道の駅「おこっぺ」の朝。
駐車場わきに設置された椅子に座っていると、頭上の木でハシブトガラスがボクを威嚇するような声で鳴き続けている。
樹木を見上げても巣らしきものは見当たらないが、もう1羽おとなしいカラスが居て、こいつはやかましいカラスに餌ねだりするような仕草が見えたから、巣立ちヒナではないかと思う。
巣立ちヒナが居れば、カラスはテリトリーを主張する可能性がある。
だとすると、スキを見せれば頭を突かれる。
油断なく見上げていると、やかましいカラスは鳴きながら木の枝を折って落とし始め、ボクが座っていた椅子の周りは枝だらけになった。
こんな大きな枝まで。
朝と夕方はチカ釣りをしたが、今日は不調だった。
釣り場には仲良くなったトラネコが居る。
ボクの傍に腹這って、声をかけると可愛い声で返事をしてくれる。
魚をあげても食べないから、ボクと同じく暇つぶしに来ているようだ。
仲良しではないが、すぐ近くまできて魚を狙うキツネも居る。
キツネとネコは敵対関係ではなく、双方とも無関心の風である。
今朝のカラスとは互いに邪魔者だったが、ネコとキツネは有益だった。
トラネコには癒されたし、キツネはさばいた魚のアラをきれいに片づけてくれた。
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