kenharuの日記

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托卵の攻防

2009-06-21 | 旅行記
昨夜は道の駅「富士見」にP泊。
この駅は隣に河川公園があり、奥のキャンプ場で給水が出来る。

再び昨日の原生花園へ。
午前はほとんど雨だったが、午後は曇りになった。
カッコウの托卵攻防シーンを撮影に来たという、地元のTさんと知り合った。
先日ここで撮ったという写真を見せてもらったが、カッコウとノビタキのバトルを見事に捉えていて、ため息の出るような写真ばかり。
「どうやったら、こんなのが撮れるのですか?」

Tさんと一緒にフィールドに立って、撮影の心構えとコツを教わり、実際の状況に応じて指導を受けることが出来た。
「カッコウが茂みに潜ったら、傍の何かでピントを合わせたまま半押しで待ち、何かの動きを感じたら、迷わずに連写する」
「動きを追ってカメラを振り、空振りを恐れずにシャッターを押す」
「良い写真を撮ろうと思うな。思えばシャッターを押せなくなる」
「とにかくシャッターを切ることが大事」
「そうすれば、眼に見えないシーンが撮れているものだ」

おあつらえ向きなことに、托卵に来たカッコウと、撃退しようとするノビタキとの攻防が、目の前で延々と繰り広げられたから、まさに実践指導。
Tさんは「そのシャッター音なら、きっと撮れていますよ」と言ってくれたが、再生してみると、本当に眼では見えていなかったシーンが幾つも撮れていて驚いた。
素晴らしい先生に出会えたのは幸運だった。
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原生花園で過ごす

2009-06-20 | 旅行記
今日からまた悪天候に逆戻り。
ぐずついた天気が1週間続くというから、もうウンザリ。
オロロン街道(232号)を北上し、道の駅「しょさんべつ」で、ちょいと休憩。
日本海を眺望できる高台にあり、公園、キャンプ場、野球場、パークゴルフが一緒になった駅だから、実に広々としている。
設備の手入れが良くて利用者が少なく、ここは絶好のP泊場所だ。

エゾカンゾウ満開の金浦原生花園で鳥探しをしていると、奄美大島で一緒にルリカケス観察をした町田のご夫妻に再会した。
鳥屋の業界は狭いものだ。
ノビタキの巣立ちヒナを見つけ、草むらに入り込んで給餌風景を撮影して遊んだ。



足もとの草むらに好物のワラビが沢山生えているのに気づいたので、ノビタキ撮りをやめてワラビ採りをした。
売れるほど採れるのだが、販売ルートが無いので自分の食べる分だけにした。
今晩はアク抜きをしよう♪。


雨が降りはじめたので、サイドオーニングの下に三脚を並べ、イスに座り込んで花園を眺めながら、夕方までをノンビリと過ごした。
雨宿りに来られた神戸のMさんと、野鳥情報の交換が出来た。
サイドオーニングは野鳥観察に便利である。
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羽幌のマイホームへ

2009-06-19 | 旅行記
島内を自転車で回って時間つぶしをしてから、昼前のフェリーに乗った。
来るときと同じように、大阪のバードウォッチャーとデッキから海鳥探し。
遠かったがウミスズメの姿が撮れた。
時々アザラシが顔を見せた。

羽幌港で下船し、道の駅「ほっと・はぼろ」脇の駐車場にとめたマイホームに帰り着くと、ほっと寛ぐ。
すっかり車上生活者だ。

安全な駐車場所を世話してくれた羽幌のSさんにお礼の電話をしてから、圧力釜で飯炊きをし、夕食を食べ始めたところにSさんが遊びに来た。
彼の趣味はハイブリットのワンボックスカーで単身車泊生活をすることだ。
ハイブリット車は1500ワットのAC電源が装備されているから、キャンピングカーのべース車に向いている。
ミニカップ納豆をかき回していると、「俺もそれを食べているよ」。
ミニトマト、ミニ豆腐を見て、「それも同じだ」。
パックのままのミニ豆腐に穴を開けて、そこに醤油を垂らすと、「俺は十文字の溝を掘る」
車泊生活は大同小異、みんな似たようなところに落ち着く。

夕方Oさんから「ク○ゲラのヒナ2羽が巣立ちました」とのメールが入った。
観察し続けた鳥の巣立ちというものは嬉しくもあり、寂しくもある。
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天売島(オロロン島)

2009-06-18 | 旅行記
今日と明日は穏やかに晴れるという予報なので、クルマを道の駅に停め、天売島行きのフェリーに乗った。
目的は、ウミガラス(オロロン鳥)とケイマフリの撮影、それにウトウの巣穴入り見物。
船上の1時間半はデッキで海鳥探しをしたが、穏やかすぎるせいか鳥影が少なかった。

ウミガラスとケイマフリは、島を一周する観光船に乗って撮影する予定だ。
10時発の観光船に乗ろうとしたら、「4人居なければ出航しません」と言う。
客は大阪のバードウォッチャーとボクの二人だけ。
次の便は12時と午後3時だが、いずれも4人集まりそうに思えない。
宿屋のオヤジに相談したら「3時の便にウチの団体さんを乗せるよ。久しぶりの好天だから乗らなきゃ損と言えば大丈夫!」。
これで助かった。
8羽ほどしか居ないというウミガラスも愛嬌顔のケイマフリも姿を見せてくれ、撮影も出来て大満足だった。

夜の7時になると、予約したウトウ見学ツアーのマイクロバスが迎えに来た。
暗くなると60万羽のウトウが一斉に岬の巣穴に戻って来る。
ウトウの巣穴地帯の真ん中で、帰巣を見物するというツアーだ。
写真は遊歩道の周りを埋め尽くす30万個の巣穴群。
この中では腹を空かせたヒナが親鳥を待っている。


薄暗闇の海上から、横殴りの雨のように海鳥が降ってくる。
頭上を、顔の横を、鳥の羽音が通過するのは驚きの体験だ。
ウトウはヒナに与える小魚をくわえているから、これを横取りしようと、多くのカモメが待ち構えている。
ウトウたちは空中のカモメをかわし、地上のカモメの間を転げるように走り抜けて、自分の巣穴に突進する。
先に帰巣したウトウたちも横取り合戦に加わるから、それはもう、すさまじい騒ぎである。

今年は小魚が少ないのだそうで、大半のウトウは魚をくわえていなかった。
ツアーガイドは「今年は巣立つヒナが減るだろう」と言っていた。
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羽幌へ

2009-06-17 | 旅行記
4時起床。
早起きはトシのせいではない。
昨夜は8時に寝床に入ったからだ。
早寝は電力節約のためで、これもトシのせいではない。

曇り空を見上げると、しばらくは降らないような雲行き。
念のための雨合羽をリュックに入れ、エゾライチョウを探してキトウシ森林公園を歩いた。
クマの出る場所ではないが、エゾライチョウも出なかった。

さて、今日はどこへ行こうか。
2週間もク○ゲラを観察し続けたので、そろそろ河岸を変えることにしよう。
お世話になったPさんとOご夫妻に連絡をしてから、羽幌に向けて北上した。

P泊は羽幌の道の駅「ほっと・はぼろ」。
この駅は街中だから買い物は便利だし、温泉、給水、無線LANがあり、静かに寝られる。
羽幌港からは天売島(オロロン島)行きのフェリーが出ている。
写真は道の駅の駐車場。
後の建物は情報収集させてもらった海鳥センター。
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エゾ梅雨

2009-06-16 | 旅行記
今日も曇り。時々霧雨が降り、夜は大雨になった。
連日のうっとうしい天候を嘆いたら、「エゾ梅雨と呼ぶのですよ」とOさん。
北海道に「気象庁定義の梅雨」は無いけれど、爽やかに晴れるということではなさそうだ。

家を出てから2週間が過ぎたので、午前中はコインランドリーで洗濯をしながら車内の大掃除をした。

午後は旭岳付近の林道を歩いてエゾライチョウを探したが、またしても空振り。
熊笹の生い茂る山奥なので、安全のためにクマ鈴をぶら下げて歩いたのだが、これが鳥除けになったのかな?

P泊は旭川の東方にある、東川町の道の駅「道草」。
ここは街中の駅だから買い物が便利だ。
フリースポットをやめてしまったそうで、無線LANが使えなくなっていてガッカリ。
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ク○ゲラのヒナ

2009-06-15 | 旅行記
今日もク○ゲラ観察ファミリーと、巣穴の前で過ごした。
どうやらヒナは三羽で、オスが1羽のようだ。
昨日あたりから、親鳥がフン運びをしなくなっているから、巣立ちは近そうだ。
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雨にも負けず鳥探し

2009-06-14 | 旅行記
昨日の土曜日は曇り時々雨の中でク○ゲラ観察。
巣穴前には毎日PさんとTご夫妻とSさんが居られるので、愉快に過ごすことが出来る。
平日はボクを含めて、いつもこの5人だけ。
まるでファミリーのように親しくしていただいたので、10日以上も滞在してしまった。

今日は本格的な雨。
公園の駐車場で朝食を済ませ、さて今日はどうしようかと思案し始めたら、PさんとTさんが現れた。
「エゾライチョウが出てるそうだけど、行くかい?」
渡りに船、二つ返事でご一緒させてもらった。

細かい雨が降る中を、旭川に近い山道を3人で歩いた。
エゾライチョウの声は聞こえたものの、残念ながら姿を見ることは出来なかった。
成果はキビタキ、オオルリ、それに山ウド。
山ウドは酢味噌和えにして、ビールのつまみにした。
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神楽岡公園

2009-06-12 | 旅行記
一昨日の夕方に旭川に入ったが、昨日は終日の雨で、外歩きはほとんど出来なかった。
今朝は、雨があがったばかりの神楽岡公園へ。
期待して歩き回ったのだが、どういう理由か鳥の気配が極端に少ない。

写真はニュウナイスズメの親子。
カメラを持ち出して、給餌の様子を撮影していると、中学生の団体を乗せた観光バスが何台も入ってきた。
中学生どもはスズメよりも賑やかにさえずる。
やかましくなった公園を逃げ出し、ク○ゲラの場所に舞い戻った。
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無料混浴露天風呂

2009-06-10 | 旅行記
5時起床。
濃霧の中、ヘッドライトをつけて十勝岳の中腹へ登った。
標高が高くなると霧が晴れ、十勝岳の頂上と噴煙が見えた。
高所から見下ろすと、先ほど通ってきた美瑛の町と丘は雲海に沈んでいる。
やっと晴れそうだ。
ミヤマカケスが鳴きながら、目の前を飛んでいった。
今日は鳥よりも、美瑛の丘の眺めを楽しむことにしよう。

吹上の無料混浴露天風呂で朝湯に浸かった。
浴槽が2つ並んでいて、そばに並べた数枚のスノコが脱衣場所になっている。
先客は70歳ぐらいのご老人で、3日に1回は通って来ているという。
あごまで湯に浸かりながら、面白い話を始めた。
「1人で浸かっていたら、20人ぐらいの女性客が入ってきたことがありましてね」
「この狭さに20人ですか!」
「人数の勢いなのか、全員ためらいもなくスッポンポン」
「それは・・・・災難でしたね」
「みんな同じものがついているのだから隠すことないでしょ!と言われましたよ」
「オバサンパワーだ。若いのは居ましたか?」
「だいたいが50歳前後。30代が1人居ました」
圧倒されながらも、ちゃんと観察している。
「ほう、それは良かったですねー」

朝湯を済ませ、駐車場に向かう坂を登りながら振り返ると、ご老人は相変わらず喉首まで湯に浸かって、気持ち良さそうに手足を伸ばしている。
「夢よもう一度」と思っているかのようでした。


美瑛の畑から十勝岳を望む。
Kenとharuの木が写っています(笑い)
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