■■【日刊経営マガジン 独善解説】 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな4
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【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p>
漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視える」ようになります。
今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また、最新記事を時系列的に掲載している【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。
6月17(月)
経産省:4月第3次産業活動指数
民間:5月首都圏・近畿圏のマンション市場動向
主要国(G8)首脳会議(イギリス・北アイルランド、~18日)
アメリカ:6月ニューヨーク連銀景気指数・住宅建設業協会住宅市場指数
インド:中銀の金融政策決定会合
18日(火)
安倍首相記者会見(北アイルランド)
経産省:4月鉱工業生産指数確報・稼働率指数
民間:斉藤日本取引所グループCEO・清田東証社長・佐藤東証自主規制法人理事長・山道大証社長記者会見(15:30)
アメリカ:連邦公開市場委員会(~19日)、5月消費者物価指数・住宅着工件数
ドイツ:6月欧州経済研究センター(ZEW)独景気予測指数
19日(水)
安倍首相経済政策講演
内閣・日銀:6月QUICK短観
財務省:5月貿易統計
日銀:1~3月期資金循環統計
民間:岡村日商会頭・前日証協会長記者会見、5月電力需要実績・全国百貨店売上高
アメリカ:FOMCの結果発表、バーナンキ米連邦準備理事会議長記者会見
イギリス:中銀の金融政策委員会議事録
20日(木)
内閣府:4月の景気動向指数改定値
民間:5月エチレン国内生産実績・全国スーパー売上高・主要コンビニエンスストア売上高・民生用電子機の国内出荷実績(電子情報技術産業協会、14:00)
アメリカ:5月景気先行指標総合指数・中古住宅販売件数・半導体製造装置BBレシオ、6月フィラデルフィア連銀景気指数
ユーロ圏:財務相会合、6月のPMI(製造業購買担当者景気指数)速報値
中国:6月HSBC・PMI速報値
21日(金)
日銀:黒田日銀総裁あいさつ
民間:5月粗鋼生産量、木村石油連盟会長・松尾生保協会長会見
EU:財務相理事会
季節の移ろいを見せる毎日ですが、毎日が変化の日です。今日は何なのかを起点に、経営の視点で物事を見て、徒然に自分の思いを記述した、エッセーとは異なる文章にまとめてみました |
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【経営コンサルタントの独り言】
独断と偏見で、その日のニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまとめて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。
◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/21
「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。
西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。
【これまでの目次】
◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
◇第四回 怪しさを見破る8策(2/2)
こちらの真理を突いて、うまくその気にさせる人達に共通している行動があります。それを理解していると、騙されずに済むかもしれません。西田教授による8策の4策までは前回ご紹介しました。今回は、残りの4策をご紹介します。
5 不得手な内容
こちらの知識不足をついてくる手口もあります。
こちらが詳しくない商品や契約内容を、話術でついてきて売り手を信じさせてきます。「わからないところは私たちプロにお任せ下さい」というように、任せておけば大丈夫という言い方です。
通帳と印鑑を添えて出させるなど、相手の手口を見極める必要があります。
6 動揺した状態
古典的なオレオレ詐欺の常習的な手口です。不安、恐怖、そして焦り、あるいは、好意、罪悪感、責任感などの感情に訴えてきて、記述の即断即決や即行動を起こさせようとする手口です。
7 権威者や合意者情報の強調
有名人の名前を挙げて、「著名な人が使っている商品だから安心」とか、「大変な評判だから有名人も使っている」など、未確認情報を吹聴して信頼性を高めようとする手口です。
8 多勢に無勢の状態
これも古典的なオレオレ詐欺の手口ですが、警察役とか弁護士役など、複数の人が関わり、こちら側が一人で、いろいろと言われるとどうしてもこちらの石を言葉に表現できなくなってしまいます。
相手側が複数で、自分側はひとりといった状況で勧められている時には注意が必要です。たとえ、こちら側が複数であっても、群集心理を利用して、マインドコントロールする手口もあるので注意が必要です。
上記にあるような状況に少しでも該当する場合、特にお金とか契約書とかを要求されたら、すぐさま怪しいと身構えましょう。慎重に対処すべきです。
【今後の掲載予定】
◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す
◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/20
「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。
西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。
【これまでの目次】
◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
◇第三回 怪しさを見破る8策(1/2)
自分では騙されないと思っている人ほど、騙されやすいと言うことを認識すべきであるというのがこれまでのポイントです。
相手が、自分を騙そうとしているとき、顔や話し方ではわかりません。では、それを見破る方法はないのでしょうか。
犯人は悪役顔ではなく、やさしそうな顔立ちであったり、見かけは誠実そうで、立派だであったり、挙動も不審ではないことが多いので、騙されやすいのです。ところが、注意してみると見破るための8策があると西田教授は言っています。
次回と2回に分けて、その8策をご紹介します。
1 稀有な機会の強調
父上的な感じではありますが、通常ならあまり起こらないようなことがテーマになっていないかどうか、意識しましょう。実際には応募したことがないのに「あなたが当選しました」などと特別に当たったとか、滅多にない幸運なチャンスとか、その種のことで煽っていないかどうかを疑ってみましょう。
2 即断即決の要請
多くのケースで、意思決定を急がせています。相手は、他の人に相談せないように、即断即決を求めてきます。
3 優しい勧誘者
それまであまり日常には関わりなかった人なのに、急に現れて親切がおをして、相手を油断させて心の中に忍び込んできます。特別に親切だったりする場合には要注意です。
4 絶対得する話
「これは法律で保護されている、特別なケースに相当するので、絶対に損をしません」「一般にあまり知られていないので、他の人は知らないのを私たちがあなただけに教えてあげるのです」というように、無料だとか特別に安いとか、簡単に儲かるとかいうような都合の良い話を持ちかけてきます。
うまい話があれば、誰もが楽して大金を得たりすることができますが、昔から言うように「うまい話には気をつけろ」ということを肝に留めておくべきです。
【今後の掲載予定】
◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す
◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/19
「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。
西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。
【これまでの目次】
◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
◇第二回 第二条 私の失敗と正常性バイアス
自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。
この心構えができていないと、被害にあう危機に直面しても、人間というのは気づきにくいのだそうです。予め、相手に騙されることがわかっていると警戒心が強く働きますが、そうでないと騙されがちになってしまうのです。
これを「正常性バイアス」と言うそうです。
詐欺現場の再現放映番組を見て、「あんな簡単な手口に私なら騙されない」と思いますが、これは事前にオレオレ詐欺であるという予見をもって心構えがあるからそうおもうけど、実際には騙される人が多いのです。
正常性バイアスは、実際に危機に直面していても、緊急事態や非常事態を否定して、自分の都合良いように解釈させてしまいます。
実際に被害にあわれた人は、そのとき魔がさしたように、相手の怪しさに気づかなかったそうです。
私自身が、正常性バイアス状態で失敗したことがあります。
アメリカのロス空港だったと思います。
空港で待っていると知らない人が声をかけてきました。始めは、そのなれなれしさが嫌でした。それでも受け答えをしないのは失礼だと思って、それなりに応答をしていました。
「英語が上手ですね。留学生ですか?」などという言葉につい引っかかって、ニューヨークに住んでいるから話せて当然だというようなことを話しました。
「ニューヨークに住んでいるのなら、アメリカの貧富の差が大きいことはご存知でしょう」などという言葉やそれに関する本を見せ、巧みに私を誘導し、最終的に私にその本をプレゼントするといい、できれば義援金をお願いしますという持ちかけで5ドルを召し上げられました。
後になって冷静に考えてみると、どう見ても義援金集めではなく、安い本を高く買わせる手立てであったと思いました。
心得の第2条は「売り口上の怪しさに気づく感性を高める」ことだと西田教授はおっしゃっています。
【今後の掲載予定】
◇第三回 第三条 怪しさを見破る8策(1/2)
◇第四回 第三条 怪しさを見破る8策(2/2)
◇第五回 第三条 ストレスや心理的なプレッシャーに負けない耐性をつくっておく
◇第六回 第四条 なるべく早くはっきりと断る
◇第七回 第五条 見方をとっさに見出す
◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/18
「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。
西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。
◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
被害が、あとをたたないし、大きな被害も出ています。「どうしてだまされてしまうのだろう」と疑問に持たれている方も多いようです。
なぜ詐欺などの被害にあってしまうのかについて、心理学の面から、「対策5条」を紹介しています。
自分には関係ないと思っている人は、その態度を改めないと危険だと西田教授は警告して言います。なぜかというと、その自信の根拠がどこから来るのか、実に不確実なものだからです。
誰でも、非現実的楽観主義傾向という心理があります。
自分の周囲には、悪い人は多くいないだろうし、自分は疑り深いほうだとか、思っていたりします。しかし、詐欺の手口は、どんどん改良され、常に我々が知るより先をいっています。ですから、誰も最新の手口を知ることはむずかしいし、どういう人を狙っているかも、実のところわからないのです。このように西田教授は解説しています。
全方位、24時間の監視体制をとれれば狙われても回避できるかもしれません。しかし継続することは、人間にとっては不可能なことです。
今までは被害に遭っていなくても、それはスキがない人間であるという証明ではありません。
私たちの世界は、基本的に、信じることを前提に成り立っていますし、すべてを疑うことは非現実的です。
もし相手が、だまそうと全力で接近してきたら、これまでのようにはいかないかもしれないと、謙虚に考えることが必要です。
自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。 <第2回「正常性バイアス」に続く>
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