経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【今日の写真】 京都・六波羅蜜寺開山の空也上人

2013-06-08 21:06:56 | 【カシャリ!ひとり旅】写真・旅行 Misc.

■■【一口情報】 日記を読んで経営コンサルタントを目指す人のノウハウがわかる

 5月下旬を振り返る 


 「中小企業診断士の試験に合格しないと経営コンサルタントにはなれない」 

 その様に思い込まれています。

 ”私”は、その様な間違えた常識にとらわれず、経営コンサルタントへの道を歩んできました。

 その様な私の体験が凝集されている日記です。


【小説 新米経営コンサルタント竹根の起業日記】
経営コンサルタントのありし日

                          <プロジェクトX風に読む>

 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記である。私の分身とも言える友人が、文才のない私に代わって書いてくれることになった。
                           これから経営コンサルタントとして独立起業をしようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語る。
 ただし、ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係のないことである。また、この日記を参考にして生じた君もしくは君の関係者に発生した問題については、当方は一切関知しない。
                           では、諸君の成功を祈る。

【ご挨拶】

                           小説・経営コンサルタント竹根好助シリーズは、私の生涯の友人で、私の経営コンサルタント業について、私以上に詳しく理解している作家千平紗門氏の作です。当ブログでも彼の作品の一つを連載したことがあります。
                           この度、千平紗門氏が、竹根好助の若かりし頃を現代に置き換え、これから経営コンサルタントを目指す人、経営コンサルタント業を始めたばかりの人を対象に、日記風に紹介して下さります。
                           上記の人だけではなく、すでに経営コンサルタントとしてご活躍の先生や企業の経営者・管理職の方々にも何らかの示唆があると思います。
                           私の昔話が、現代に置き換わって紹介されるのを読ませていただき、何となくこそばゆい思いをしています。
                           日記ですので、小説のように起承転結があるわけではないですが、日々、何かを読者の皆さんに感じ取っていただければ幸いです。

【初めてお読みになる方】

                           初めての方で、これから経営コンサルタントを目指そうという場合には、初回からお読みになることをお勧めします。このブログは、毎日20時30分頃発信するようにしていますが、翌朝7時過ぎに、再掲載もしています。

【バックナンバーの読み方】 ←クリック

 バックナンバーは、上記をクリックして、【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】のカテゴリーで読みたい日のブログをクリックすると読むことができます。当該日を開いた後、そのブログの最後に「同じテーマの記事」の下に3日前までのブログのリンクが貼られていますので、それをクリックしますと3日間のバックナンバーを読むことができます。


                          【あらすじ

                           かねてより経営コンサルタント業に興味を持っている竹根好助は35歳の商社マンである。4月1日に妻にサラリーマンを辞めることを告げたが、エイプリルフールと間違われて相手にされなかった。
                           通勤途上で、「経営コンサルタント」をキーワードとしてグーグルで検索したところ、トップに表示された「経営コンサルタントへの道」というページが妙に気になり、毎日のように開くようになった。
                           そのサイト運営者の「愛」という人に俄然興味を持つようになった。愛コンサルタントという男のプロフィールをそのサイトから見ることにした。「経営コンサルタント不要な企業作り」というコンセプトには驚きと共に、共感を覚えた。
                           私は、多分返事は来ないだろうと思いつつも、思い切って、愛コンサルタントにメールを出した。大物から返事が来るわけはないと思いながらも返事を心待ちにしているとメールが愛コンサルタントからメールが来た。それだけではなく、若手経営コンサルタントの勉強会に誘いの声がかかった。
                           知修塾が開始される前に、愛コンサルタントは貴重な時間を割いて、経営コンサルタント業界などについて親切に、わかりやすく説明してくれた。知修塾は、若手経営コンサルタントが交代で講師を務めて「問題解決手法」という課題に取り組んでいた。
                           私は、知修塾に参加している協会会員がお互いを「先生」と読んでいることが奇異に感じられた。メールでそのことを書くと早速、その理由が返信されてきた。
                           これまで経営コンサルタントというのは、あまりよいイメージを持っていなかったが、この協会の対応や会員を見ていて、それが間違いであったことに気がついた。
                           経営コンサルタントに特化したメールマガジンが、協会から毎月7回発行されているので購読申込をした。早速配信されてきたが、なんと500号近くも続いている、その持続力に敬服した。
                           経営士・コンサルタントという言葉が気になり、また同じサイトを開くと経営コンサルタントの資格についての記述とともに「中小企業診断士だけが経営コンサルタント資格ではない」というショッキングな表現が目に留まった。そのページに入ると、まずは、経営コンサルタントの歴史について書かれていた。日本経営士協会が他に知られる著名な組織・団体・会社よりも早く、日本で最初にできた経営コンサルタント組織であることがわかる。
                           経営士は、実務経験や専門性の高さが評価され、暗記科目的なテストではないという実践的な経営コンサルタント資格であることが分かった。何とかこの資格を取りたいという気持ちが、ライバルを夢で見るほどになったので、日曜日にかかわらず、親友であるライバルでもある秋元に会うことにした。
                           経営コンサルタントという職業は、どのようなことをするのか、具体的に知らないことに気がついた。ましてや経営コンサルタントにもいろいろなタイプがあるとは思いもしなかった。いわんや、経営コンサルタントにも「ドメイン」が重要であるとはつゆ知らずでいた。
                           私は、経営コンサルタントになりたいという漠然とした気持ちはあるものの、具体的なドメインなど、考えてもみなかった。ところが、秋元はすでに自分のドメインのフレームができはじめているのである。ライバル心がムラムラと沸き上がる。その様な折に、メールマガジンで「短期資格取得集中講座」という記事を読んだ。秋元もその講座を受講する気になっているので、一緒に受講することにした。しかし、妻が承知するのか、難関をくぐり抜けるのか、心配になった。躊躇しながらも妻に話すと、あっけなく認めてくれた。
                           講座受注で取得できるという経営士補という資格が何か、どのような資格なのか、分からなくて悶々としていた。日本経営士協会のサイトを見て、ストンときたわけではないが、何となく理解できた。すなわち経営士補とは、コンサルタントのアシスタントができるよちよち歩きの状態で、将来一人前になる前の人に与えられる資格であることが分かった。今年のゴールデンウィークは、子供達がかわいそうだが、受講することにし、申込書を書いた。
                           翌日、受講受諾のメールが届いただけではなく、会員待遇で受講料を支払えば良いという特別な取り計らいがあった。非常に良心的な団体であることを再確認できた私と秋元は、入会手続きに入ることにし、書類を揃えた。
                           いよいよ連休後半、短期集中講座が始まった。協会の歴史と基本理念の説明があった。その中で「共業・共用・共育」という聞き慣れない言葉ができた。講義の進め方も、大学の授業とは異なり、質問が矢継ぎ早に出てきて気が抜けない。発想の瞬発力が経営コンサルタントには必要だからである。
                           連休最終日は家族サービス。
                           短期集中講座で経営士補の資格取得にはホームタスクの提出と、それが合格点以上出なければならない。眠い目をこすりこすり取り組んだ。カナダからの来客やそのアテンドで自分の時間をなかなか取れない。何とか時間を作ってようやくホームタスクが完成し、提出することができた。
                           ホッとしたところで協会への入会審査の通知が来た。面接する側にいる私は、社会人になって初めて外部の面接試験を受けることになる。念のため、面接のためのにわか勉強を始めた。充分な準備もできないまま、一次審査に望んだ。その結果は・・・・・
 自分自身のことが気になっているのに、仕事の上での問題はいろいろと発生してくる。名古屋から女性経営者がアポなしで飛び込んできた。自動車産業だけではなく、いろいろな産業にショックを与えるような塗料の特許が取れたという。しかし、商社の宿命で、信用調査にとおるような起業としか取引ができない。熱の籠もった社長の話を聞いていると何とかしてやりたいが、自分もサラリーマンのみである。
                           仕事だけではなく、二次審査に臨んだ。自信はなかったが、なんと私も親友の秋元も同時合格である。いよいよ最後の三次審査に挑戦することになる。準備として何をしたら良いのだろうか、と迷っていると、三次審査にマッチした「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という書籍を手に入れることができ、隅から隅まで複数回目を通した。
                           三次審査は、自分でも失敗したと思った。P・D・C・AサイクルのActionについて説明せよと問われて、回答したものの、あまりにも平凡な答えしかできなかったのである。

【登場人物・団体・企業】
◇ 竹根好助
                           若き日の竹根、35歳の商社マン、2013年4月1日に経営コンサルタントとしての独立起業を考える。
◇ 秋元
                           竹根の大学時代からの親友。教育学部で数学を専攻
◇ 中塩
                           竹根の隣席にいる一年先輩の同僚
◇ 日本経営士協会
                           経営コンサルタント業界で最初にできた資格付与・育成の団体。首都圏で「知修塾」という若手コンサルタント育成講座を毎月開催している。
◇ SB社
                           パソコンソフトウェアの流通業者で出版も手がける

 5月25日 口頭試問の準備

 一泊の金沢出張は、何となく疲労感を残した。毎週末通り、早朝散歩に出た。歩きながらというのは、意外とアイディアが出るのに、今朝は違った。口頭試問では、どんなことを訊かれるのだろう。理事長という人は、落ち着いた真摯に見えたが、知修塾で最後にコメントをするときの気迫は、体験に基づいた話であったが、厳しさが語感から伝わってきた。
 そんなことを考えているうちに、気がついたらいつものコースから自宅に戻っていた。
 落ち着かないので、朝食後のコーヒーを飲みながら秋元に電話をしてみた。彼も同じように落ち着かないという。


 5月26日 経営コンサルタントへの“秘密”の道

 午前中は、毎日曜日の日課となっている早朝散歩と妻のスーパーマーケットへの同行をいつも通りやった。しかし、いつもと異なるのは第三次審査である。理事長の面接と口頭試問と言うことであるが、どのようなことを訊かれるのか、昨日の電話でも秋元も思いつかないという。
 昼のちょっと前のことである。秋元から電話があった。少々興奮気味である。
 彼によると、日本経営士協会の知修塾に参加したときにあった、先輩会員に第三次審査のことでメールを出したら、その返事が返ってきたという。そのメールには、素晴らしいニュースが書かれていたのである。
 理事長が執筆している「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という書籍があって、協会事務所で入手できるという。この本は、「経営コンサルタントのバイブル」と呼ばれていると、その先輩がメールに認めていたそうである。
 秋元が明日の昼休みを利用して、2冊買ってくると言うのでそれに甘えることにした。
 久しぶりに、経営コンサルタントへの道サイトを開いてみた。そのサイトでも、件の書籍紹介があるのに、今まで気がつかないでいた。経営コンサルタントになるひとの六十%が見るサイトと言うだけあって、経営コンサルタントになろうとする人の最低限度の情報はこのサイトから得られることを改めて認識した。


 5月27日 経営コンサルタントへの道が近づく

 夕方帰宅時間を過ぎたところで、秋元が会社の私の席に、「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という書籍を届けてくれた。それほど厚い書籍ではないが、定価1000円であるが、二冊を無料でもらってきたという。
 新規入会者には、この書籍がプレゼントされるので、入会は三次審査を残すだけなのでほぼ確実だろうと言うことで、事務局の人が無償提供してくれたのである。
 金儲け主義でない、この協会が益々気に入った。
 帰宅の電車内でこの本をひもとくと、日本経営士協会の歴史、経営コンサルタントとはどのような職業か、何を勉強したら良いのか、どのように顧客を開拓したら良いのか、等々経営コンサルタントとなる人が知りたいことが網羅されている。
 夕食後も含めて、一気に読んだ。なんだか自信が湧いてきた。


 5月28日 経営コンサルタントのバイブル

 朝の通勤時間は、何となくいつもより混んでいて、座席を立つ人もなく、立ったままである。昨日入手した「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という書籍を読み直した。
 信頼できる経営コンサルタントというところで、「専門分野が明確」という項目があった。昨日は、素通りしてしまったようで、読み返したことにより、この本に書かれていることをさらに理解することができる。「経営コンサルタントのバイブル」と言われるだけあって、経験から滲み出てくるアドバイスである。


 5月29日 三次面接審査

 いよいよ日本経営士協会の第三次審査である。
 試験というと、通常は所定の会場まで出かけていって、呼ばれるまで順番を待つ。呼ばれたらドアをノックして、一例をして部屋に入る。その時には、審査官の強い視線が、自分の一挙手一投足を見ている。着席するように指示されて着席すると、緊張で口の中がカラカラである。
 ところが、日本経営士協会の第三次審査は、SKYPEで行われる。ただし、Webカメラ付きであることが条件である。
 商談室にノ一トPCを持ち込み、コンタクトを待つのである。胸がドキドキと打つのが解る。すると、約束の十五時きっかりに、耳慣れたSKYPEのコンタクトメロディーが流れてきた。
 いくつか、答えやすい質問の後で、案の定、資格取得の動機を訊かれた。秋元に言われていたので、回答方法を事前に考えていることにした。
 商社勤務をしていると、関係企業の社長さん達と会ったり、飲む席に臨んだりする機会に、彼らの悩みをいろいろと聞くことがある。その悩みに応えてあげたいとしても、商社としての立場から、彼らが充分満足できるような協力をすることができないことが多々ある。その問題解決の手伝いをするには、経営コンサルタントとして独立起業するのが最善と考える。
 その様なことを一気にしゃべったのであるが、後になって、何を言ったのか、どのように話したのか、全然記憶がない。完全にあがっていたのである。
 始業後、秋元からメールが入り、いつもの飲み屋で落ち合うことにした。
 彼と話していても、上の空・・・


 5月30日 P・D・C・A???

 昨日の面接と口頭試問の内容を反復した。
 面接は、「経営コンサルタントへの“秘密”の道」を隅から隅まで、二度以上目を通してあったので、それを基にスムーズに回答できたと思う。
 問題は、口頭試問だ。何を訊かれ、どのように答えたか、思い出せない。
 ただ一つ、覚えているのが「P・D・C・A」について訊かれたことである。「P・D・C・AのAとは何か」と問われたので、「Aは、Actionの頭文字です」と答え、Cとの関連を説明したように記憶している。
 その時に審査官である理事長が「Aと、Planとの関係はどうでしょうか」と言ったことを覚えているが、それについてなんと回答したのか記憶が定かでない。しかし、その質問の意図が読めない。
 アフターファイブで、秋元といつもの飲み屋で、私はウーロン茶、彼は水割りを飲みながら、秋元にこの件を訊ねたところ、そんな質問は出なかったという。そこで二人でこの件について話し合ったが、答えが出なかった。
 出たのは「質問をしておいて、なぜその答えを教えてくれないのだろう」という疑問であった。


 5月31日 前経営者の未払い金

 午前中は、月末ということもあり、課長として雑用が何かとある。
 午後、以前よりアポイントがあって、来客があった。
 取引先の知人で、文具店を営む人である。来社の趣旨を事前には分からなかったが、大切な取引先の関係だけに、とりあえず会うことにした。
 その人は、昨秋、その人の知り合いから文具店を買って欲しいというので、購入したのであるが、先日、前の経営者時代に店舗改装で工事代金百二十万円が未払いなので支払って欲しいと言うのである。
 前の経営者から、未払い費用があることを聞いていないので、彼の方に折衝するように話したところ、同じところで、同じ商品を、同じ商号を使って仕事をしているのであるから、当然、今の経営者がそれを支払う義務があると反論されているというのである。
 このような、法律的な問題を質問されても、私には解らない。
 幸い、大学の先輩が、うちの会社の法務部に所属しているので、その人に内線電話で相談することにした。ところが、彼は、九州の方に出張しているという。
 とりあえず、自分の専門外であることから、調べた上で回答することにした。
 今までの自分であれば、月末の忙しいときに、自分のビジネスとは直接関係のない、このようなことは迷惑であると考えたであろう。ところが、何となく、自分が経営コンサルタントになったような錯覚で、この課題を嬉しく思った。




                                    <続く>

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■■【今日の写真】 京都・六波羅蜜寺開山の空也上人

2013-06-08 21:02:15 | ◇経営特訓教室

■■【今日の写真】 京都・六波羅蜜寺開山の空也上人


 第60代醍醐天皇の皇子で、若くして五畿七道を巡り苦修練行、尾張国分寺で出家し、空也と称す。再び諸国を遍歴し、名山を訪ね、錬行を重ねると共に一切経をひもとき、教義の奥義を極める。天暦2年(946)叡山座主延勝より大乗戒を授かり光勝の称号を受けた。森羅万象に生命を感じ、ただ南無阿弥陀仏を称え、今日ある事を喜び、歓喜躍踊しつつ念仏を唱えた。上人は常に市民の中にあって伝道に励んだので、人々は親しみを込めて「市の聖」と呼び慣わした。

 上人が鞍馬山に閑居後、常々心の友としてその鳴声を愛した鹿を、定盛なる猟師が射殺したと知り、大変悲しんでその皮と角を請い受け、皮をかわごろもとし、角を杖頭につけて生涯我が身から離さなかったという。定盛も自らの殺生を悔いて上人の弟子となり、瓢をたたき、法曲を唱し、寒い夜もいとわず京中を巡行して衆生の能化につとめた。定盛は上人の遺風を伝えて茶筌を作り、これを世に広め、子孫は有髪の姿に黒衣をまとって踊り、念仏しながら瓢をたたいて市中を徘徊した。これが今六斎念仏として伝わっている。当山の空也踊躍念仏はさらにその源流である。(六波羅蜜寺パンフレットより)

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■■【経営情報・セミナー案内】 中小企業販売力強化支援モデル事業

2013-06-08 20:58:40 | ◇経営特訓教室

■■【経営情報・セミナー案内】 中小企業販売力強化支援モデル事業



icon30 経営コンサルタント歴35年の経験から、

  ◇ 経営者・管理職の皆様
  ◇ 経営コンサルタントを目指す人
  ◇ プロの経営コンサルタント

の皆様に、時宜に即した情報を毎日お届けしています。


icon22
【今日のブログ】 ←クリック

 本日お届けした、その他の記事が掲載されています。


経営情報


◆中小企業販売力強化支援モデル事業の公募を開始しました

 全国商工会連合会では、民間企業のノウハウを活用した販路開拓支援の基盤構築による中小企業の事業拡大と経営の安定を図るため、中小企業の国内外への販路開拓を支援する民間企業の先進的な取り組みを支援します。

[募集期間]5月22日(水)~6月21日(金)17時(必着)

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.shokokai.or.jp/top/Html/shinko/shinko-427.htm

◆食品輸出シンポジウムを開催します

ジェトロでは、香港・韓国およびマレーシアを取り上げ、それぞれの国・地域における食品市場トレンド、現地商慣習などの情報をご提供するシンポジウムを開催します。農林水産食品輸出ビジネスの創出・拡大に役立つ情報をご紹介しますので、是非ご参加下さい。

[開催日]福岡:6月3日(月)、広島:6月4日(火)
     大阪:6月5日(水)、仙台:6月6日(木)
[参加費]無料

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.jetro.go.jp/events/item/20130517463/

◆ベトナム南部ビンズン省投資環境セミナー&勉強会を行います

 中小機構では、ベトナム最大のビジネス拠点であるホーチミン市の北に隣接するビンズン省への進出をご検討されている方々を対象に、質疑応答形式の勉強会及びセミナーを開催致します。

[開催日]東京:6月11日(火)、大阪: 6月14日(金)
[場 所]東京商工会議所(東京都千代田区)、大阪商工会議所(大阪市中央区)
[参加費]無料

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
http://www.smrj.go.jp/keiei/kokusai/seminar2/078122.html

    出典: e-中小企業ネットマガジン



セミナー案内


■東京:初級財務研修 ―――■

 初級財務研修 第3回
                     資金の流れと損益のズレ その2
                     
                     【講師】 経営士・税理士  谷澤 佳彦 氏(日本経営士協会 理事)
                          http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/1065.htm?s

                    ■内 容:非償却資産、繰延資産、引当金

■対 象:日本経営士協会会員(入会申請中の方を含みます)
                         財務の基礎を理解する意欲ある人

■日 時:平成25年6月5日(水) 19:00~20:45
                         ※今年度から開講日・時間帯を変更しました

■会 場:日本経営士協会事務所
                         東京都文京区後楽2-3-10 白王ビル4F
                         http://www.jmca.or.jp/pdf/JMCA_Map.pdf

                    ■受講料:当日会場にてお支払い下さい
     日本経営士協会会員          2,000円/回
                         (但し、知修塾または経営士塾塾員は) 1,000円/回
                         非日本経営士協会会員         5,000円/回

■問合せ:日本経営士協会 事務局
>> http://www.jmca.or.jp/toiawase/

                    ●詳細情報・受講申込み
>> http://info.jmca.or.jp/seminar/301/detail/zai_s20130605.htm


■東京:知修塾 ―――■

 問題解決手法
 
 IV 発想のための問題解決技法

 経営士補  戸板 武志 氏
 経営士   酒井 闊  氏
 
【コーディネーター】 経営士  酒井 闊 氏
  http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/2091.htm?s

■概 要

 知修塾では、コンサルタントとして要求される能力の中でも、主に知識の修得と表現力を養うことを目的としています。

 知識の修得面では、当日のテーマについて、講演テーマと講演テーマ以外のテーマに関し、意見交換を行い、知識を広めていきます。

 統一教材「問題解決手法の知識」を中心に、「問題解決の思考方法、解決技法」をテーマとして採り上げ、問題解決のための「コンサルティング技術」を習得します。講演のテーマは、自分の得意分野や苦手の分野あるいは注力したい分野のテーマ作りを行い、調査・整理して、参加する方々を前にしてプレゼンテーション(報告)を行います。

 参加者は、そのプレゼンテーションの方法・内容に関して議論・討論を通して知識と表現力・実戦力を修得をしてゆきます。

 また、アドバイザー、コーディネーター、をはじめ参加者全員で、当日のテーマの範囲で、講演テーマ以外のテーマについても意見を交わし、知識を広げ、コミュニュケーション力を修得します。

■日 時:平成25年6月13日(木) 19:00~20:45

■会 場:白王ビル2F 大ホール
     東京都文京区後楽2-3-10 白王ビル2F
     http://www.jmca.or.jp/pdf/JMCA_Map.pdf

■受講料:塾員以外の方でも下記受講料で受講できます
     ビジター 2,000円/回
     会員   1,000円/回
     塾員   無料

■対 象:経営コンサルタントに関心ある人
     経営知識を吸収したい人
     人前で話をする技術を習得したい人
     プレゼンテーション技術を習得したい人

■問合せ:日本経営士協会 事務局
>> http://www.jmca.or.jp/toiawase/

●詳細情報
>> http://info.jmca.or.jp/seminar/301/detail/chi20130613.htm



■東京:中小企業経営革新塾 ―――■

 財務指標を理解して経営体質を強化!!!
 ~ 社長!決算書を金融機関に説明できますか! ~
 
 【講師】 経営士・税理士  谷澤 佳彦 氏(日本経営士協会 理事)
  http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/1065.htm?s

■概 要

決算書は、社長の経営の成果を表した通知簿・勲章です。この通知簿を読めない
・説明できない社長がいます。

あなたの会社では、税理士に伝票の束を渡し数値を纏めて貰うだけで、経理財務
が完了と思っておりませんか。もしそうであれば、経営者としては失格です。

決算書を読んで、説明できて、将来展望を描ければ、前向きに経営に取り組むこ
とができます。また社長の士気が向上すれば、従業員の士気も向上します。

このゼミナールでは、決算書の概要・財務指標の評価方法についてご紹介すると
ともに、金融機関との融資交渉のための経営指標や交渉術などについて、事例を
交えて分り易く、お話しいたします。

■日 時:平成25年6月19日(水) 18:30~20:45

■会 場:大田区産業プラザPIO 6階 E会議室
>> http://www.pio-ota.jp/plaza/map.html

■参加費:3,000円(当日徴収させていただきます)

■問合せ:俵経営コンサルタント事務所
>> TEL:090-7244-6058  E-Mail:info@consultor.jp

●詳細情報・受講申込み
>> http://www.consultor.jp/infomations.html


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■■【経営コンサルタントの独り言】  電力自由化はメリットを発揮するのか?

2013-06-08 12:26:14 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言

■■【経営コンサルタントの独り言】  電力自由化はメリットを発揮するのか?

 NHKの嶋津八生解説委員が電力自由化について解説していましたので、その解説をベースに私見をご紹介します。

◇ 世界一高額な電力料金

 戦後、日本の電力供給体制は国営から民間へと経営が移されました。しかし、経費が高まれば、それを価格に転嫁できるという仕組みから、先進国では世界で最も高い電力を日本国民は使わされています。

 福島第一原発自己では、東電の古い体質が浮き彫りになりました。電力料金を上げるのは「義務」であるという暴言さえ発せられました。しかし、それがあまり話題にならなかったことも不思議なことです。

 大手電力会社による「地域独占」と、「発送電一貫体制」の弊害が、欧米の「電力の自由化」動向で目覚めさせられた感じで、日本政府も要約動き始めました。

 「電力システムに関する改革方針」がようやく閣議決定し、電気事業法が改正の方向に向かった動き出しました。

◇ 日本政府の電力自由化案

 電力自由化をめぐる政府の基本方針では、5年後から7年後を最終ゴールに、電力の小売りの完全自由化、発送電の分離を目指すとしています。

 ただそのゴールをいきなり目指すのではなく、改革を3段階にわけ、電力制度を定めた電気事業法も順次改正し、段階的に自由化を進めていくとしています。

 第1段階として、2年後の2015年をめどに全国の電力の広域的な需給計画を立て、地域をまたいだ電力の需給調節に責任を持つ「広域系統運用機関」がつくられます。

 第2段階の2016年をめどに電力の小売りの全面自由化が実施され、家庭も含めて、どこの電力会社からでも電気が買えるようになります。

 第3段階は、2018年から2020年をめどに、料金規制の撤廃―つまり家庭用の電気の料金についても、各電力会社が自由に決めた値段で売ることができる。逆に消費者の立場からすれば、各電力会社の提示する多様な料金メニュを見比べて選べるようになります。

 私見では、あまりにもテンポが遅すぎるように思えます。

 第3段階に入ってようやく、既存の電力会社は、それぞれが社内に持っている送電部門を切り離して別会社を作るという、いわゆる発送電分離が実施されるのです。

◇ 送配電会社と民間放送ネットワークの類似

 発送電分離が確立すると、各地域に作られる送配電会社は地域内に安定的に電力供給することが求められます。

 そのために新電力の発電設備から供給される電力についてもすべて目配りした上で、基本的に域内の電力の需要と供給が一致するように、需給の安定に努めることになります。そして地域送電会社を全国レベルで統括し、全体の需給安定を図るのは、この「広域系統運用機関」ということになります。

 テレビの民間放送局がネットを作るように、他の地域送電会社との連携が必要となります。

 嶋津解説委員の解説に戻りましょう。

 電力自由化のこれまでの経緯をたどりますと、日本も実は1990年代から世界的に自由主義の経済学が全盛を極め、電力の自由化を進めてきているのですね。自由化を進め競争を促進すれば、消費者や企業は安い電力を買う事が出来るようになるという論理からです。

 その結果、大口ユーザーは、地元の電力会社ではなく、入札によって、一番安い価格を提示した新電力から買うことができるようになりました。しかし、現実には地域電力会社の競争力が強く新電力の獲得シェアはわずか4%程度にとどまっているのです。

 家庭用などの小口のユーザーに対しては自由化が見送られ、選択の余地はありません。ただし、売電ができるようになったことは、ソーラー発電などを促進する一助になりました。

◇ 発送電分離完全自由化の真の理由

 発送電分離に関する法律が大企業偏重など不充分な内容で、自然エネルギーを供給する電力会社から自由に電力を買う事ができないことに対して、小規模な個人などで風力や太陽光といった自然エネルギーを使うことを希望する家庭などから多いに不満が出てきました。

 今回、政府が電力の完全自由化に向かうことになった原点は福島第一原発の事故にあることは想像がつきます。何かことが起こらないと動かないのが日本の政府や御役人です。

 事故を起こした東京電力に対する激しい批判が起きる中で「東電は売れる資産はすべて売って賠償や復旧に取り組め。発送電分離して送電設備も売ればよいではないか」という議論が持ち上がりました。

 原発の再稼働によって電力の供給の安定化をめざす政府としては、こうした世論の厳しい空気を無視することができなくなって、ようやく神輿を上げたのです。前回、宿題として残されていた発送電分離を含む完全自由化に改めて取り組むことにならざるを得なくなったのです。

◇ 発送電分離自由化の意義

 嶋津解説委員は、発送電分離完全自由化の意義について次のように解説しています。

1.一般的には、競争が促進されれば電力料金は下がるはずです。

2.家庭でも好きな電力会社から買えるようになると言う消費者の選択権が広がるというメリットはあります。

3.新規参入者が増えることが期待されます。マンション業者が、販売したマンションへの電力の販売を手掛けるといった動きも出てきそうです。発電部門でも、例えば製鉄会社の神戸製鋼所が、内陸部の栃木県でガス火力発電所の建設を進めると言った、あたらしい動きが出始めています。

4.競争が促進されれば、新しい技術革新が刺激され、日本経済の成長力の強化に繋がると言う期待もあります。

 自由化されることにより、電力会社間に競争が生まれます。それにより、効率化に向けての努力もせざるを得ません。新しいエネルギー資源開発に取り組む企業が算入してくるでしょう。送電システムについても、環境問題先進国である日本ですから、革新的な考え方が生み出される可能性もでてきます。それをグローバルに展開する企業が出てきて欲しいですね。

◇ 発送電分離自由化のマイナス面

 それでは、自由化により電気料金は値下がりするのでしょうか?

 現状、電力業界は、原発の代わりに、コスト高を承知でLNGや石油火力をフル稼働させています。試算によると年間3兆円もコストが余計にかかるけいさんです。赤字の各電力会社の値上げも認められました。

 新規参入の新電力会社なら、安い電力を提供できるという見通しは実はないのです。なぜなら発電に用いるエネルギー源であるLNGやシェールガス・オイルなどの安価での輸入まだ先の話です。

 競争が促進されれば、値上がり幅がある程度抑えられる可能性はありますが、発電会社の体力低下にも繋がります。効果もそれほど期待できないでしょう。

 ここで電力自由化のマイナス面を、嶋津解説委員の見方をみてみましょう。

 私と同様に、電力会社の経営基盤の弱体化が最大の懸念材料と見ています。

 原発の再稼働の見通しがなかなか立っていません。しかも安全規制面から今後、原発の廃炉に追い込まれ経営基盤が揺らぐような電力会社が出てくることも懸念されます。社債の発行など電力会社の資金調達の環境は悪化し、設備投資を難しくする恐れが出てきています。

 発送電分離を前提にして、電力会社が資産を分割し、送電部門の別会社化を迫る自由化は、経営悪化に拍車をかけることは必定でしょう。

 株価など資産価値が低下したところで、海外の投資ファンドが算入してくることは目に見えてきます。利益優先で、ユーザー無視な経営が行われるでしょう。

◇ 発送電分離完全自由化をどのように進めていくべきか

 まずは政府のリーダーシップが必要です。

 政府は、各電力会社が原発の運転停止によって経営が悪化し、資金調達に困難をきたしている現状の改善に向け、経営安定化に対しての支援策を早期に明確化して、電力会社や国民に示すべきです。

 嶋津解説委員によりますと「政府が原子力の再稼働を保証する」と明言していませんが、電力自由化は原発の再稼働問題と微妙に絡み合いながら進んでいくという見解です。

 日本の電力供給は、中長期的に原発の比率が低下し、一方で出力が一定しない不安定な電源である再生可能エネルギーの比率が高まっていくでしょう。その結果、安定供給が難しくなっていく傾向は避けがたいです。

 ニューヨークやカリフォルニアではっせいしたようなブラックアウト(大停電)を絶対に避けなければなりません。いかに安定供給を確保しつつ、自由化を進めていくのか、用意周到な準備のもとでの完全自由化推進が最大の課題と考えます。


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■■【一口情報】 日記を読んで経営コンサルタントを目指す人のノウハウがわかる

2013-06-08 12:02:59 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■■【一口情報】 日記を読んで経営コンサルタントを目指す人のノウハウがわかる

 5月下旬を振り返る 


 「中小企業診断士の試験に合格しないと経営コンサルタントにはなれない」 

 その様に思い込まれています。

 ”私”は、その様な間違えた常識にとらわれず、経営コンサルタントへの道を歩んできました。

 その様な私の体験が凝集されている日記です。


【小説 新米経営コンサルタント竹根の起業日記】
経営コンサルタントのありし日

                          <プロジェクトX風に読む>

 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記である。私の分身とも言える友人が、文才のない私に代わって書いてくれることになった。
                           これから経営コンサルタントとして独立起業をしようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語る。
 ただし、ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係のないことである。また、この日記を参考にして生じた君もしくは君の関係者に発生した問題については、当方は一切関知しない。
                           では、諸君の成功を祈る。

【ご挨拶】

                           小説・経営コンサルタント竹根好助シリーズは、私の生涯の友人で、私の経営コンサルタント業について、私以上に詳しく理解している作家千平紗門氏の作です。当ブログでも彼の作品の一つを連載したことがあります。
                           この度、千平紗門氏が、竹根好助の若かりし頃を現代に置き換え、これから経営コンサルタントを目指す人、経営コンサルタント業を始めたばかりの人を対象に、日記風に紹介して下さります。
                           上記の人だけではなく、すでに経営コンサルタントとしてご活躍の先生や企業の経営者・管理職の方々にも何らかの示唆があると思います。
                           私の昔話が、現代に置き換わって紹介されるのを読ませていただき、何となくこそばゆい思いをしています。
                           日記ですので、小説のように起承転結があるわけではないですが、日々、何かを読者の皆さんに感じ取っていただければ幸いです。

【初めてお読みになる方】

                           初めての方で、これから経営コンサルタントを目指そうという場合には、初回からお読みになることをお勧めします。このブログは、毎日20時30分頃発信するようにしていますが、翌朝7時過ぎに、再掲載もしています。

【バックナンバーの読み方】 ←クリック

 バックナンバーは、上記をクリックして、【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】のカテゴリーで読みたい日のブログをクリックすると読むことができます。当該日を開いた後、そのブログの最後に「同じテーマの記事」の下に3日前までのブログのリンクが貼られていますので、それをクリックしますと3日間のバックナンバーを読むことができます。


                          【あらすじ

                           かねてより経営コンサルタント業に興味を持っている竹根好助は35歳の商社マンである。4月1日に妻にサラリーマンを辞めることを告げたが、エイプリルフールと間違われて相手にされなかった。
                           通勤途上で、「経営コンサルタント」をキーワードとしてグーグルで検索したところ、トップに表示された「経営コンサルタントへの道」というページが妙に気になり、毎日のように開くようになった。
                           そのサイト運営者の「愛」という人に俄然興味を持つようになった。愛コンサルタントという男のプロフィールをそのサイトから見ることにした。「経営コンサルタント不要な企業作り」というコンセプトには驚きと共に、共感を覚えた。
                           私は、多分返事は来ないだろうと思いつつも、思い切って、愛コンサルタントにメールを出した。大物から返事が来るわけはないと思いながらも返事を心待ちにしているとメールが愛コンサルタントからメールが来た。それだけではなく、若手経営コンサルタントの勉強会に誘いの声がかかった。
                           知修塾が開始される前に、愛コンサルタントは貴重な時間を割いて、経営コンサルタント業界などについて親切に、わかりやすく説明してくれた。知修塾は、若手経営コンサルタントが交代で講師を務めて「問題解決手法」という課題に取り組んでいた。
                           私は、知修塾に参加している協会会員がお互いを「先生」と読んでいることが奇異に感じられた。メールでそのことを書くと早速、その理由が返信されてきた。
                           これまで経営コンサルタントというのは、あまりよいイメージを持っていなかったが、この協会の対応や会員を見ていて、それが間違いであったことに気がついた。
                           経営コンサルタントに特化したメールマガジンが、協会から毎月7回発行されているので購読申込をした。早速配信されてきたが、なんと500号近くも続いている、その持続力に敬服した。
                           経営士・コンサルタントという言葉が気になり、また同じサイトを開くと経営コンサルタントの資格についての記述とともに「中小企業診断士だけが経営コンサルタント資格ではない」というショッキングな表現が目に留まった。そのページに入ると、まずは、経営コンサルタントの歴史について書かれていた。日本経営士協会が他に知られる著名な組織・団体・会社よりも早く、日本で最初にできた経営コンサルタント組織であることがわかる。
                           経営士は、実務経験や専門性の高さが評価され、暗記科目的なテストではないという実践的な経営コンサルタント資格であることが分かった。何とかこの資格を取りたいという気持ちが、ライバルを夢で見るほどになったので、日曜日にかかわらず、親友であるライバルでもある秋元に会うことにした。
                           経営コンサルタントという職業は、どのようなことをするのか、具体的に知らないことに気がついた。ましてや経営コンサルタントにもいろいろなタイプがあるとは思いもしなかった。いわんや、経営コンサルタントにも「ドメイン」が重要であるとはつゆ知らずでいた。
                           私は、経営コンサルタントになりたいという漠然とした気持ちはあるものの、具体的なドメインなど、考えてもみなかった。ところが、秋元はすでに自分のドメインのフレームができはじめているのである。ライバル心がムラムラと沸き上がる。その様な折に、メールマガジンで「短期資格取得集中講座」という記事を読んだ。秋元もその講座を受講する気になっているので、一緒に受講することにした。しかし、妻が承知するのか、難関をくぐり抜けるのか、心配になった。躊躇しながらも妻に話すと、あっけなく認めてくれた。
                           講座受注で取得できるという経営士補という資格が何か、どのような資格なのか、分からなくて悶々としていた。日本経営士協会のサイトを見て、ストンときたわけではないが、何となく理解できた。すなわち経営士補とは、コンサルタントのアシスタントができるよちよち歩きの状態で、将来一人前になる前の人に与えられる資格であることが分かった。今年のゴールデンウィークは、子供達がかわいそうだが、受講することにし、申込書を書いた。
                           翌日、受講受諾のメールが届いただけではなく、会員待遇で受講料を支払えば良いという特別な取り計らいがあった。非常に良心的な団体であることを再確認できた私と秋元は、入会手続きに入ることにし、書類を揃えた。
                           いよいよ連休後半、短期集中講座が始まった。協会の歴史と基本理念の説明があった。その中で「共業・共用・共育」という聞き慣れない言葉ができた。講義の進め方も、大学の授業とは異なり、質問が矢継ぎ早に出てきて気が抜けない。発想の瞬発力が経営コンサルタントには必要だからである。
                           連休最終日は家族サービス。
                           短期集中講座で経営士補の資格取得にはホームタスクの提出と、それが合格点以上出なければならない。眠い目をこすりこすり取り組んだ。カナダからの来客やそのアテンドで自分の時間をなかなか取れない。何とか時間を作ってようやくホームタスクが完成し、提出することができた。
                           ホッとしたところで協会への入会審査の通知が来た。面接する側にいる私は、社会人になって初めて外部の面接試験を受けることになる。念のため、面接のためのにわか勉強を始めた。充分な準備もできないまま、一次審査に望んだ。その結果は・・・・・
 自分自身のことが気になっているのに、仕事の上での問題はいろいろと発生してくる。名古屋から女性経営者がアポなしで飛び込んできた。自動車産業だけではなく、いろいろな産業にショックを与えるような塗料の特許が取れたという。しかし、商社の宿命で、信用調査にとおるような起業としか取引ができない。熱の籠もった社長の話を聞いていると何とかしてやりたいが、自分もサラリーマンのみである。
                           仕事だけではなく、二次審査に臨んだ。自信はなかったが、なんと私も親友の秋元も同時合格である。いよいよ最後の三次審査に挑戦することになる。準備として何をしたら良いのだろうか、と迷っていると、三次審査にマッチした「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という書籍を手に入れることができ、隅から隅まで複数回目を通した。
                           三次審査は、自分でも失敗したと思った。P・D・C・AサイクルのActionについて説明せよと問われて、回答したものの、あまりにも平凡な答えしかできなかったのである。

【登場人物・団体・企業】
◇ 竹根好助
                           若き日の竹根、35歳の商社マン、2013年4月1日に経営コンサルタントとしての独立起業を考える。
◇ 秋元
                           竹根の大学時代からの親友。教育学部で数学を専攻
◇ 中塩
                           竹根の隣席にいる一年先輩の同僚
◇ 日本経営士協会
                           経営コンサルタント業界で最初にできた資格付与・育成の団体。首都圏で「知修塾」という若手コンサルタント育成講座を毎月開催している。
◇ SB社
                           パソコンソフトウェアの流通業者で出版も手がける

 5月25日 口頭試問の準備

 一泊の金沢出張は、何となく疲労感を残した。毎週末通り、早朝散歩に出た。歩きながらというのは、意外とアイディアが出るのに、今朝は違った。口頭試問では、どんなことを訊かれるのだろう。理事長という人は、落ち着いた真摯に見えたが、知修塾で最後にコメントをするときの気迫は、体験に基づいた話であったが、厳しさが語感から伝わってきた。
 そんなことを考えているうちに、気がついたらいつものコースから自宅に戻っていた。
 落ち着かないので、朝食後のコーヒーを飲みながら秋元に電話をしてみた。彼も同じように落ち着かないという。


 5月26日 経営コンサルタントへの“秘密”の道

 午前中は、毎日曜日の日課となっている早朝散歩と妻のスーパーマーケットへの同行をいつも通りやった。しかし、いつもと異なるのは第三次審査である。理事長の面接と口頭試問と言うことであるが、どのようなことを訊かれるのか、昨日の電話でも秋元も思いつかないという。
 昼のちょっと前のことである。秋元から電話があった。少々興奮気味である。
 彼によると、日本経営士協会の知修塾に参加したときにあった、先輩会員に第三次審査のことでメールを出したら、その返事が返ってきたという。そのメールには、素晴らしいニュースが書かれていたのである。
 理事長が執筆している「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という書籍があって、協会事務所で入手できるという。この本は、「経営コンサルタントのバイブル」と呼ばれていると、その先輩がメールに認めていたそうである。
 秋元が明日の昼休みを利用して、2冊買ってくると言うのでそれに甘えることにした。
 久しぶりに、経営コンサルタントへの道サイトを開いてみた。そのサイトでも、件の書籍紹介があるのに、今まで気がつかないでいた。経営コンサルタントになるひとの六十%が見るサイトと言うだけあって、経営コンサルタントになろうとする人の最低限度の情報はこのサイトから得られることを改めて認識した。


 5月27日 経営コンサルタントへの道が近づく

 夕方帰宅時間を過ぎたところで、秋元が会社の私の席に、「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という書籍を届けてくれた。それほど厚い書籍ではないが、定価1000円であるが、二冊を無料でもらってきたという。
 新規入会者には、この書籍がプレゼントされるので、入会は三次審査を残すだけなのでほぼ確実だろうと言うことで、事務局の人が無償提供してくれたのである。
 金儲け主義でない、この協会が益々気に入った。
 帰宅の電車内でこの本をひもとくと、日本経営士協会の歴史、経営コンサルタントとはどのような職業か、何を勉強したら良いのか、どのように顧客を開拓したら良いのか、等々経営コンサルタントとなる人が知りたいことが網羅されている。
 夕食後も含めて、一気に読んだ。なんだか自信が湧いてきた。


 5月28日 経営コンサルタントのバイブル

 朝の通勤時間は、何となくいつもより混んでいて、座席を立つ人もなく、立ったままである。昨日入手した「経営コンサルタントへの“秘密”の道」という書籍を読み直した。
 信頼できる経営コンサルタントというところで、「専門分野が明確」という項目があった。昨日は、素通りしてしまったようで、読み返したことにより、この本に書かれていることをさらに理解することができる。「経営コンサルタントのバイブル」と言われるだけあって、経験から滲み出てくるアドバイスである。


 5月29日 三次面接審査

 いよいよ日本経営士協会の第三次審査である。
 試験というと、通常は所定の会場まで出かけていって、呼ばれるまで順番を待つ。呼ばれたらドアをノックして、一例をして部屋に入る。その時には、審査官の強い視線が、自分の一挙手一投足を見ている。着席するように指示されて着席すると、緊張で口の中がカラカラである。
 ところが、日本経営士協会の第三次審査は、SKYPEで行われる。ただし、Webカメラ付きであることが条件である。
 商談室にノ一トPCを持ち込み、コンタクトを待つのである。胸がドキドキと打つのが解る。すると、約束の十五時きっかりに、耳慣れたSKYPEのコンタクトメロディーが流れてきた。
 いくつか、答えやすい質問の後で、案の定、資格取得の動機を訊かれた。秋元に言われていたので、回答方法を事前に考えていることにした。
 商社勤務をしていると、関係企業の社長さん達と会ったり、飲む席に臨んだりする機会に、彼らの悩みをいろいろと聞くことがある。その悩みに応えてあげたいとしても、商社としての立場から、彼らが充分満足できるような協力をすることができないことが多々ある。その問題解決の手伝いをするには、経営コンサルタントとして独立起業するのが最善と考える。
 その様なことを一気にしゃべったのであるが、後になって、何を言ったのか、どのように話したのか、全然記憶がない。完全にあがっていたのである。
 始業後、秋元からメールが入り、いつもの飲み屋で落ち合うことにした。
 彼と話していても、上の空・・・


 5月30日 P・D・C・A???

 昨日の面接と口頭試問の内容を反復した。
 面接は、「経営コンサルタントへの“秘密”の道」を隅から隅まで、二度以上目を通してあったので、それを基にスムーズに回答できたと思う。
 問題は、口頭試問だ。何を訊かれ、どのように答えたか、思い出せない。
 ただ一つ、覚えているのが「P・D・C・A」について訊かれたことである。「P・D・C・AのAとは何か」と問われたので、「Aは、Actionの頭文字です」と答え、Cとの関連を説明したように記憶している。
 その時に審査官である理事長が「Aと、Planとの関係はどうでしょうか」と言ったことを覚えているが、それについてなんと回答したのか記憶が定かでない。しかし、その質問の意図が読めない。
 アフターファイブで、秋元といつもの飲み屋で、私はウーロン茶、彼は水割りを飲みながら、秋元にこの件を訊ねたところ、そんな質問は出なかったという。そこで二人でこの件について話し合ったが、答えが出なかった。
 出たのは「質問をしておいて、なぜその答えを教えてくれないのだろう」という疑問であった。


 5月31日 前経営者の未払い金

 午前中は、月末ということもあり、課長として雑用が何かとある。
 午後、以前よりアポイントがあって、来客があった。
 取引先の知人で、文具店を営む人である。来社の趣旨を事前には分からなかったが、大切な取引先の関係だけに、とりあえず会うことにした。
 その人は、昨秋、その人の知り合いから文具店を買って欲しいというので、購入したのであるが、先日、前の経営者時代に店舗改装で工事代金百二十万円が未払いなので支払って欲しいと言うのである。
 前の経営者から、未払い費用があることを聞いていないので、彼の方に折衝するように話したところ、同じところで、同じ商品を、同じ商号を使って仕事をしているのであるから、当然、今の経営者がそれを支払う義務があると反論されているというのである。
 このような、法律的な問題を質問されても、私には解らない。
 幸い、大学の先輩が、うちの会社の法務部に所属しているので、その人に内線電話で相談することにした。ところが、彼は、九州の方に出張しているという。
 とりあえず、自分の専門外であることから、調べた上で回答することにした。
 今までの自分であれば、月末の忙しいときに、自分のビジネスとは直接関係のない、このようなことは迷惑であると考えたであろう。ところが、何となく、自分が経営コンサルタントになったような錯覚で、この課題を嬉しく思った。




                                    <続く>

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■■【経営コンサルタントの独り言】 日本が進むべき方向

2013-06-08 05:10:00 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言
 
       
      ブログを更新しました。 『■■【日本経済の読み方】 日本が進むべき方向 5 近況のエッセンスをコンパクトにまとめました』 http://t.co/rnBeVaFHeh    
     
 
       
      ブログを更新しました。 『■■経営コンサルタントになるには??【経営コンサルタント道場】』 http://t.co/PntZLSYgja    
     
 
       
      ■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月13日 経営士補資格の価値 http://t.co/PcPYNCzYJp    
     
 
       
      ■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月12日 コンサルティングの手法 http://t.co/6ikozgXW8q    
     
 
       
      ■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月11日 クライアント http://t.co/ElRKtBJuEn    
     
 
       
      ブログを更新しました。 『■■【経営情報・セミナー案内】 社長!決算書を金融機関に説明できますか!』 http://t.co/NAe0WMAdni    
     
 
       
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      ブログを更新しました。 『■■【日刊経営マガジン 独善解説】 日本が進むべき方向 ありかた』 http://t.co/wiC6At23Iw    
     
 
       
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      ブログを更新しました。 『■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月6日 会員専用サイト』 http://t.co/3yqC5qel6p    
     

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■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月7日 入会手続

2013-06-08 05:07:26 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 6月7日 入会手続



 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

【 注 】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。


【あらすじ】 【登場人物】 【作者紹介】 ←クリック

 6月7日 入会手続

 昼食を過ぎてから、合格通知に含まれていた送金手続用の書類に基づき、送金手続をした。

 入会金四万円、年会費二万四千円、併せて六万円以上になる。アシスタントコンサルタントの資格が取れ、自分の仕事にも役立つのであれば、高い買い物ではない。ボーナス前の今の時期には財布に厳しいが、妻も気持ちよく納得してくれた。

 送金手続き後、俺もいよいよ経営コンサルタントか~

 大きな声を出したい心境だった。

 6月6日 会員専用サイト

 一昨日届いた合格通知の中に、会員専用サイトのIDとパスワードが記されている書類があった。会員専用のサイトがあるとは思っても見なかったが、会員サービスに力が入れられていることがわかる。早速、そのサイトを開こうとその書類を片手にパソコンに向かった。

 会員専用サイトは、専用のURLから開くことができるし、日本経営士協会のサイトのトップページからも会員専用サイトに入ることができる。会員専用サイトにログオンするIDとパスワードを書類に基づいて入力した。

 トップページが開くと、左側にメニューがある。会員に必要な情報や資料をこのサイトから入手できる。

 経営コンサルティング費用の決め方、契約書の書き方等々、経営コンサルティングを始めたばかりの者にはありがたい情報が満載されている。

 6月5日 経営士補資格は本当に価値があるのか?

 昨夜の秋元からの電話の時に約束したので、夕方いつもの飲み屋で落ち合うことにした。5時を回るとまもなく会社を出たのだが、秋元はもう来ていた。

 顔を合わせるなり、いきなり「良かったな!」と声を掛けてきた。実感がこもっていた。

「実は、まだ信じられないのだ」と私が言うと、それは自分もそうであると秋元も応えた。

 下戸の私であるが、ビールは一口だけ飲むことにしている。甘みをわずかに感じるビールは、それ以上、飲みたいと思わない。飲めないと言うこともあるが、どうも好きになれない。

 私は、経営士補という資格を取れたことに喜びを感じて入るが、何となく釈然としない気持ちが一方である。資格試験というと何年も一所懸命にやって、ようやく取得できると思っているのに、自分は大した勉強もしないで合格をしてしまっている。

 その思いを秋元にぶつけてみた。

 理系の秋元の説明は理路整然である。

 何も勉強をしなかったと言うが、三日間の講習は大学受験寺大にも経験したことのない集中力とハードの時間であった。充実した三日間といっても過言ではない。

 彼の説明の中で、最も納得のいったことは、日本経営士協会のコンセプトにある。

 資格取得をするための準備に何年もかかっているうちに、その内容は時代の流れと共に陳腐化してしまう。協会は、経営コンサルティングに必要な知識や情報、リテラシーを身につけながら、経験を重ねて成長する、その場や機会を提供してくれるところである。

 要は、一生勉強を続けながら、経営コンサルティングという業務をやって行けるようにしてくれるのが協会なのである。

 多くの資格試験や検定試験が、資格試験に合格すれば、そこで取得した内容を維持することができる。確かに取得のための試験は難しいが、その時の知識はすぐに陳腐化してしまう。資格を持っているだけで、自己研鑽をしなければ、試験を受けたまま成長がストップしてしまうのである。

 それに対して、日本経営士協会は、経営コンサルティングに必要な専門的な知識や情報を習得し、リフレッシュし、ブラッシュアップする機会を提供し続けてくれるのである。

 経営士補の上は、経営士Cクラス、そのうえにはさらにBやAクラスもあり、実践経験を重ねないと、知識だけでは昇格できない。

 アメリカの大学は、入試はそれほど難しくないが、進級や卒業が難しい。それに共通する部分がある。

 秋元が、延々三十分以上もかけて説明をしてくれた。

 何かすっきりすると共に、改めて自分が経営士補という資格を取れたことに誇りを覚えた。

 6月4日 合格!! 良い妻を持てた!!

  帰宅したら、分厚い郵便物が届いていた。また、ダイレクトメールだろうと思いながら、差出人を見ると日本経営士協会からである。急に胸がドキドキし始めた。人生の岐路とも言える判定であるので、合格と不合格では天と地の違いである。

 分厚いので、いろいろな説明書類が送られてきたのだろう。

 いや待て、不合格故に次の審査の案内が細かく記述されて可能性もある。

 やっぱりダメだったのかもしれない、と悪い方に気が回ってしまう。

 分厚い郵便物なので、しっかりと封がされている。そのためにすぐに開けられない。気持ちが焦るので、余計手がスムーズに動かないのである。

 書類を出すと一番上がカバリングレターでる。求める言葉が見つからずイライラすることが多いが、すぐに「合格」という目的の言葉を見つけることができた。経営コンサルタントの団体だけあって、文書の作り方もしっかりとしているなと変な関心をした。

 妻に「受かったよ」と声を掛けると、何のことなのかわからないらしくキョトンとしていた。「ほら、経営コンサルティングの審査結果だよ」と言うと、「そう、良かったわね」と喜びの言葉がすぐに戻って来た。

 多くの夫婦が、このような時に意外とあっさりとした反応で、喜びが半減すると言うが、私の妻は違う。良い妻を持てたことにも感謝することができた。

 秋元が、電話をよこした。彼も合格だそうだ。

 6月3日 商号と未払い費用

 月曜日定例の朝ミーティングや雑用を終えたところに、秘書業務をしてくれている女子社員がお茶を持ってきてくれた。ポッチャリしたかわいさを持つ彼女も、アラサーになり、少しずつ今期のことが気になる時期に来ていると思った。

 こんな素晴らしい女性を、世の中の男共は放置しているのはもったいない、とお茶をすすりながら彼女の横顔を眺めた。視線を感じたのか、私の方に視線を投げかけてきたので、慌ててしまった。

 にこりと笑顔を返してくれる彼女の思いやりに心の中で感謝をした。

 昨日の先輩からのメールを、目の前のパソコン画面に表示させながら、先日相談に来られた文具店の店主に電話をした。呼び出し音が二度鳴ったときに、元気よく彼の声が帰ってきた。それが何となく好感を持てた。いつの間にか、経営コンサルタントの思考になっているような気がした。

 先輩からのメールを見ながら、先日の相談内容について法律的な解説を始めた。

 知人から文具店を購入した場合に、商号を変更した場合、たとえ同じ業種であっても、同じ場所であっても、もし、前経営者が未払い費用について、彼に説明をしていなければ前経営者の未払い費用を、新店主は支払う必要はない。

 ただし、今回の場合には、前経営者の商号をそのまま使っているので、未払い費用が発生している工務店は、経営者が変わったことを知ることが必ずしもできないし、お店がそのまま存続しているとみなされててもやむを得ないので、相談者である新店主は、前経営者の未払い費用の支払い義務がある。

 このように説明をした。

 彼は、深くため息をついた。

 前経営者の未払い費用、百二十万円を支払わなければならないのであるから、当然のことである。

 しかし、法律は、弱者を完全に見限っている訳ではない。

 この文具店主は、工務店に支払義務はあるが、前経営者にその金額を請求することができることを伝えた。電話の向こうに、相談者のホッとした顔を見た。

 なるほど、経営コンサルタントというのは、相手の喜びを自分の喜びにできる、やりがいのある職業なのだと、私も嬉しくなった。

 6月2日 法律の理不尽

 一週間が早い。もう日曜日である。
 午後は、子供にねだられて、近所の公園でお茶を濁した。
 しかし、先日訪問してきた文具店主からの宿題が気になる。どのように解決したら良いのだろうか。
 そんな時、昨夕、法務部の先輩にメールを入れておいたので、出張中にもかかわらず、出先から返事のメールに気がついた。
 その返事を読みながら、何となく法律が、弱者の味方ではないように感じた。
 文具店を買い取った前に発生している未払い費用を、新たに購入した文具店主である、私に相談に来た人が、その未払い代金を支払わなければならないというのである。こんな理不尽なことを法律が定めているとは、法律は、困った人を助けるためにあるのではないのだろうかと憤慨した。
 しかし、先輩からのメールを読んでいるうちに、やはり法律は、救いの手もさしのべてくれているのだと解った。
 明日、例の文具店主に電話で、このことを伝えることができると、ホッとした。

 6月1日 法律と経営コンサルタント

 昨晩、譲り受けたお店の前経営者時代に起こした未払い費用の支払義務についていろいろと調べたが、法律の専門家でない私には手が終えないように思えた。

 いつもの土曜日のように、早朝散歩とクラシック音楽の鑑賞をした。何もしない訳には行かないと思い、ちょっと古いが六法全書を引っ張り出して、いろいろと調べてみた。解ったことは、法律というのは、似たようなことがあちらこちらにあって、どれに該当するのか、判断に迷うことである。

 今ひとつ、発見があった。中小企業を相手にする経営コンサルタントというのは、自分の専門外についての質問を受けることが多々ありそうであるということである。

「経営コンサルタントへの“秘密”の道」に書かれていた「自分のドメイン」ということは、自分の専門外の質問や課題に直面したときに「専門外ですので」と断るのではなく、その道の専門家が仲間にいるので、その人に相談してみるという答えを出せという教えであることにも気づいた。

 ■■「経営コンサルタントへの道」  ←クリック



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■■ 成層圏発見の日 【今日は何の日】6月8日

2013-06-08 05:05:15 | ◇経営特訓教室

■■ 成層圏発見の日 【今日は何の日】6月8日

■■ 成層圏発見の日

 2011年6月8日、ロシアのソユーズ宇宙船が古川聡さんを載せて国際宇宙ステーションに向けて出発しました。半年もの間長期滞在でミッションをつつがなくこなしてきました。

 一方でアメリカのスペースシャトルは、同じ年にその役目を終えるという報道が出ました。

 6月8日は、「成層圏発見の日」だそうです。1902年にフランスの気象学者テスラン・ド・ポールが成層圏を発見したことを記念して制定されました。

 成層圏は、地表からの高度10~15km以上のことで、それより下では空気が対流する対流圏です。空気の対流が雲を生むので、成層圏には雲がなく、各種の観測に適しています。ハッブル宇宙望遠鏡は、地上約600km上空を集会しているので当然成層圏にあるので、あのようなすばらしい成果を上げることができているのです。

 因みにジェット機の巡航は成層圏でなされるので、いつでも快晴です。

 1970年12月、私の若かりし頃、アメリカに赴任することになりました。生まれて初めて乗る飛行機が飛び立ち、雲の中を随分と長く飛行した末に雲海から出たときの感動はいまでも新鮮な記憶として残っています。

 雲の絨毯という言葉を聞いていましたが、私には雲の造形美として目に焼き付けられた気がします。真っ青な空を背景とした樹氷のような雲、太陽光を受けて真っ白なハイライト部分からのグラデーションはマンセルの色相環では表せないほどのバリエーションに心を打たれました。


■ 【今日は何の日】その他


◇ 横浜宝林寺開山忌
 
 

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