ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

東京都知事のセコイはなし

2016-05-24 10:29:30 | 時事
このところずいぶん長い間、情報番組やニュースでは東京都知事の政治資金の用途の問題が取り上げられています。

タイトルに書いたように都知事にしてはセコイことをしている程度で、あまり取り上げるつもりもなかったのですが、もう2週間以上話題になっていますので、感想など書いてみます。

週刊誌の記事が発端だったようですが、その後都知事になる前の色々な用途までほじくり出されて、釈明の方法もおかしくなったような気がします。

こういった問題は、前知事の猪瀬さんが辞任した時から若干疑問に思っていました。こちらは怪しげでその後何かの不正が明らかになった団体から、借金をしたか政治献金を受けたかということでした。この事件について、私としては単純に猪瀬さんが借りるかもらうかしたときは、特に不正な団体というわけではないので、責任を取る必要はないと感じていました。

しかし結果としては、知事辞任という結末になりました。私は小説家としての猪瀬さんを認めていたこともあるのですが、石原都政の副知事として、その後知事として良い仕事ができる人と感じていました。都政の内容を知っているわけではないので、あくまでも感覚の問題です。都知事として都政を運営している内容になにか問題があるのならば、辞任すべきですが、この時の事件は都政とは関係ないと思います。

この猪瀬さんの辞任によって、誰が利益を受けたのでしょうか。首長というものは、市民のために働いているはずで、東京都民にメリットがあったとはとても思えません。どうも日本は政治家だけでなく、トップの人たちに清廉潔白を要求しすぎるような気がします。極端な云いかたをすれば、本当に清廉潔白な人は、そもそも政治家などにならないような気もします。いわば清濁合わせ呑むような人でないと、勤まらない様な気もします。これは私の個人的な見解です。

現在の舛添知事はこの突然の辞任のいわばピンチヒッターとして登場しわけですが、主張などを聞くとそれなりにできそうな人と思っていました。今回の事件は、政治資金規正法などの法的責任はないと思われます。あくまで道義的な責任ですが、若干の公私混同ぐらい大目に見てもよさそうな気がします。今回の会見では、あくまで第三者機関の調査を待つということしかなかったようですが、これでは悪印象が増すだけです。むしろ「ごめんなさい、これから知事として頑張りますので許してください」のほうが収束しそうな気がします。

これからどういう展開になるのか分かりませんが、また辞任して多額の金をかける選挙で、くだらない人が都知事になることは避けて欲しいものです。