休園明けの植物公園に出かけていますと、友人ハタさんから電話。
「三次の馬洗川に珍しい鳥が来てるらしい。見に行こう!」
何やら中国新聞に「馬洗川に40年ぶりの鳥飛来」とあったらしく、
アカエリカイツブリという水鳥のようであります。
ということで、植物公園を切り上げ、ハタさんに三次まで連れて行ってもらいました。
高速を降りて馬洗川の畔まで来ると、なんとも川筋は広すぎて探しようもありません。
それらしい人だかりも見当たりません。そこでハタさん、
ちょっと知り合いの地元の鳥名人の方を訪ねることにしました。
(ハタさん、いろんな人に「ちょっと知り合いになる」ことの名人であります。」)
無事に在宅していた鳥名人Sさん、親切でありました。
「今朝の新聞? ありゃあね、もうおりませんよ。年末の3日間位のことで、
いなくなりましたの。見つけた人はもっと早うに新聞社に知らせとった筈じゃが。」
あらま、やれやれであります。
しょうがないので、江の川の川筋を、まちがってヤマセミでもいないかと、
車で走りながらうろうろいたしましたが、特に成果もありません。
「シャッターを一度も押すことないのぉ~」とぼやきながら
中国山地もさすがに空気が冷たいですから、あきらめて帰路につきました。
すると走る車中のスマホにコール音! 先ほどのSさんからの電話です。
「ミコアイサが○○の○○池におると情報が入りました。今どこですか?」
「引き返しんさい。そこから近いけん。○○の○○を左折してどうのこうの…」
Sさん、非常に親切で丁寧で、そして中々強引であります。電話で道案内をしてくれます。
地元に土地勘のないこちらは少々たじたじなのでありますが、
せっかくのお教えに従い、車を引き返させました。
目標の付近まで来ると、Sさんは親切にも軽バンで道案内すべく待ち構えておりました。
ついていきますと広くて大きいため池。たしかに白い水鳥が1羽いるのですが遠い。
「あとで近くへ寄って来るかも知れんから、
カンムリカイツブリを見に行きましょう。ついてきて!!」
と、Sさんそそくさと車に乗り込みます。なんだか強引+せっかちのようですな。
馬洗川の畔に着きました。橋の下に確かにカンムリカイツブリです。 ↓
Sさん、「あとはもと来た道を戻りんさい」と、
道案内はこれで済んだという様子でさーっと車で帰られました。
カンムリカイツブリはそれほど珍しくもなかったのですが、
それでも川の中で見るのは初めて、しかもまあまあの近接でありました。
それから元のため池に戻りますと、ミコアイサはやはり遠いままでありましたね。
せっかくですから遠いままの証拠写真です。↓
マガモとカルガモに混じって1羽泳いでいます。オスです。
ユーラシア大陸から渡って来る冬鳥。
オスは目の周りに特徴があって愛称「パンダガモ」です。
そしてこちらはずっと手前を泳ぐハシビロガモのカップル。↓
オカヨシガモもいます。↓
ミコアイサは初見の鳥さんでした。何とも遠すぎたのが残念でありましたけど。
それから、すっかり日が落ちて、暗くなった高速の道をようよう帰途についたのでありました。
ハタさん、運転ご苦労様でした。