ごっとさんのブログ

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ウイルスを媒介する蚊の発生時期

2016-05-06 10:50:06 | 自然
暖かくなりそろそろ蚊が発生する時期となりました。

ウイルス感染症とのかかわりで、蚊の駆除の話を見かけるようになっています。一昨年は海外からのデング熱が日本に入ってきて、若干感染者が広がったという経緯もあります。またオリンピックの開催されるブラジルで、ジカ熱が流行し小頭症の赤ちゃんが生まれているという話は、このブログでも取り上げました。

たぶんウイルスを媒介する、体内にウイルスを持つ昆虫はかなり多いのだと思いますが、人間とのかかわりで蚊が注目されています。確かに重篤な症状となるウイルス感染症の多くは蚊が媒介していますので、蚊の駆除とその幼虫のボウフラの駆除は必要なのかもしれません。ただ何かが発生するとすぐ大騒ぎになり、やや過剰反応という気もしています。

しかし近年は夏になっても家の中にいる限りは、蚊に悩まされことが少なくなったような気がします。私が子供のころですので、もう半世紀以上前になりますが、夏になると蚊帳をつってその中で寝ていました。これは夏の風物詩のようなもので、蚊帳という閉鎖空間のようなところに入るのが何となく好きで、出すのを楽しみにしていた記憶があります。今では見かけることもなくなりましたし、私もいつごろまで蚊帳をつっていたのかよく覚えていませんが、もう知っている人も少なくなっているのでしょう。

その後大人になってからは、夏になると電気蚊取り器を使っていました。寝るときだけだったか、常についていたのか覚えていませんが、一時は夏の必需品になっていたような気がします。しかしここ十年以上蚊の対策などした覚えがありません。何もしなくても蚊の羽音に悩まされたり、寝ていて蚊に刺されるということがなくなりました。

これは家の構造が良くなり、私の自宅もすべての窓や戸には網戸が入っています。ですから窓を開けていても、蚊や昆虫が入るスキがなくなったのかもしれません。確かに夏の夕方など庭で作業などしていると、蚊の羽音が聞こえることがありますので、ある程度の蚊はいるようです。

しかし蚊の絶対数も大きく減少していると思われます。私が現在の住居に引っ越したのは、もう40数年前ですが、その頃の私の住んでいる地区の所帯数はわずか60所帯でした。それが2年ほど前には700所帯に増加し、完全に住宅地となってしまいました。つまり蚊やボウフラが生息するような自然がほとんどなくなってしまったようです。

ですからウイルス感染症が問題となるような、住宅密集地では蚊自体の数が減少しており、それほど問題とするようなことではないような気もします。国や地方も昆虫成長制御剤などの散布を行っているようですが、どの程度効果があるか疑問に思っています。