鳴子温泉街へ戻ると、益々の吹雪状態でした。
とりあえずの昼食ね。
寒いので鍋焼きうどんです。 ↓
さて、老舗の温泉宿、「ゆさ屋」さんなんですが、↓
「うなぎ湯」で有名。
湯めぐりの本命だったんですが、
何と、立ち寄り客お断りでありました。
(ちょっといけずであります。)
隣に、これも鳴子温泉の顔と言っていい
「滝の湯」があります。共同湯ですから お断りというのはありませんよ。
狭いながら、打たせ湯もあって、
乳白色の風情ある湯でした。
路地を入り込んだ所に
「早稲田桟敷湯」
という共同湯があります。
この右手の路地を入り込んでいきます。 ↓
コンクリートで固めたような
一風変わった建物です。
戦後、早稲田の学生がボウリングして
開かれた湯だということです。
大阪からきた同宿のじいさんが
ここの湯をえらく絶賛しておりました。
「どうにもならなかった足が、
ここの湯で治ってきた。」
「次回の宿を10日間予約した。
わしゃぁこの湯にかけるんじゃ~」
と、だみ声でおっしゃっていました。
表通りの小物屋さんに
入ってみました。
古い店構えなのに、入ってみると
なかなかモダンな雰囲気です。
100年続くという「越後屋」さんです。
珈琲カップが気に入ったので
頂きましたが、
「今日は雪が降っているから
値引きしときますね。」
と、お安いのをさらに安くしてくれました。
さて、宿泊のお宿は
どうということもない
普通のお宿なのですが、
案外にこのお宿の湯も良いのです。
宿の裏手は樹氷の木々。
実に肌にしっとりとなじむ黒湯です。 ↓
気持ちよくつかっていると、 いきなり窓の向こうを列車が 通過していきました。豪快です。 裏手の山は線路でありましたね。
この日の夜、宿の送迎車で
もう一つ、共同湯へ案内してもらいました。
中山平温泉の「しんとろの湯」です。
つかっているだけではそうも感じませんが、
腕をさすったりすると
実にぬるぬるっとした感触で、
どうやら入れなかった「うなぎ湯」と
同じ泉質のようであります。
(ちょっと悔しさ取り戻した気分ね。)
鳴子温泉郷、
一つ一つの温泉がずいぶんと
泉質が違っていて、多様であります。
しかもそれぞれが何だかしっかりした
濃い味わいを見せてくれています。
なかなか良いところでありました。
ちなみに今回の旅行の行程概要は
次の如くでありました。
19日;大阪伊丹~仙台空港、
宿の送迎車で鳴子温泉へ。
20日;鳴子温泉~石巻を往復。
JR陸羽東線石巻線利用
21日;鳴子温泉界隈を湯めぐり。
鳴子温泉、東鳴子温泉、中山平温泉。
22日;宿の送迎車で、仙台空港へ。
仙台~大阪。帰阪。
被災地と温泉、どっちが次いでだか、
何だかようわかりませんが、
何だかね、どちらも
濃い味わいでありましたね。
仙台空港付近ではだだっ広い耕作地が、
荒涼とした原野のように広がっていました。
壊れた船の残骸がまだ残されています。