kenharuの日記

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サリン事件から20年

2015-03-20 | その他
今日は地下鉄サリン事件から20年の記念日だそうで、地下鉄日比谷線の駅で行われた記念行事がテレビ放映されていた。
その映像で、駅員の制服が事件当時のモスグリーンから濃紺に変わっているのに気づいて、思わずほっとした。
モスグリーンを見るたびに、厭なサリン事件を思い出していたからである。

現役時代のボクは、地下鉄日比谷線の茅場町駅まで通勤していた。
あの日の朝、ボクの乗った電車は、地下鉄秋葉原駅で立ち往生した。
しばらくすると「この先で何らかの事故があった。運転再開の見込みは立たない」という車内放送が流れ、満員の乗客は全員が下ろされた。

秋葉原駅の先は、小伝馬町、人形町、茅場町、と続く。
サリン散布の実行犯である林は、地下鉄上野駅で乗車し、秋葉原駅でサリン入りポリ袋に穴を開けて逃亡。次の小伝馬町駅では、そのポリ袋を乗客がホームに蹴り出している。
そして、床に流れ出たサリンを吸った乗客たちが、その次の茅場町駅ホームに倒れ出た。
ボクの電車のたぶん2本前、時間で言えば6分ほど先行する電車内での事件である。

1本前の電車は、次の小伝馬町駅で立ち往生し、満員の乗客を、サリン袋の落ちているホームに下ろした。
小伝馬町駅のホームは猛烈に狭い。
大勢の通勤客がサリンを吸うことになって、小伝馬町駅の被害車数が最大になった。

間一髪で自分は無事に済んだものの、事件以降は、地下鉄日比谷線の制服を見るのが厭になった。
サリン20周年の今日、制服色が変わったことに初めて気づき、こんなブログを書く気になった。


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