散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

ウグイス、エナガ、オオアカゲラなど、極楽寺山続き

2020-03-31 00:46:19 | お出かけ

 


ウグイスくんがようよう姿をしっかりと見せながら
盛んに囀るようになりました。春ですな~。

 

 

 

蛇の池周辺のヤブの中を飛び回りながら、しばしば顔を出して
少し高い木の枝に止まって勢いよく囀ったりします。

 

 

 

近くにひと気があってもあまり逃げなくなりました。
春の興奮で大胆になっているのでしょうか。

 

 

 


キクイタダキを追いかけたり、ウグイスくんを追いかけたり、
こちらもちょっと忙しくなったりしますね。

 

他のおなじみの鳥さんにも目を向けようと、こちらはエナガさん。↓

 

 

 

そしてコガラさんね。↓

 

 

春らしい雰囲気のホオジロさん。↓

 

 


キツツキらしい鳴き声に惹かれて木のてっぺん辺りを見上げて
歩き回っていると、高い高い木の上に鳥影でした。 ↓

 

 

高すぎるのと逆光なのが残念。オオアカゲラです。まあ、証拠写真というところ。

 

そのうちキビタキとかオオルリなどもやってくればまったく春の賑わい。

新型コロナはだんだんと厳しい状況になってきておりますが、
年寄りの野山散策ぐらいは外出自粛からは外してほしいところですな。

 

もっともこちらは丸ごと不要不急のお年寄りでありますけど。

 

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なごりのキクイタダキでしょうか、極楽寺山

2020-03-30 12:08:03 | お出かけ

 

 

29日の極楽寺山。やや肌寒くもありますがまずまずの好天気。
心なしか、蛇の池周辺は親子連れやハイカーの方々で賑わっておりました。
関東関西での外出自粛も気にはなりながら、
野山には「3密」も当たらないということでしょうか。


ウグイスが本格的に囀り、すっかり春になった蛇の池周辺であります。
鳥さんたちもあちこちからその鳴き声を聞かせてくれます。

もう去ってしまったかと思われたキクイタダキがまだいてくれました。
しかも愛想よろしく、数羽の小集団が低木のアセビの木の周りに下りてきて、
相変わらず忙しく飛び跳ねております。

 

 

 

 

そして相変わらず、写真に収めるのは難しく、ピンボケばかりなのであります。

 

 

アセビの実は有毒性。啄んでいるのではないでしょう。
周りの虫でも探しているのでしょうか。

 

 

 

 

 

何度もシャッターのチャンスがあるのですが、やれやれでありますよ。

 

 

 

 


「いや難しいね~、マヒワはいないかしらねぇ、」

と、カメラを抱えた鳥見のおばちゃんは場所替えのようでありました。
後ほど行き会うと「マヒワがいましたよ、アオゲラも見ました。」
とのことでした。よろしゅうございました。


さて、ウグイスくんが活発になりました。上手に囀っております。
その他の鳥さんも含めてこちらは次の項に回しましょう。

 

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桜にシジュウカラ、ツバメも飛んでいます、地御前

2020-03-26 20:39:10 | お出かけ

野山ばかりを歩き回っていると、時には海辺のほうにも行ってみたくなります。
というわけで、土手の桜も咲き始めているという地御前まで。

 

 


遭遇率の高いカワセミくんですが、この日はなかなかシャイでありました。
チラ見はあるのですが、じっと止まってくれません。

「もしかして巣作りやってるかもしれんね。
警戒して気が立っとるような。落ち着きないし。」

と、鳥見の常連さんらしいおじさん。


しょうがないので、一部咲ほどのサクラに寄り付くシジュウカラです。↓

 

 

 

              

 

 

 

水面際をツバメさんが滑空しております。
飛んでいるツバメを写真に収めたいと思うのですがいつもうまくいきません。

そこでこのツバメさん、土手の斜面に時折止まってくれますので、
飛び立つところをねらってみました。

 

 

 

地面に止まるのはどうやら巣材集めのようですね。

 

 

 

 

海のほうでは天気の良い干潮。潮干狩りに人出です。

 

 

水鳥はずいぶんと少なくなっています。

ヒドリガモとオオバンのようです。↓

 

 

こちらはユリカモメ。もう夏羽の黒頭巾ですよ。↓

 

 


25日の暖かいおだやかな海岸でありました。

関東圏は首都封鎖かというパンデミックの本格的な襲来!??
さてさてこれからどうなっていきますことやら。大変ですよ。

 

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ヒレンジャク、モズ、ソウシチョウなど、植物公園

2020-03-24 00:48:28 | お出かけ

 

 

23日、のどかな日和の植物公園でした。春であります。

 

 

陽が高くなるにつれ、気温も上がり、とうとうセーターを脱ぐ羽目にもなりました。

鳥さんは、せいぜいエナガさんぐらいかと思っていましたら、 ↓

 

 

思いがけず、ヒレンジャクの小集団にバッタリの出会いであります。↓

 

 

 

 

一緒に見ていた鳥友のおばちゃんによれば、

「キレンジャクもいますよ。」

ということでしたが、うまく確認できませんでしたね。
5羽ぐらいを確認したところ、一斉に飛び去るのを見ますと
10数羽の群れでありました。

友人ハタさんがこの公園の上のほうでヒレンジャクを見たといいますから、
どうやらこの辺をぐるぐると回っているのでしょう。


こちらはモズさん。↓

 


あちらの枝、こちらの枝と止まってくれましたから、
せっかくですので追っかけてみましたよ。

 

 

 

そうして久々に見かけたソウシチョウです。 ↓

 

 

 

意外ときれいな鳴き声を聞かせると思ったら、たちまち茂みに入り込んで、
ガチャガチャと相変わらずの騒がしい鳴き声でした。

 

花々がきれいに咲いています。ソメイヨシノも開花し始めています。

ハナニレ。↓


                                                             ユキヤナギ。↓

                                                                 

モクレン。(バックの白いボケはコブシの花。)↓

 

 


もう間もなく桜も満開となって、春爛漫ということになりそうです。
そうなれば春の渡りの鳥さんも色々と出現してくれるでしょう。

新型コロナの流行は暗い影でありますけど、
季節はワクワクの春うららであります。

 

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エナガさんにウグイスくんです、極楽寺山

2020-03-21 16:28:35 | お出かけ

 

 

20日の極楽寺山。暖かいお天気でした。

ハイカーとともに、心なしかご年配の夫婦や
家族連れのお散歩が普段よりも多いかと思いました。
コロナ自粛でお山の森の中は比較的安全だということでしょう。


エナガさんが、マユの糸を引きちぎっています。

 

 

巣材集めのようです。エナガさんの巣作りはわりと早い目ですね。
もう繁殖期に入っているみたいですよ。


ウグイスくんが池の岸辺の藪の中をごそごそと飛び回っています。

 

 

そして時折、ヤブから顔を出して「ホケキョ!」であります。

 

 

 

高い木の梢で、繰り返し囀るところまではまだいきません。
でもさえずりもだいぶ上手になってきています。

 

 

こちらはヤマガラさんにミヤマホオジロ。

 

 

 

 

往復で見かけた車もちょっと多いような気がします。
車窓で見える公園はファミリーの来園者でいっぱいのようでした。
自粛とはいえさすがの三連休。
皆さん、コロナ騒ぎに一息入れたいところなのでしょう。

 

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再三のキクイタダキです、極楽寺山

2020-03-19 17:42:54 | お出かけ

 


近所の川筋にはもう燕さんが飛んでいます。早いですね。


極楽寺山に上がると二日前の雪が道路わきや林の中に少し残っていました。
でももう完全に春です。
ウグイスの囀りは、もうちょっと練習ね、という感じですが。

 

 

このところキクイタダキをよく見かけております。
エナガやコガラに混じって2,3羽のそれが高いところを飛び回っています。
スギやマツの繁みから飛んだと思ったら途中でホバーリングをして方向転換したりします。

 

 

 

動きがアトランダムでおまけに小さいので写真に撮るには相変わらず難敵です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までピンボケばかりですから、しっかりしたやつをと挑戦するのですが、

 

 

どうやら今回もうまくいかなかったようです。
やれやれですな。

 

渦中の新コロナ騒ぎ、ついついメディアの情報に目が行ってしまいますが、
あれよあれよという間に欧米が大変な状況。
その勢いは、コロナの型がもしかして違うのではないかと思ってしまいますね。

なかなか先の見通しがきかないなかで、
すっきりとした゛春うらら″という雰囲気にもならないでしょうか。

 

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キクイタダキ、コガラ、ミヤマホオジロなど、極楽寺山

2020-03-14 01:18:43 | お出かけ

 


11日、植物公園にルリビタキの青いオスもいますよ、という情報で
ちょっと覗いてみましたが、空振りでした。
モズさんとミヤマホオジロぐらいでありました。

 

 

ひさびさ、うらら池にカワセミが飛んでおりましたが、望遠も届かず、です。


しょうがないのでお花など。オキナグサ。↓

 

 

ネコヤナギ。早春の雰囲気ね。↓

 

 

 

13日は寒の戻りが来る前にと思って、極楽寺山まで。

春ののどかさであります。早春の野山は大変のびやかでよろしいです。
ウグイスは鳴き始めていますし(まだ練習中という感じですけど。)
鳥さんの鳴き声も色々混じって賑やかな雰囲気になってきています。

ですが、しっかりと鳥さんの姿が見られるというわけでもありません。
スギやマツの木の高い繁みの中だったり、カケスさんもチラ見だったりで、
なかなかうまくいきませんですね。


先日珍しく見かけたキクイタダキですが、今まで遭遇できなかったのが
不思議なほどあちこちの場所で出会うことができました。
それでも、写真に撮るとなると場所が悪かったりや相変わらずのすばしこさで
やはりうまくいかず、残念なことでありました。

 

 

高いところばかりで、証拠写真程度ですね。

 

 

 

でもほんの少しでも写真に納まってくれて良かったですよ。ピンボケですけど。

 

 

こちらは別の場所でのコガラさんね。

 

 

そしてヤマガラさんです。

 

 

コガラさんと一緒にキクイタダキも飛んでいたのですが、
ここでは撮り逃がしでした。


キクイタダキが戻ってきたかと思ったら、ミヤマホオジロでした。
大きさも飛び方も全然違いますよね。でも遠目でしたから。    ↓

 

 

 


せっかくの暖かさですが、週明けには寒の戻りがあるようです。
それをしのげばあとは本格的な春ということになるでしょうか。


新型コロナは終息の気配を見せませんな。
WHOのパンデミック宣言も今更!?という感じです。
オリンピックはまず無理でしょう。
何より医療崩壊を防ぐことが大事かと。

ひと気の少ない野山のお散歩は、とがめられそうもないということが、
自粛ムードの中、わたしとしては、とりあえずよろしいですな。

 

 

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ようやくのキクイタダキ、ついでにアオゲラさんも、極楽寺山

2020-03-09 23:40:19 | お出かけ

 

 

今季は初冬のころ、遠目に一度見たきりのキクイタダキだったのですが、
もっとしっかりと見たいと思いながら、なかなか見られないままでした。


蛇の池のあたりを巡っていると、ご年配の鳥見の方が

「この木に何度かやって来るよ~。待っていたらきっとまた来ますね。」

と、教えてくれました。でもってそのおじさんは帰られたのですが、
わたしは期待してその周辺を行きつ戻りつしながら待ってみました。

ですが、なかなか気配もしませんから、ついにその場を離れてさらにぶらぶら。

 

この日はわりと早めにやってきて、車の前をヤマドリが横切ったり、
広場に上がるといきなりカケスさんが目の先の枝に止まっていたりで、
幸先がよさそうに思えたのですが、
いずれもシャッターチャンスもない素早さで逃げられてしまったことで、
こんなドジばかりを踏んで終わりの日かなとも思ったのであります。


ウグイスが囀っています。まだ一鳴き二鳴きといったところですが、
さすがに春の雰囲気がしてきます。
鳥さんもそれなりに賑わっているようにも思えるのですが、姿を見せません。


随分と歩き回って疲れたところへ、アカマツの高い枝にようやく
見つけたのが久しぶりのアオゲラさんでしたよ。↓

 

 



枝被りでちょっと苦しいショットでした。


さらにエナガやヤマガラさんの鳴き声にひかれて芝生広場のほうへ上がると、

ようやくのキクイタダキ見っけでありました!! ↓

 

 

 

 

鳥見のおじさんの教えた場所とは違いますが、エナガに混じって飛んでいます。
相変わらず動きが激しいです。加えて遠めですからちょっとピンボケ。

 

 

 

 

ホオジロも現れて、囀りだしています。

ホオジロのオスです。↓

 

 

こちらはメスです。↓

 

 

ミヤマホオジロもヤブの中から姿を現してくれました。オスとメスです。↓

 

 

 

そして、こちらはおなじみのヤマガラさんね。↓

 

 

 

午後も遅くなって広場周辺の樹木に小鳥さんたちが賑わってきました。
他にシジュウカラ、ヒガラ、アトリ、マヒワ、ツグミなどです。


今日は空振りかと諦めての退散まぎわのことでありましたね。


少々暑いぐらいの好天気でありました。明日はどうやら雨模様。
天気が日替わりで変わっていきますが、
もう春はそこまでしっかりとやってきているようですよ。

 

 

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いつものカワセミくんとオオジュリンです、地御前

2020-03-05 17:25:48 | お出かけ

 

3日は、病院での検診。退院後3ヵ月のちのMR検査と採血でした。
ですので、終了後は例によって地御前の水路にお立ち寄りです。

いつものカワセミくんですよ。

 

 

 


そして、飛び去った後、やけに一か所でピーピーと鳴いているなと思ったら、
茂みの陰に2羽のカワセミくんです。メスとオスです。

 

 

 


ヨシの繁みではオオジュリンがお食事中。

 

 

 

 

おだやかな日和でしたが、その後は天気も下り坂。

そして5日の朝は少し冷え込んだと思いましたら、

極楽寺山に雪!でありましたね。

 

 

 

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早春の花とルリビタキなど、植物公園

2020-03-03 00:50:36 | お出かけ

 


植物公園へお出かけ。新型コロナ関連で展示室、大温室は閉館ですが、
公園には入場できます。ひと気は少なく至って静か。
でもぽかぽか陽気で、もうこのまま春になってしまいそうな雰囲気でした。


早春の河津桜です。↓

 

 

そして河津桜と紅梅ね。↓

 


梅林の階段を上がっていくと、ルリビタキ見っけであります。

 

 

メスばかりで、なかなか青いやつを見かけません。
ですが、もちろん、このメスだって十分可愛いのでありますよ。

 

 



 

あずま屋のところまで上がると、ベンチに鳥友のおばちゃん二人組。

「今さっきですけど、キクイタダキとサンショウクイが、その木の先端に。」

あらま、サンショウクイといえば夏鳥、もうやってきたりしているのでしょうか。
それにキクイタダキも見たいと思いながら思うように出会えない鳥さん。
タイミングの悪さが残念であります。


工大構内のヒレンジャクのことやらあれこれ、しばしの談笑。
キクイタダキだけでももう一度現れてくれないかと待ちましたが、
出現無しのようでありましたね。

代わりに頭上でチロチロと鳴くのはカワラヒワでした。↓

 

 


日本庭園の枝垂れ梅も奇麗に咲いています。
こちらは桃の花。 ↓

 

 

植物は詳しくないのですが、人が熱心に眺めていると、
真似して撮影してみたりします。
早春の花のようです。ユキワリイチゲと教えてもらいました。↓

 

 


そしてやぶの中で、ミヤマホオジロです。↓

 

 




もう一度、梅林のほうに寄って、メジロさんにご挨拶。↓

 

 

 

園内をめぐっている最中にハタさんから電話。

「工大のヒレンジャク、もう一羽もおらんよ~。」

どうやら、次の餌場を求めて散ってしまったようであります。


春の陽気にすっかり浸ってしまうこの日のお散歩でありました。
キクイタダキとサンショウクイは残念でしたけど。

三寒四温はまだまだ続くにしても、
極端に冷え込むことはもうなさそうですな。たぶん。

 

 

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赤い実を食べ尽くし餌場を探す、ヒレンジャク

2020-03-02 00:33:25 | 日記

 


連日、工大構内を覗いてみています。

29日小雨です。ピラカンサの植え込みに時折は下りてきます。
でも赤い実はずいぶんと少なくなっています。

 

                                                         

 

 

 

 

そして残り少ない赤い実を奪い合うかのようでした。

 

 

 

 

雨でしたからこの日は短時間で退散。カメラもちょっと濡れてしまいました。


3月1日、覗いてみるとバードウォッチャーの方々が5,6人お出ましです。
探鳥会でよくお見掛けする面々のようでした。


ヒレンジャクのほうはお山の高い木にはまだ止まっておりますが、
群れの規模はおよそ半分以下、そして植え込みのほうの赤い実はほぼ全滅。
どうやら食べ尽くしてしまったたようでありました。

 

 

 


そして時折、西へ東へと小さな群れに分かれて飛んで行っては戻ってきます。
次の餌場を探し回っているのでしょう。


さあ、次はどのあたりに出没するのでありましょうか。
お散歩も目を光らせて、気を張っておかないといけませんね。

 

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古井由吉が亡くなりました、哀悼

2020-03-01 00:08:47 | 

新型コロナで、大変そうな騒ぎの中、古井由吉逝去のニュースでした。

 

 


新刊本が出ればすぐにも購入し、読みかけの本も脇に置いて
とりあえず作品に目を通していた敬愛する作家でありました。


「杳子」が芥川受賞作品ですから、まあデビュー作といっていいのでしょうか。
読んだ折には「これはもう古典になりますね。」と思ったものです。
こちらも30代。「聖」「栖」「親」を読んでいる時分は実にスリリングな気分でありました。


自身への慣れを嫌ったのでしょうか、それからあとの作品は幽明のぼんやりとした境を
たゆたうような文章になっていき、なかなか読みづらい作品ばかりになりました。
これといった筋もないような作品ばかりで、文脈を追うのがなかなか苦労でありました。


ですが、なぜか魅力的。こちらもぼんやりした静かな境地へ入り込んだものです。
そしてその微細な心持を表現する文章に舌を巻く思いでもありましたよ。


先ごろから、古井の作品をその初期から読み直しておりました。少しづつです。
大部の作品群ですから、全部を読み通すのは無理かと思います。
こちらにも寿命があることですから。


古井由吉、82歳。愛すべき人たちが次々と亡くなっていきます。
残念無念。そして、切ないですな。    (合掌)

 

 

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