■■【日刊経営マガジン 独善解説】 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな
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【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p>
漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視える」ようになります。
今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また、最新記事を時系列的に掲載している【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。
6月17(月)
経産省:4月第3次産業活動指数
民間:5月首都圏・近畿圏のマンション市場動向
主要国(G8)首脳会議(イギリス・北アイルランド、~18日)
アメリカ:6月ニューヨーク連銀景気指数・住宅建設業協会住宅市場指数
インド:中銀の金融政策決定会合
18日(火)
安倍首相記者会見(北アイルランド)
経産省:4月鉱工業生産指数確報・稼働率指数
民間:斉藤日本取引所グループCEO・清田東証社長・佐藤東証自主規制法人理事長・山道大証社長記者会見(15:30)
アメリカ:連邦公開市場委員会(~19日)、5月消費者物価指数・住宅着工件数
ドイツ:6月欧州経済研究センター(ZEW)独景気予測指数
季節の移ろいを見せる毎日ですが、毎日が変化の日です。今日は何なのかを起点に、経営の視点で物事を見て、徒然に自分の思いを記述した、エッセーとは異なる文章にまとめてみました |
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【経営コンサルタントの独り言】
独断と偏見で、その日のニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまとめて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。
◆ 巧妙なオレオレ詐欺に騙されるな 2013/06/18
「オレオレ詐欺になんか、騙される方が悪い。俺は絶対に騙されない」と思っている人が多いでしょう。
西田公昭立正大学教授のNHK番組をご紹介しますので、その様な人こそ読んでいただきたい。できればNHKアーカイブを利用して、この番組を視聴することをお勧めします。
◇第一回 第一条 非現実的楽観主義が危ない!
被害が、あとをたたないし、大きな被害も出ています。「どうしてだまされてしまうのだろう」と疑問に持たれている方も多いようです。
なぜ詐欺などの被害にあってしまうのかについて、心理学の面から、「対策5条」を紹介しています。
自分には関係ないと思っている人は、その態度を改めないと危険だと西田教授は警告して言います。なぜかというと、その自信の根拠がどこから来るのか、実に不確実なものだからです。
誰でも、非現実的楽観主義傾向という心理があります。
自分の周囲には、悪い人は多くいないだろうし、自分は疑り深いほうだとか、思っていたりします。しかし、詐欺の手口は、どんどん改良され、常に我々が知るより先をいっています。ですから、誰も最新の手口を知ることはむずかしいし、どういう人を狙っているかも、実のところわからないのです。このように西田教授は解説しています。
全方位、24時間の監視体制をとれれば狙われても回避できるかもしれません。しかし継続することは、人間にとっては不可能なことです。
今までは被害に遭っていなくても、それはスキがない人間であるという証明ではありません。
私たちの世界は、基本的に、信じることを前提に成り立っていますし、すべてを疑うことは非現実的です。
もし相手が、だまそうと全力で接近してきたら、これまでのようにはいかないかもしれないと、謙虚に考えることが必要です。
自信過剰にならずに、だまされるかも知れない、と警戒を怠らない心の構えを持つことが、対策の第一歩だと西田教授は強調しています。これが第1条です。 <第2回「正常性バイアス」に続く>
◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/16
安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。
私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。
【本連載のこれまでの内容】
◇第1回 なぜ成長戦略が注目されるか
◇第2回 成長どころか乱高下
◇第3回 成長戦略の中身
◇第4回 戦略市場創造
◇第5回 国際展開
◇第6回 安倍政権の成長戦略の評価
◇第7回 安倍政権成長戦略の問題点と実効性
◇第8回 安倍政権成長戦略の「家計への還元」 問題とまとめ
安倍政権の成長戦略における今井解説委員が考えている問題点の第3項と氏の考えのまとめを今回は紹介します。
まず、問題点第3項であります「家計への還元」について、氏は下記のように述べています。
3点目は、家計への還元です。
安倍さんは、家計が潤うことが大事だとして、10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす考えを示しました。
しかし、国民総所得というのは、国の経済規模を示すGDPに、企業が海外から受け取る利益などを加えたもので、企業が利益をためこんでいても、一人当たりの国民総所得は増えます。
問題は、企業の利益をどう、私たちの家計に分配するかです。リーマンショックの前、企業が過去最高益をあげ続けたときも、企業は、利益を賃金には回しませんでした。
では、今後、どのように賃金を増やすのか、成長戦略からは、具体的な道筋は見えてきません。今回こそ、企業の利益が広く家計に還元されるよう、政府は、責任をもって、対応をしてほしいと思います。
この点については、GDIで150万円/国民という数値の出し方に、私は不満です。従来、GDP出見てきたのですから、それをGDP換算するとどうなるのかを示しませんと、単なる数字のマジックでしか過ぎず、結果的には国民の生活が楽にならないかもしれません。
なぜなら、インフレ誘導として2%がふくれあがり、GDIで表記することにより、海外資産等の数値が加算されますので、名目で150万円と言っても、実質で見る場合には、あまり現状より改善していないのではないかと、私は考えます。
最後に「まとめ」として、氏は下記のように述べています。
20年停滞していた日本経済の抜本的な構造改革を進めることは、簡単ではないでしょう。
しかし、今度こそ、うまくいきませんと、金融緩和と財政出動の、副作用だけが残ることになりかねません。
時間はあまりないかもしれません。
政府は、成長戦略の目標達成のための道筋、つまり、具体的な税制や規制緩和を早く示して、今度こそ、最後まで、きちんと実行してほしいと思います。
私は、氏のお考えを全面的に支持するわけではないですが、安倍政権が本当に本気で取り組めば、問題点を含んでいますが、日本経済は良くなると思います。
◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/15
安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。
私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。
【本連載のこれまでの内容】
◇第1回 なぜ成長戦略が注目されるか
◇第2回 成長どころか乱高下
◇第3回 成長戦略の中身
◇第4回 戦略市場創造
◇第5回 国際展開
◇第6回 安倍政権の成長戦略の評価
◇第7回 安倍政権成長戦略の問題点と実効性
先ず、今井解説委員は、問題点として3つ挙げていますが、その第1項「目標達成の道筋が見えていない」という点では、次のような意見を披露しています。
1.一点目は、目標を達成するための具体的な政策の中身が、まだ見えていないという点です。例えば、3年後に設備投資を10%増やすという目標はありますが、どのような税制面の支援を打ち出すのかは、これからです。
2.目玉のひとつ、国家戦略特区も、どのような規制緩和や税制優遇で、どういった特区をつくるのか。具体的な中味は、まだわかりません。
3.企業は、需要のある海外での設備投資は増やしても、人口が減っている国内での投資には、依然として慎重です。海外から、国内へと、投資の流れを変えていくには、相当思い切った税制改正や規制緩和を打ち出していくことが必要ではないでしょうか。
また第2項「政策の実効性」については、次のようにその問題点を指摘しています。
2点目の疑問点は、政策の実効性です。これまでにも、成長戦略は、毎年のようにつくられ、それなりの目標も書かれていましたが、大きな成果をだしたとは言えません。政府は、今回、成長戦略を定期的に点検して、追加的な対策をとっていく、としていますが、今度こそ、成長戦略をつくって終わりではなく、目標達成まで粘り強く対策をとり続けてほしいと思います。
安倍政権成長戦略の問題点第3項及び、今井解説委員のまとめは、次回に回します。
【今後の連載予定】
◇第8回 安倍政権成長戦略の「家計への還元」問題とまとめ
◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/14
安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。
私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。
今井解説委員は、安倍政権の成長戦略の中味を3項目にまとめています。
1.企業や産業、日本の立地の競争力を強化すること
2.医療・介護や農業などの分野で新しい市場をつくりだすこと
3.海外での利益を増やすこと
これまで、上記3項について私見を述べさせていただきました。
【本連載のこれまでの内容】
◇第1回 なぜ成長戦略が注目されるか
◇第2回 成長どころか乱高下
◇第3回 成長戦略の中身
◇第4回 戦略市場創造
◇第5回 国際展開
◇第6回 安倍政権の成長戦略の評価
成長戦略についての私見をこれまでに述べてきましたが、今井解説委員の考えを中心にご紹介します。
期限を定めて、多くの数値目標を掲げている点はわかりやすいと評価してもいいでしょう。
また、TPPへの参加など、抵抗が強くて、これまで決められなかった分野で決断をしています。また、依然、抵抗が強い規制緩和についても、国家戦略特区や、個別の企業の単位で、まず緩和を試してみるという、新しい試みが盛り込まれたりしています。
今井解説委員は、安倍政権の構造改革に踏み込もうという姿勢を評価しています。一方で、氏は、本当に狙い通りに、経済再生を果たせるのかとい観点で、私同様に疑問を感じています。
私の見方とは視点が異なる3点を挙げています。
1.目標達成の道筋が見えていない
2.政策の実効性
3.家計への還元
【今後の連載予定】
◇第7回 安倍政権成長戦略の問題点と実効性
◇第8回 安倍政権成長戦略の「家計への還元」問題とまとめ
◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/13
安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。
私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。
今井解説委員は、安倍政権の成長戦略の中味を3項目にまとめています。
1.企業や産業、日本の立地の競争力を強化すること
2.医療・介護や農業などの分野で新しい市場をつくりだすこと
3.海外での利益を増やすこと
これまで、上記の第1項と2項について私見を述べさせていただきました。
【本連載のこれまでの内容】
◇第1回 なぜ成長戦略が注目されるか
◇第2回 成長どころか乱高下
◇第3回 成長戦略の中身
◇第4回 戦略市場創造
◇第5回 国際展開
安倍政権の成長戦略の第3項は「海外での利益を増やす」ことです。
海外での利益を増やすための戦略として、次の2項が挙げられています。
1.TPPなど、自由貿易協定を締結した国との貿易額の割合を、2018年までに、今の19%から70%に高める
2.インフラの輸出額を2020年までに今の10兆円から30兆円規模に拡大すること
第1項は、農業や保険などの業界におけます大反対の中、安倍政権が進めようとしています。
農業分野は、これまで国の手厚い保護を受けてきたこともあり、その既得権にしがみつき、製造業におけるような厳しい競争下における企業努力不足は否めません。その道の専門家によると、まだまだ経営努力をする方策があるように推測します。
一方で、食料というのは、絶対に死守すべき問題であり、その観点での考察が充分なされていないのが現状のように思えます。
国民健康保険という、世界で最も福祉面で進んだ制度が、TPPにより揺らぐ可能性を秘めています。その問題を解決できる秘策を政府は持っているのでしょうか、見出せると考えているのでしょうか。先が見えないままの現状は、大変不安です。
【今後の連載予定】
◇第2回 成長どころか乱高下
◇第3回 成長戦略の中身
◇第6回 安倍政権の成長戦略の評価
◇第7回 安倍政権成長戦略の問題点と実効性
◇第8回 安倍政権成長戦略の「家計への還元」問題とまとめ
◆ 民間活力でアベノミクスはうまくいくか? 2013/06/12
安倍総理大臣が、経済の成長戦略において「民間の活力を引き出す」「10年後に一人当たりの国民総所得を150万円以上増やす」ことを表明しました。
私たちは、この安倍政権の民間の活力を高めるという成長戦略に期待を持っていいのでしょうか。
今井解説委員は、安倍政権の成長戦略の中味を3項目にまとめています。
1.企業や産業、日本の立地の競争力を強化すること
2.医療・介護や農業などの分野で新しい市場をつくりだすこと
3.海外での利益を増やすこと
前回は、その第1項について私見を述べさせていただきました。
【本連載のこれまでの内容】
◇第1回 なぜ成長戦略が注目されるか
◇第2回 成長どころか乱高下
◇第3回 成長戦略の中身
◇第4回 戦略市場創造
安倍政権の成長戦略第2項は「医療・介護や農業などの分野で新しい市場をつくりだす」です。すなわち「戦略市場創造」と言え、次の2点を前面に出しています。
1.iPS細胞をつかった再生医療など最先端の分野で、医療開発や新薬の開発を、一元的に指揮する司令塔の機関を新たにつくること
2.インターネットを使った市販薬の販売を、原則として解禁すること
iPS細胞は、京都大学の山中伸弥教授のノーベル賞受賞でクローズアップされました。日本は、研究段階では最先端を行っている部分の多い医療や新薬開発関係ですが、実用化への段階が遅れています。
法改正などで、この分野でやるべきことも多いですし、分野を絞って集中的に促進していくことは重要です。この観点から、国が支援することは、その後押しをすることになります。
上記の第2項ですが、これは本当に国民にとって好ましいことでしょうか。市販薬は、大きく3分類されていますが、第一分類は、薬剤師などのアドバイスなしで、インターネットで購入することができるというのは、使い方を誤り、薬害に繋がることも懸念されます。
一方で、従来の法律では、わざわざ薬剤師のいる薬局まで足を運ばなければならない患者さんには厳しい規制です。それが緩和されることは結構なことです。
インターネット販売のやり方を工夫すべきですのに、手抜きの方策で人気とりのために実施するように思えます。
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