kenharuの日記

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キャブコンの雨漏り

2013-08-27 | 旅行記
たまたま「どんなキャブコンを買ったらいいか」という相談を受けたので、この話題を書く気になった。

キャブコンというのはキャンピングカーメーカーが、トラックの上に住宅を架装したものである。
住宅建設業者をビルダーと言うが、これと同じように、キャンピングカーメーカーもビルダーと呼ばれている。
どちらも住宅メーカーというわけだ。

大震災以降、大手のハウスメーカーは、いろんな耐震住宅を開発し提案している。
しかし、キャブコンほど耐震性能を必要とする住宅は他にないだろう。
走行すればカーブもあるし段差も踏む。車体をユッサユッサと大きく揺らしながらダート道を通ることもある。
キャンピングカーのビルダーは、「毎日が震度6」みたいな、過酷な使用に耐える住宅を作らねばならないのである。

揺られ続けると不具合が生じる。
そのひとつで、代表格なのが雨漏りだ。
車体が揺れるたびに、外壁パネルの接合部には、曲げやズレの応力が集中する。
接合部には、防水のため、弾力のあるコーキング剤を使っているのだが、破れることがある。
壁には外壁と内壁があるから、室内まで水が侵入しない限り、居住者は漏水に気づきにくい。
壁内部への雨水浸透で、骨材がボロボロに腐食していたという事例もある。

防水が破れたら、コーキングし直せば良いのだが、破れた場所を特定するのが困難だ。
パネルどうしの接合部はみっともないので、たいていの場合、その上に飾りを兼ねたモールを被せるなどして、隠している。だから破れても傷口が見えない。
水がどこから浸み込んで、どこへ流れたものか、長いモールを剥がしてみないと分からないのである。
おまけにそのモールも、防水のために全面をコーキングしてあるから、厄介な剥がし作業になる。

ボクのコルドバンクスは、この問題に関しては有利な設計になっている。
バンクと屋根と側壁が一体成型だし、僅かしかない接合部分には、それを隠すようなモール類が使われていない。
美観よりもメンテナンスフリーを考慮したデザインなのだろうと思う。

コルドバンクスはリヤの壁にパネルが使われている。
垂直な壁面だから雨漏りの懸念は小さいが、繋ぎ部分はスキマを広くとり、たっぷりとコーキング剤を挟んでいる。そして、それを丸見えのままにしてある。
リヤパネル周りの、矢印部分がコーキングのスキマだ。


その幅は2センチもある。


幅が広くてみっともないが、広いぶん、曲げやズレを吸収する能力は高い。
コーキング剤は汚れを吸い込んで黒ずむから、美観を重視する人には好まれないだろうが、機能性を優先するボクは、逆にこれが気に入っている。
コーキングが破れれば一目瞭然だからである。
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