ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

学生の就職活動 続

2015-03-05 10:15:56 | 時事
学生の就職活動は、いつごろからこんなに大変なことになったのでしょうか。自分のころはいくら何でも古すぎますが、私の息子たち(2人)のころ10数年ほど前は、そんなに毎日就活はやっていませんでした。大体就活という言葉も最近よく聞くようになった気もします。
私が現役のころ、学生の面接をやっていたのは、もう15年も前になりますし、ほとんどが大学院生でしたのでかなり状況は違っていました。特に研究員候補の面接ですので、形式は独特のものだと思います。当時から学生の就活は何月から解禁と決まっていましたが、大学院生はこれに縛られなかったため、非常に早くからやっていました。たぶん8月に入るとすぐ始めていたような気がします。これは当然次の年の入社ではなく、2年後の卒業生が対象でした。つまり大学を卒業して、大学院に入りその4か月後にもう就職活動が始まったわけです。あまりにも早すぎるのではといったこともありましたが、企業側からすると良い人は早めに押さえたいということのようです。

実際の面接は大体5人でやっていました。前もって準備するよう伝えてあるのだと思いますが、当時はOHPシートをスクリーンに投影し、大学院での研究内容の発表から始まりました。しかしこの時期では、本当の研究は始まっておらず、せいぜいそれまでの研究の追試的なことしかしていませんので、それほど詳しいことは期待できません。ここでは自分がやろうとしている研究をしっかり把握できているかを見る程度です。この発表が15分程度で、質疑やその後通常の面接となり、大体30~40分ぐらいかけていたと記憶しています。こういった面接では、発表から質疑応答で大体使えそうかの判断はできてしまいます。面白いことにこれはよさそうという場合は、雑談風の面接になりかなり時間が長くなったようです。

1日で大体4人ぐらいの面接をしていましたが、終わってから面接をしたものが集まり、結果を相談します。4人の順位をつけるわけですが、1,2位で意見が割れることはまずありません。たぶん良い人かどうかは、立場が変わっていてもほぼ同じ評価になるようです。ここまでは平等な評価ですが、実はこの後大学の先生との関連や、会社内外のコネの強さという不公平な要素が入って内定が決まるわけです。もちろんこの後役員面接などをやってから、正式に決まるわけですが、我々が出した結論は、大体は反映され大きく変わることはありませんでした。
私も大学の先生から頼まれたりしこともかなりありましたが、あまり考慮せずに評価していたと思います。
採用については、やはりコネの力がある程度は働いてしまいますが、企業としては良い人を採用するという前提が崩れなければ、こういった要素がある程度はいってもしかたがないような気もしています。