日記を書くのは結構大変ですね。

 でも、書く材料というのは、その辺に転がっている。

【小説 新米経営コンサルタント竹根の起業日記】 経営コンサルタントのありし日

                          <プロジェクトX風に読む>

 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記である。私の分身とも言える友人が、文才のない私に代わって書いてくれることになった。
                           これから経営コンサルタントとして独立起業をしようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語る。
 ただし、ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係のないことである。また、この日記を参考にして生じた君もしくは君の関係者に発生した問題については、当方は一切関知しない。
                           では、諸君の成功を祈る。

【ご挨拶】

                           小説・経営コンサルタント竹根好助シリーズは、私の生涯の友人で、私の経営コンサルタント業について、私以上に詳しく理解している作家千平紗門氏の作です。当ブログでも彼の作品の一つを連載したことがあります。
                           この度、千平紗門氏が、竹根好助の若かりし頃を現代に置き換え、これから経営コンサルタントを目指す人、経営コンサルタント業を始めたばかりの人を対象に、日記風に紹介して下さります。
                           上記の人だけではなく、すでに経営コンサルタントとしてご活躍の先生や企業の経営者・管理職の方々にも何らかの示唆があると思います。
                           私の昔話が、現代に置き換わって紹介されるのを読ませていただき、何となくこそばゆい思いをしています。
                           日記ですので、小説のように起承転結があるわけではないですが、日々、何かを読者の皆さんに感じ取っていただければ幸いです。

【初めてお読みになる方】

                           初めての方で、これから経営コンサルタントを目指そうという場合には、初回からお読みになることをお勧めします。このブログは、毎日20時30分頃発信するようにしていますが、翌朝7時過ぎに、再掲載もしています。

【バックナンバーの読み方】 ←クリック

 バックナンバーは、上記をクリックして、【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】のカテゴリーで読みたい日のブログをクリックすると読むことができます。当該日を開いた後、そのブログの最後に「同じテーマの記事」の下に3日前までのブログのリンクが貼られていますので、それをクリックしますと3日間のバックナンバーを読むことができます。

【あらすじ】

 かねてより経営コンサルタント業に興味を持っている竹根好助は35歳の商社マンである。4月1日に妻にサラリーマンを辞めることを告げたが、エイプリルフールと間違われて相手にされなかった。
 通勤途上で、「経営コンサルタント」をキーワードとしてグーグルで検索したところ、トップに表示された「経営コンサルタントへの道」というページが妙に気になり、毎日のように開くようになった。
 愛コンサルタントという男のプロフィールをそのサイトから見ることにした。
私は、多分返事は来ないだろうと思いつつも、思い切って、愛コンサルタントにメールを出した。大物から返事が来るわけはないと思いながらも返事を心待ちにしているとメールが愛コンサルタントからメールが来た。それだけではなく、若手経営コンサルタントの勉強会に誘いの声がかかった。
 知修塾が開始される前に、愛コンサルタントは貴重な時間を割いて、経営コンサルタント業界などについて親切に、わかりやすく説明してくれた。知修塾は、若手経営コンサルタントが交代で講師を務めて「問題解決手法」という課題に取り組んでいた。
 これまで経営コンサルタントというのは、あまりよいイメージを持っていなかったが、この協会の対応や会員を見ていて、それが間違いであったことに気がついた。
 経営コンサルタントに特化したメールマガジンが、協会から毎月7回発行されているので購読申込をした。
 経営士・コンサルタントという言葉が気になり、また同じサイトを開くと経営コンサルタントの資格についての記述とともに「中小企業診断士だけが経営コンサルタント資格ではない」というショッキングな表現が目に留まった。日本経営士協会が他に知られる著名な組織・団体・会社よりも早く、日本で最初にできた経営コンサルタント組織であることがわかる。
 経営士は、実務経験や専門性の高さが評価され、暗記科目的なテストではないという実践的な経営コンサルタント資格であることが分かった。何とかこの資格を取りたいという気持ちが、ライバルを夢で見るほどになったので、日曜日にかかわらず、親友であるライバルでもある秋元に会うことにした。
 その様な折に、メールマガジンで「短期資格取得集中講座」という記事を読んだ。秋元もその講座を受講する気になっているので、一緒に受講することにした。
 講座受注で取得できるという経営士補という資格が何か、どのような資格なのか、分からなくて悶々としていた。
 翌日、受講受諾のメールが届いただけではなく、会員待遇で受講料を支払えば良いという特別な取り計らいがあった。
                           短期集中講座で経営士補の資格取得にはホームタスクの提出と、それが合格点以上出なければならない。
                           ようやくまとめたホームタスク、資格取得の二次と三次審査の結果を待つ。経営コンサルタントのバイブルという「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という書籍を片時も離せない。経営士補資格取得の合格通知と共に銀バッヂが送られてきた。いよいよ経営コンサルタントとしての道が始まったということを自分自身に語りかける。
                           ある日曜日、自分が今までとは違う視点で街並みを見ていることに気がつく。それだけではない、仕事上で面会する関係会社の人達の言動を俯瞰的に見ている自分を発見。経営コンサルタントとしての道を歩み始めていることに喜びを感じる。日本経営士協会先輩からも「先生」呼ばわりされる。一方で、経営コンサルタントのバイブルを読んでいるうちに、自分の専門分野とはなんだろう、クライアントをどのように見つけ、どう対応するのだろう等々、悩むことが多くなった。
                           「経営士・コンサルタントは、経営者と共に悩み、喜ぶ」という言葉は、自分の経営コンサルタントへの姿勢に大きな示唆を与えてくれる。それを実感できるのが、経営士ブログである。毎日複数本のボリュームに驚愕。
【登場人物・団体・企業】
◇ 竹根好助
                           若き日の竹根、35歳の商社マン、2013年4月1日に経営コンサルタントとしての独立起業を考える。
◇ 秋元
                           竹根の大学時代からの親友。教育学部で数学を専攻
◇ 中塩
                           竹根の隣席にいる一年先輩の同僚
◇ 日本経営士協会
                           経営コンサルタント業界で最初にできた資格付与・育成の団体。首都圏で「知修塾」という若手コンサルタント育成講座を毎月開催している。
◇ SB社
                           パソコンソフトウェアの流通業者で出版も手がける

 6月9日 経営コンサルタントの視点

 日曜日定例の早朝散歩をしていても、アシスタントコンサルタントの資格が取れたことが何となく誇らしく感じ、自然と胸も張れ、歩幅もいつもより多くなったような気がする。
 午前中は、毎週妻の買い物についていくが、道すがらの店構えや、商店街としての街並みが今までと違って見えてきた。なぜ、この商店街には薬局が何軒もあるのだろうか、しかもこの小さな商店街に同じ系列の薬局が2店舗もある。和菓子や洋菓子も売っているが店構えは和風で何となくミスマッチである。
 ようやくアシスタントコンサルタント資格を取ったばかりというのに、自分の意識が変わってきていることに気がついた。

 6月10日 経営コンサルタントとは

 経営コンサルティングの心構えが書かれているバイブルとも言える「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という本を通勤途上で開いた。最近は、いつも鞄に入れてある。
 トップが「経営コンサルタントとは」という章である。
 三次審査の時に、「経営コンサルタントとは、どのような職業なのかを繰り返し考えることが大切である」ということを審査員の理事長がおっしゃっていたことを思い出した。
 経営コンサルタントというのは、雲の上の人で、経営のことを何でも知っている偉い人かな・・・・・
 そんなことを思っているうちに、終点の東京駅に着いた。会社までの道すがら、「ようやく経営コンサルタントについて常に意識できるようになった」と自分への褒め言葉を心の中でささやいた。
 一方で、先ほど電車の中で考えた「経営コンサルタントとは」の私の答えは正しいのだろうか、と疑問というか、不安を感じた。

 6月11日 クライアント

 梅雨に入ったとは言いながら、雨が平年の三分の一しか降っていないとニュースでお天気おねえさんが話していた。
 昨日は、経営コンサルタントとは雲の上の人・・・ と思いながら不安に思った一日であった。
 また、経営コンサルタントのバイブルを開き、第一章を開いた。昨日は、考え込んでしまって、本を開いたにもかかわらず、一行も読まなかったことを思い出した。いつの間にか、第一節の文章に没頭してしまって、周りの騒音が気にならなくなっていた。
 経営コンサルタントというのは、大企業を相手にすると思っていたが、「中小零細から大企業までの民間企業のみならず、各種組織・団体の経営者・・・」という文字が飛び込んできた。
 これまで仕事で相手にするのが大企業だけだったけど、先日飛び込みできた女性経営者のことを考えると、自分は、何となく大企業を相手にする経営コンサルタントよりは、中小企業のおっさんやおばさん経営者を相手にする方が似合うように思えた。

 6月12日 コンサルティングの手法

 最近、経営コンサルタントという職業のことを連日考えているような気がする自分に気がついた。でも、それに抵抗感を覚えるわけではなく、そんなときにどういうわけか、先日アポイントなしにやってきた女性経営者を相手にできなかった自分の立場が気になって仕方がない。
 そんな気持ちで、経営コンサルタントのバイブルを開いた。薄い書籍なので、混雑した通勤電車の中でも片手で持てて良い。
 経営コンサルタントと仕事というのは「経営に関する相談・診断・支援・調査・企画・教育訓練並びに関連事項に関し・・・」とある。
 「経営に関する相談」というのは「コンサルティング」という言葉から納得できるけど、経営コンサルタントと中小企業の経営者との出会いは・・・ どんな形で両者が出遭うのか、そのきっかけがよく解らない。
 「診断・支援」ともある。この辺は、どのようなことをやるのか、皆目見当がつかない。
 もっと、もっと、勉強しなければ・・・

 6月13日 経営士補資格の価値

 今日は、第二木曜日である。
 先日、手帳の全ての月の第二木曜日に「知修塾」と記載した。
 知修塾とは、日本経営士協会が、経験の浅い会員を主に対象として、経営コンサルタントに関わる知識や情報を吸収する場である。ただし、単に座講として先生の話を一方的に聞くのではなく、講師を輪番で務め、経営コンサルタントとして表現力も習得するという、ユニークな研修会である。
 平日ではあるが、十九時からの開催なので、自分のようなサラリーマンでも参加しやすい時間設定である。
 飯田橋駅近くの研修室に早めに行った。定年まで銀行務めをしていたという、知修塾のコーディネーターの笹本先生と数人がすでに会場設営を始めていた。笹本先生が、私の顔を見るとすぐに飛んできて「竹根先生ですね」と声をかけてきた。
 いきなり「先生」呼ばわりされて、あわてて「先生なんて、言わないでください」と応えた。するとにっこり笑って「当協会は経営コンサルタントの団体で、それぞれの専門に対して敬意を表すために”先生”と呼ぶことにしています」と教えてくれた。
 「先生」と呼ばれたのでは、こちらもその自覚を持たざるを得ない。なかなかうまいやり方だと感心していると、見たことのない人が近づいて来て、名刺交換を始めた。
 自分は、まだ入会したばかりで、ようやく経営士補の審査に合格したばかりだというと、「経営士補の審査に通ったのですか?すごいですね」という答えが返ってきた。彼は経営士補の資格を取るまで一年半かかったというので、自分が経営士補の資格を取れたことは例外的なことであることを改めて知った。
 彼のアドバイスの中で、「経営士ブログ」の存在も教えてもらえた。

 6月14日 経営者と共に悩み喜ぶ

 昨日は、日本経営士協会の知修塾に参加を、そこでの先輩達の活き活きと前向きな姿勢から、自分の小ささを感じた一方、「先生」と呼ばれる意味がよく解った。皆さんが苦労して経営士補の資格取得をしているのに、自分は運良く短期間に取得できたことへの感謝と、責任の重さを噛みしめた。
 知修塾最後に理事長が、「経営コンサルタントとは、経営者と共に悩み、喜ぶ仕事」とおっしゃっていたことが印象的であった。それまでは、経営コンサルタントというのは、一方的に教える人であると思い込んでいたのである。

 6月15日 経営士ブログのボリュームに驚く

 土曜日は、早朝散歩を心がけている。季節の移ろいを感じるのは、気温や草花である。5月から楽しませてくれたあじさいも、早咲きのもは枯れ始めたり、緑色に変色したりしてきている。
 朝食後のコーヒーは、格別においしい。
 喫茶店やコーヒーショップでは、分煙をしていてもたばこのにおいでコーヒーの香りがスポイルされてしまう。なぜか、愛煙家と言われる人達は、コーヒーを飲みながらたばこを吸うようである。コーヒーの香りを楽しめるのであろうか。
 聞くところによると、新幹線では喫煙車両にはコーヒーだけを持って廻る回数を増やして売上を増やしているという。利益率が高いだけに、業者は愛煙家様々なのではないのだろうか。
 先日の知修塾で先輩が経営士ブログを読むと良いとアドバイスをしてくれたので、メールチェックを済ませてから経営士ブログを開いてみた。
                         経営士ブログ ←クリック
 すでに今日だけでも二本のブログがアップされていた。しかもそのボリュームがすごい。
 ブログの一つが、【今日は何の日】というタイトルである。今日は「米百俵デー」だという。新潟県長岡市が、戊辰戦争で破れた財政立て直し策の一つを起源としているという。
 経営コンサルタント向けに、なんでこのような記事が経営士・コンサルタント向けブログに紹介されるのか、ピンとこなかった。
 その時に、秋元から電話があった。彼もブログを読んだらしい。私が、【今日は何の日】の話をすると、彼の三次審査の折に、理事長が、経営コンサルタントとして成功するには、専門性を高めるために裾野を広くする関連知識や情報を持つことが大切であると話してくれたそうである。すなわち、経営コンサルタントというのは、直接コンサルティングに関係なくても、幅広い知識や情報が必要なのだという。
 そう言われると、セミナーや講演会に行ったときに、参考になるとか、興味をそそられるのは、講師が具体的な事例を紹介したりしてくれたときが多い。すなわち、幅広い知識を持っていると、同じことを話すにも幅が出て来るからであろう。
 ブログのボリュームの多さは、そんなところに起因しているのかもしれない。

 

                                                        <続く>


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